「多額の費用をかけてホームページを制作(リニューアル)したものの、気づけば何年も更新が止まっている…。」
多くの中小企業の経営者様、ご担当者様が抱える、深刻な悩みではないでしょうか。
ホームページは、今や企業の「顔」であり、24時間365日働く営業パーソンです。しかし、その顔が古い情報のままだったり、営業活動を全くしていなかったりすれば、せっかくの投資も機会損失につながってしまいます。
この記事は、「ホームページ制作 中小企業」や「ホームページリニューアル 中小企業」といったキーワードで情報を探されている、まさに今、ホームページの活用に真剣に向き合おうとされているあなたのために書きました。
制作会社の選び方や、小手先のテクニックといった一般論は極力避け、中小企業が「なぜ更新を続けられないのか?」という根本原因を解き明かし、それを乗り越えるための「更新を仕組み化する」具体的なサポート実践法に焦点を当てて解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたの会社がホームページ更新を「苦痛な義務」から「事業を成長させるための戦略的な武器」へと変えるための、明確な道筋が見えているはずです。
もくじ
- 1 なぜ多くの中小企業でホームページ更新は続かないのか?3つの「ない」という現実
- 2 「気合と根性」はもう古い!更新を「仕組み化」する3つのステップ
- 3 「ネタがない」は嘘!中小企業に眠るコンテンツの宝を発掘する方法
- 4 外部サポートの上手な活用法:業者を「パートナー」に変える思考
- 5 GoogleやAIに評価され、検索上位を狙うための更新の勘所
- 6 ホームページ更新に関するよくあるご質問(Q&A)
- 7 まとめ:ホームページは「育てる」ことで、最強の経営資産になる
- 8 中小企業のホームページ関連記事
- 9 ホームページ制作やリニューアル、サイト運営サポートの事例
- 10 サイト運営サポートをご希望の方
- 11 サイト運営サポートをご希望の方
- 12 ホームページ制作をご希望の方
なぜ多くの中小企業でホームページ更新は続かないのか?3つの「ない」という現実
まず、課題を直視することから始めましょう。なぜ、あれほど意気込んで作ったはずのホームページの更新が滞ってしまうのでしょうか。その原因は、ほとんどの場合、次の3つの「ない」に集約されます。
1. 時間がない:日々の業務に忙殺される現実
中小企業の担当者は、多くの場合、Web専任ではありません。営業、経理、総務など、他の業務と兼務しているケースがほとんどです。目の前の顧客対応や請求書処理に追われる中で、ホームページの更新はどうしても後回しになりがちです。
「今日は忙しいから明日やろう」「今週はトラブル対応で手一杯だったから来週こそは…」
そうこうしているうちに1ヶ月、半年、1年と時間は過ぎていきます。これは担当者のやる気の問題ではなく、中小企業の限られたリソースという構造的な問題なのです。
2. ネタがない:発信する情報が見つからないという思い込み
「お知らせに書くような新しい情報なんて、うちにはないよ」
「ブログを書きたいけれど、何を書けばいいのか全く思いつかない」
これも非常によく聞く悩みです。特に、BtoB企業や特定の専門分野に特化した企業の場合、発信する情報が専門的すぎたり、顧客の範囲が限定的だったりするため、「誰の役に立つのかわからない」とコンテンツ作成の筆が止まってしまいがちです。しかし、これは社内に眠る情報の価値に気づいていないだけの「思い込み」であることがほとんどです。
3. 担当者がいない(スキルがない):属人化と引き継ぎの壁
専任担当者を置く余裕のない中小企業では、特定の社員が「パソコンに詳しいから」という理由でホームページ担当を任されるケースが少なくありません。その担当者が自己流で更新作業を覚えても、異動や退職が発生した途端、更新ノウハウは完全に失われます。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)のログイン情報がわからない、画像の加工方法がわからない、文章の書き方がわからない…。引き継ぎ資料も不十分なまま、後任者は途方に暮れ、結果として更新が完全にストップしてしまうのです。更新作業が特定の個人に依存する「属人化」は、中小企業にとって非常に大きなリスクとなります。
「気合と根性」はもう古い!更新を「仕組み化」する3つのステップ
前述の3つの「ない」を、担当者の「気合と根性」で乗り越えようとしても、いずれ限界が来ます。重要なのは、個人の頑張りに依存するのではなく、組織としてホームページ更新を継続できる「仕組み」を構築することです。そのための具体的な3つのステップを解説します。
ステップ1:目的の再確認とKGI/KPIの設定
まず、最も重要な問いから始めましょう。「何のためにホームページを更新するのか?」
これが曖昧なままでは、更新作業はただの作業となり、モチベーションは維持できません。目的を明確にし、具体的な数値目標を設定することが、仕組み化の第一歩です。
- 目的(KGI:重要目標達成指標)の例
- ホームページ経由での問い合わせ件数を、年間30%増加させる。
- 新製品「〇〇」の認知度を向上させ、指名検索数を半年で2倍にする。
- 採用応募者数を、次年度はホームページ経由で10名獲得する。
目的が定まったら、それを達成するための中間指標であるKPI(重要業績評価指標)を設定します。
- KPI(重要業績評価指標)の例
- (KGI:問い合わせ増 の場合)
- 月間アクセスユーザー数を1,500にする。
- サービスページの閲覧数を月間500PVにする。
- ブログ記事を月4本公開する。
- ホワイトペーパーのダウンロード数を月10件にする。
- (KGI:問い合わせ増 の場合)
このように目的と数値を明確にすることで、更新作業の一つひとつに意味が生まれます。チーム内で「今月はブログ目標4本のうち、まだ2本だから頑張ろう」といった具体的な会話が生まれ、進捗管理が容易になります。
ステップ2:更新業務のタスク分解と役割分担
「ホームページ更新」と一言で言っても、その業務は多岐にわたります。この大きな塊のまま担当者に丸投げするから、負担が大きくなり頓挫するのです。更新業務を可能な限り細かく分解し、それぞれのタスクの担当者を決めましょう。
- タスク分解の例(ブログ記事1本を公開する場合)
- キーワード選定、テーマ企画(ネタ出し)
- 構成案作成
- 取材、情報収集
- 原稿執筆
- 校正・校閲
- 使用する画像の選定・加工
- CMSへの入稿作業
- 公開前チェック
- 公開
- SNSなどでの告知
このように分解すると、全ての作業を一人がやる必要はないことがわかります。
- 役割分担の例
- ネタ出し(企画): 営業担当者(顧客の生の声を一番知っている)
- 原稿執筆: 技術担当者、各部門の若手社員(専門知識、フレッシュな視点)
- 校正・最終チェック: 経営者、広報担当者
- CMS入稿・画像加工: 事務担当者(定型作業としてマニュアル化)
それぞれの得意なことを活かして、複数人で少しずつ分担する。これが中小企業における現実的な役割分担の形です。これにより、一人の担当者に過度な負担がかかるのを防ぎ、更新の属人化リスクを低減できます。
ステップ3:すべてを可視化する「コンテンツカレンダー」の作成
目的が決まり、役割分担ができたら、最後に「いつ、誰が、何をやるのか」を具体的に計画に落とし込みます。そのためのツールが「コンテンツカレンダー」です。
これは、ExcelやGoogleスプレッドシートなどで作成できる簡単なもので構いません。
- コンテンツカレンダーの項目例
- 公開予定日
- コンテンツ種別(ブログ、導入事例、お知らせなど)
- テーマ(仮)
- ターゲットキーワード
- 担当者(企画、執筆、入稿など)
- 進捗状況(未着手、執筆中、レビュー中、公開済など)
このカレンダーを関係者全員で共有することで、更新計画が「見える化」され、進捗管理が格段にしやすくなります。「来週は〇〇さんがブログ記事を公開する予定だな」「月末の導入事例の取材、アポイント取れたかな?」といった具合に、チーム全体で更新を意識する文化が醸成されるのです。
行き当たりばったりの更新から脱却し、計画的にコンテンツを積み上げていく。このコンテンツカレンダーこそが、継続的な更新を実現するための羅針盤となります。
「ネタがない」は嘘!中小企業に眠るコンテンツの宝を発掘する方法
仕組み化のステップが見えてきたところで、次に多くの方がつまずく「ネタがない」という問題を解決しましょう。実は、中小企業には、大企業にはない、ユニークで価値のある情報が溢れています。重要なのは、その価値に気づき、発信する方法を知ることです。
「お客様の声」を最強の営業コンテンツに変える
多くの中小企業のホームページにある「お客様の声」。しかし、その多くが「安くて助かりました」「対応が丁寧でした」といった短いコメントで終わってしまっており、非常にもったいない状態です。
お客様の声は、第三者による客観的な評価であり、未来のお客様が最も知りたい情報です。これを単なる感想ではなく、課題解決のストーリーを描く「導入事例」として深掘りすることで、最強の営業コンテンツに生まれ変わります。
- 導入事例で聞くべき質問項目例
- 導入前の課題: どのようなことで悩んでいましたか? なぜ当社のサービスを検討し始めたのですか?
- 比較検討の経緯: 他社のサービスも検討しましたか? 最終的に当社を選んだ決め手は何でしたか?
- 導入後のプロセス: 導入時に苦労した点や、当社のサポートで助かった点はありますか?
- 導入後の成果: サービス導入後、具体的にどのような変化がありましたか?(数値で示せるとより良い)
- 今後の展望: 当社のサービスを、今後どのように活用していきたいですか?
これらの質問を通じて得られたリアルな声を一つの記事にまとめることで、読者は自社の状況と重ね合わせ、「この会社ならうちの課題も解決してくれるかもしれない」と強く感じてくれるでしょう。
社内の「当たり前」こそが専門知識の宝庫
あなたが社内で日常的に行っている業務、何気なく使っている専門用語、新人研修で教えている基礎知識。それらは、社外の人間、特に潜在顧客にとっては「お金を払ってでも知りたい専門知識」である可能性があります。
- コンテンツの切り口例
- 製造業:
- 「ベテラン職人が教える、〇〇(部品名)の正しい選び方」
- 「意外と知らない?△△(素材名)のメリット・デメリット徹底解説」
- 「開発秘話:新製品〇〇が生まれるまでの試行錯誤の道のり」
- 建設業:
- 「失敗しないための〇〇工事の見積もり依頼、3つのチェックポイント」
- 「〇〇工法と△△工法、結局どっちがいいの?プロが本音で比較します」
- 士業(税理士など):
- 「中小企業の社長なら知っておきたい、節税対策の落とし穴」
- 「インボイス制度開始、経理担当者が今すぐやるべきことリスト」
- 製造業:
「こんな当たり前のことを書いても…」と思う必要は全くありません。あなたの会社の「当たり前」は、他社にはない独自性であり、専門性の証です。その情報を分かりやすく解説することで、読者からの信頼を獲得し、専門家としての地位を確立できます。
「地域情報」と自社ビジネスを繋げてファンを作る
地域に根差して事業を展開している中小企業にとって、地域情報は他社と差別化できる絶好のコンテンツネタです。自社のビジネスと地域の情報を結びつけることで、地域社会への貢献をアピールし、親近感を持ってもらうことができます。
- コンテンツの例
- 地域のイベント(お祭り、ボランティア活動など)への参加レポート
- 地元の有名スポットやグルメを、自社製品・サービスと絡めて紹介する
- 地域の経済ニュースや条例の変更が、自社の顧客にどう影響するかを解説する
こうした地域密着型のコンテンツは、大手企業には決して真似できません。SEOの観点からも、「地域名+業種」といったキーワードでの検索流入が期待でき、近隣の見込み客にアプローチする上で非常に有効です。
外部サポートの上手な活用法:業者を「パートナー」に変える思考
自社だけで更新の仕組みを回すのが難しい場合、外部のサポートを上手に活用するのも賢い選択です。ここで重要なのは、制作会社や支援会社を単なる「外注先」「業者」として捉えるのではなく、共に事業を成長させていく「パートナー」として迎えることです。
「丸投げ」は失敗の元、「協業」体制で成果を出す
最もやってはいけないのが、「お金を払うから、あとは全部お任せで」という丸投げです。ホームページのコンテンツの核となるのは、あなたの会社の強み、専門性、そして顧客に対する情熱です。これらは、外部の人間がゼロから生み出せるものではありません。
成功する協業体制は、以下のような役割分担ができています。
- 中小企業側が提供するもの:
- 一次情報: 顧客の課題、成功事例、製品開発の背景、社員の専門知識など、社内にしかない情報
- 最終判断: コンテンツの方向性や内容の事実確認
- 協力体制: 社内への取材協力や情報提供の呼びかけ
- 外部パートナーが提供するもの:
- 専門スキル: SEOに強いキーワード選定、読者の心に響くライティング、分かりやすい図解やデザイン、正確なCMS入稿
- 客観的な視点: 業界の常識にとらわれないコンテンツの切り口や、改善点の提案
- プロジェクト管理: コンテンツカレンダーに基づいた進捗管理と実行
自社の強みである「中身」は自社で出し、プロのスキルである「表現・技術」を外部に任せる。このハイブリッドな体制こそが、質の高いコンテンツを継続的に生み出すための鍵となります。月1回の定例ミーティングなどを設け、目的やKPIの進捗を共有し、二人三脚で進めていくことが理想です。
知らないと損をする!具体的なサポートメニューと費用感
外部に更新サポートを依頼する場合、どのようなメニューがあり、費用はどれくらいかかるのでしょうか。一般的なメニューと、中小企業が利用しやすい価格帯の目安をご紹介します。
- コンテンツ企画・作成代行
- 内容:キーワード選定、構成案作成、取材、ライティングまでを一括で依頼。
- 費用目安:ブログ記事1本あたり3万円~10万円程度(文字数や専門性による)。導入事例記事(取材込み)は1本あたり8万円~20万円程度。
- CMS入稿・公開作業代行
- 内容:完成した原稿や画像を、CMS(WordPressなど)に入稿し、公開設定を行う。
- 費用目安:月額1万円~3万円程度の固定費、または1記事あたり5,000円~1万円程度の作業費。
- アクセス解析レポートと改善提案
- 内容:Googleアナリティクスなどのデータを基に、月に1回レポートを作成。人気記事の分析や、次なる施策の提案を行う。
- 費用目安:月額3万円~10万円程度。
これらを組み合わせて、月額5万円~15万円程度の範囲で、自社の苦手な部分だけをプロに任せるという中小企業が増えています。自社で担当者を一人雇用するコストと比較すれば、費用対効果は非常に高いと言えるでしょう。
GoogleやAIに評価され、検索上位を狙うための更新の勘所
せっかく更新を続けるなら、GoogleやAIに正しく評価され、ターゲット読者が検索した際に上位表示されたいものです。EEAT(経験・専門性・権威性・信頼性)の重要性は言うまでもありませんが、ここでは中小企業が特に意識すべき、より実践的なポイントを3つに絞って解説します。
1. 読者の「検索意図」を徹底的に満たす
今のSEOで最も重要なのは、読者が「何に悩み、何を知りたくてそのキーワードで検索したのか」という検索意図を深く理解し、その答えを過不足なく提供することです。
例えば、「ホームページリニューアル 中小企業」と検索する人は、単にリニューアルの手順を知りたいだけではありません。「失敗したくない」「費用はどれくらいかかるのか?」「リニューアルして本当に効果は出るのか?」といった、様々な不安や疑問を抱えています。
その全ての疑問に先回りして答えるような、網羅的で、かつ分かりやすい記事を作成することが重要です。競合サイトの記事をいくつか読んでみて、それらの記事では触れられていない、独自の視点やより深い情報を加えることができれば、Googleからの評価は格段に高まります。
2. 他社が真似できない「一次情報」を盛り込む
AIが自動で記事を生成できる時代になったからこそ、AIには生成できない、あなた自身の経験や独自のデータ、つまり「一次情報」の価値が飛躍的に高まっています。
- 一次情報の例
- 自社で行った顧客アンケートの結果や、その考察
- 特定の製品を使った、独自の実験データ
- 長年の経験から導き出された、業界の裏話やノウハウ
- 顧客への直接のインタビューで得られた、生の課題や喜びの声
こうした情報は、他社サイトからの引用や一般的な知識の寄せ集めでは決して作れません。あなたの会社にしか書けない、血の通った情報こそが、読者の心を動かし、Googleに「この記事はユニークで価値が高い」と判断させる決定的な要因となります。
3. 「公開して終わり」にしない!定期的な情報メンテナンス(リライト)
一度公開した記事も、放置してはいけません。情報は時間と共に古くなりますし、公開当初は気づかなかった改善点が見えてくることもあります。
- リライトのポイント
- 情報の更新: 古くなった法律や統計データ、製品情報を最新のものに修正する。
- 内容の追記: 公開後に寄せられた質問への回答や、新しい情報を追記して、より網羅的な内容にする。
- 内部リンクの最適化: 新しく公開した関連性の高い記事へのリンクを追加し、サイト内を回遊しやすくする。
特に、公開から半年~1年経っても検索順位が上がらない記事や、アクセスはあるのに問い合わせに繋がっていない記事は、リライトの絶好の対象です。既存の記事を定期的にメンテナンスすることは、ゼロから新しい記事を作成するよりも少ない労力で、大きな成果を生む可能性があります。これにより、サイト全体が常に新鮮で価値のある状態に保たれ、Googleのインデックスから削除されるといった事態も防げます。
ホームページ更新に関するよくあるご質問(Q&A)
最後に、中小企業の担当者様からよく寄せられる7つの質問に、Q&A形式でお答えします。
Q1: 更新頻度はどれくらいが理想ですか?
A1: 一概に「週に〇回」という正解はありません。重要なのは「無理なく継続できるペースで、質の高いコンテンツを発信し続ける」ことです。
例えば、リソースが限られているのであれば、まずは「月に1本、渾身の導入事例記事を公開する」といった目標から始めるのが現実的です。質の低い記事を毎日更新するよりも、読者の問題を深く解決する質の高い記事を月1本公開する方が、長期的にはるかに大きな成果に繋がります。まずは自社で継続可能なペースを見つけることが第一歩です。
Q2: ブログと導入事例、どちらを優先すべきですか?
A2: もしあなたの会社の製品・サービスが、検討期間が長く、導入の意思決定が慎重に行われるものであれば、「導入事例」を優先することを強くお勧めします。
なぜなら、導入事例は、見込み客が抱える「この会社に頼んで本当に大丈夫だろうか?」という不安を解消し、自社が選ばれるべき理由を具体的に示すことができる、最も強力なコンテンツだからです。ブログで広く集客しつつも、最終的な意思決定を後押しする導入事例の充実は、BtoBの中小企業にとって特に重要です。
Q3: スマホ対応(レスポンシブデザイン)は更新において重要ですか?
A3: 非常に重要です。もはや「重要ですか?」と問うレベルではなく、「必須」とお考えください。
Googleは、スマートフォンでの見やすさ・使いやすさを検索順位の評価基準とする「モバイルファーストインデックス」を完全に導入しています。また、BtoBであっても、移動中や休憩中にスマホで情報収集する担当者は非常に多いです。スマホで見た時に文字が小さすぎたり、レイアウトが崩れていたりするサイトは、その瞬間に離脱されてしまいます。更新作業の際も、必ずスマホでの表示を確認する習慣をつけましょう。
Q4: SNSでの情報発信とホームページの更新はどう連携させれば良いですか?
A4: SNSとホームページは、それぞれの役割を理解して連携させることが重要です。
- SNSの役割: 新しい情報への「入り口」。潜在的な顧客との接点を増やし、ホームページへ誘導する役割(拡散力)。
- ホームページの役割: 専門的な情報や信頼性を伝える「本拠地」。じっくり読んでもらい、問い合わせや購買に繋げる役割(情報蓄積)。
具体的な連携方法としては、ホームページでブログ記事や導入事例を公開した後、その概要とURLをSNS(Facebook, X, Instagramなど)で告知します。「続きはWebで」の形を作り、SNSのフォロワーをホームページに呼び込みましょう。これにより、両方のメディアの強みを活かすことができます。
Q5: 更新を頑張っても、すぐにアクセス数が増えません。心が折れそうです。
A5: そのお気持ち、非常によくわかります。しかし、SEOによるコンテンツマーケティングは、短距離走ではなくマラソンです。
良質な記事を公開してから、Googleに評価されて検索順位が安定し、アクセスが増え始めるまでには、一般的に最低でも3ヶ月~半年、場合によっては1年近くかかることも珍しくありません。最初の数ヶ月は目に見える成果が出なくても、それは失敗ではありません。正しい方向性で質の高いコンテンツを積み上げていけば、ある時点から急にアクセスが伸び始める時が来ます。短期的な数字に一喜一憂せず、仕組みを信じて淡々と継続することが成功への唯一の道です。
Q6: CMS(WordPressなど)が難しくて、担当者が更新作業を嫌がります。解決策はありますか?
A6: 解決策は大きく2つあります。
1つは、「更新作業のマニュアル化と簡素化」です。よく使う更新作業(例:ブログの投稿、写真の差し替え)に絞って、スクリーンショット付きの分かりやすい手順書を作成しましょう。また、入力項目を減らすなど、CMSの管理画面をカスタマイズして、できるだけシンプルにすることも有効です。
もう1つは、「入稿作業だけ外部に委託する」という選択肢です。Q&AのA2で触れたように、月額数万円でCMSへの入稿を代行してくれるサービスがあります。自社では原稿と写真の準備までを行い、面倒なシステム作業はプロに任せることで、担当者の心理的負担を大幅に軽減できます。
Q7: 更新サポートを外部に依頼する場合の費用相場はどれくらいですか?
A7: 依頼する業務範囲によって大きく変動しますが、中小企業が活用しやすい価格帯としては、月額5万円~30万円程度がひとつの目安となります。
- 月額5万円~10万円: 月1~2本のブログ記事作成代行、またはアクセス解析レポートと改善コンサルティング。
- 月額10万円~20万円: 月2~4本のブログ記事作成に加え、SNSでの告知代行や、月1回の定例ミーティングを含むプラン。
- 月額20万円~30万円: ブログ記事作成に加えて、導入事例の取材・作成や、ホワイトペーパーの作成など、より戦略的なコンテンツ制作までをカバー。
自社のリソースで「できること」と、プロに任せたい「苦手なこと」を明確にし、複数の会社から見積もりを取って、費用対効果が最も高いパートナーを見つけることが重要です。
まとめ:ホームページは「育てる」ことで、最強の経営資産になる
ホームページは、作って公開すれば終わり、という「設置物」ではありません。
目的を持ち、計画を立て、社内外の協力を得ながら、価値ある情報を発信し続けることで「育てていく」ものです。そして、正しく育てられたホームページは、自動で新規顧客を連れてきてくれる営業パーソンとなり、採用活動を助けるリクルーターとなり、企業の信頼性を高める広報担当者となって、あなたのビジネスを力強く支える、かけがえのない経営資産となります。
この記事でご紹介した「更新を仕組み化するステップ」や「コンテンツの発掘術」は、決して魔法の杖ではありません。しかし、一つひとつを実直に実践すれば、あなたの会社のホームページは必ず生まれ変わります。
更新が止まっていたホームページに、もう一度命を吹き込みましょう。
その一歩が、会社の未来を大きく変えるきっかけになるはずです。
中小企業のホームページ関連記事
ホームページ制作やリニューアル、サイト運営サポートの事例
ホームページ制作やリニューアル、サイト運営サポートの事例は実際にあった内容になっています。ただし事例については、基本的に実名掲載の実績とは異なり、実際の要望や予算、ボリューム、公開までの時間といった具体的な内容を紹介させていただきます。
それぞれのご依頼者のプライバシーやその他公開できない情報などもありますので、ご依頼者が特定できるような情報は掲載していません。
ホームページ制作をご希望の方
ホームページ制作をご希望の方は、勝てるホームページ制作のページをご覧ください。
ホームページ制作サービスでは3つのプランをお選びいただけます。
すべてのプランにはホームページ制作作業とリニューアル公開後1年間のサポートが含まれています。制作作業の内容は同じになっていますので、希望するサポート内容からプランをお選びください。
ホームページ運営者としての安心と少しのサポートを求めるなら、Sプラン。
ホームページの積極的な運営とプロによる提案を必要とするなら、Mプラン。
ホームページを本気で効果あるものにしたいと考えるのであれば、Lプラン。
3つのプランの中にピンとくるものが無ければアレンジプラン。
アレンジプランはご要望やご予算をお伺いしてご提案させていただきますので、まずはご相談ください。























