ストーリーテリングの教科書|第5回

導き手の描き方

物語の中で、自社やサービスをどう見せるか。
ここを間違えると、伝わるはずの内容も押しつけに見えてしまいます。
第5回では、主人公を支える「導き手」の役割を整理します。

この回でわかること

なぜ自社を主人公にしすぎない方がよいのか
導き手としての役割とは何か
サービス説明で自然に信頼を伝える考え方
押しつけにならない見せ方のポイント

主人公を支える存在が「導き手」です

物語では、主人公が一人で問題を解決するとは限りません。 多くの場合、その途中には助言をくれる人や、支えてくれる存在が登場します。

ストーリーテリングでいう「導き手」とは、 主人公に代わって目立つ存在ではなく、 主人公が前へ進むための助けになる存在です。

ビジネスでは、この役割を自社やサービスが担うことが多くなります。

自社が前に出すぎると、読者は離れやすくなります

会社紹介やサービス説明で起こりやすいのは、 「自社の強み」や「すごさ」を前に出しすぎることです。

言いたいことが先に立つ

読者の悩みより先に自社の話を始めると、受け手は距離を感じやすくなります。

押しつけに見える

「私たちはすごい」「こんなにできます」が続くと、営業色が強く見えがちです。

読者の居場所がなくなる

物語の中心に読者や顧客がいないと、自分には関係ない話として流されやすくなります。

導き手は「支える側」として見せる方が自然です

導き手の役割は、主人公の代わりに目立つことではありません。 何に困っているのかを理解し、進むための手がかりを示し、 一歩進めるよう支えることです。

問題を整理してあげる
進め方をわかりやすく示す
不安を減らす
必要なときに背中を押す

この見せ方をすると、 自社やサービスは「目立つ存在」ではなく、 「信頼できる支え」として伝わりやすくなります。

導き手には、知識よりも安心感が必要です

導き手というと、専門知識の豊富さや経験年数ばかりを見せたくなることがあります。 もちろんそれも大事ですが、それだけでは十分ではありません。

読者が求めているのは、

この人は話を整理してくれそうか
こちらの状況を理解してくれそうか
無理のない進め方を提案してくれそうか
安心して任せられそうか

という感覚です。 つまり、導き手として大事なのは「詳しいこと」だけでなく、 安心してついていけることです。

ホームページではこう見せると自然です

自社やサービスを導き手として見せるには、 「何ができますか」だけでなく「どう支えますか」を見せるのが効果的です。

サービス説明

できることの一覧だけでなく、どんな困りごとをどう整理するのかを見せると自然です。

実績紹介

成果や結果だけでなく、どう伴走したかを入れると、支える存在として伝わります。

CTA

強く売り込むより、「まだ整理できていない段階でも大丈夫」といった支え方の方が信頼につながります。

「導き手」は主張しすぎない方が伝わります

不思議に見えるかもしれませんが、 導き手は前に出すぎない方が、むしろ印象に残ります。

主張が強すぎると「売り込み」に見えやすく、 控えめすぎると存在感がなくなります。

その中間として、

必要なときに手を差し伸べる
難しいことを整理してわかりやすくする
読者の不安を軽くする
次の行動を無理なく示す

という立ち位置が、ビジネスでは最も使いやすい形です。

第5回のまとめ

自社は主人公でなくてもよい

物語の中心を顧客に置き、自社は支える側として見せる方が自然に伝わることが多くあります。

導き手は安心感が大切

知識や実績だけでなく、整理してくれそう、ついていけそうという感覚が重要です。

支え方を見せると信頼につながる

何ができるかだけでなく、どう支えるかを見せることで、営業色を抑えながら信頼を伝えられます。

次回予告

次回は、物語の後半で重要になる、
解決と変化の見せ方を整理します。
どのように変化を描くと、結果が印象に残りやすくなるのかを見ていきます。

自社の見せ方を整理したい方へ

自社やサービスを前に出しすぎず、でも存在感はきちんと伝えるにはどうすればよいか。
ホームページ構成やサービス説明の整理も含めてご相談いただけます。