こんにちは、オフィスピコッツの小笹です。
「AI社員実践記」の第4回は、初めて使うクラウドサービスを契約して、設定して、「結局月いくらかかるのか」を確定させるまでを、AIと一緒に進めた話です。
先にお断りしておくと、サーバーの契約自体は難しい作業ではありません。今回お伝えしたいのは、初めてのサービスを触るとき、AIにどう並走してもらうと判断が速くなるか、という仕事の進め方の話です。
きっかけ:開発用の環境がほしくなった
当社では、お客様のサイトはこれまで通りの安定したサーバーで運用しています。それとは別に、新しいツールを試作するための「実験場」がほしくなりました。
候補のサービスを比べて、従量課金型のクラウドサーバー(VPS)を選びました。日額28円・月の上限770円という小ささと、いつでもやめられる縛りのなさが決め手です。
契約の前に、規約をAIに読ませた
契約画面に進む前に、利用規約のページをAIに読んでもらい、「うちの使い方で引っかかりそうな条項はあるか」だけを聞きました。
返ってきた注意点は2つ。
– 1年間請求がゼロだと、契約解除の対象になり得る
– 解約するとデータは返還されない
どちらも規約を全部読めば書いてあることですが、自分で全文を読むと20分、AIに要点を聞くと2分です。この2点があったので、「開発データは定期的に手元にバックアップする」という運用を、契約する前に決められました。
設定中は、画面を見せながら進めた
サーバーの初期設定は、管理画面のスクリーンショットを撮って、そのままAIに見せながら進めました。
「この画面、どれを選べばいい?」「この表示で合ってる?」を、画面を見せて聞く。文章で状況を説明する必要がないので、やり取りが速いのです。設定は1時間ほどで終わり、動作確認まで済ませて、その日はサーバーを停止しました。
「停止中もお金がかかるのか」問題
ここからが今回の本題です。
従量課金のサービスでよくあるのが、「使っていない間の費用がいくらなのか、よく分からない」という問題です。ヘルプを探しても、自分のケースに当てはまる答えがすぐに見つからないことがあります。
そこで、推測で悩むのをやめて、**実測することにしました**。サーバーを停止したまま一晩置いて、翌日、利用明細の画面をそのままAIに見せたのです。
答えは一発で出ました。停止中でも1日28円。ストレージなどの追加課金はなし。つまり、止めたまま持っていても月に約870円。
数字が出たら、判断は簡単
「月870円」という実測値が出たので、あとは判断だけです。
いま進めている試作の予定と照らして、「使う予定があるなら、月870円は待機費として安い。削除して作り直す手間の方が高くつく」と結論を出し、保有継続を決めました。
もし予定がなければ削除一択でした。数字が曖昧なままだと「なんとなく置いておく」「なんとなく解約する」になりがちですが、実測値があると迷いが消えます。
この進め方は、サーバー以外でも使えます
今回のやり方をまとめると、こうなります。
- 契約前に、規約の「自分に関係する部分だけ」をAIに聞く
- 設定中は、画面のスクリーンショットを見せながら進める
- 費用が分からなければ、推測せず実測して、明細画面を見せる
これはサーバーに限った話ではありません。会計ソフト、予約システム、メール配信ツール——初めて使うサービスの管理画面は、どの業種の方にとっても「よく分からないもの」です。分からない画面は、説明しようとせず、そのまま見せる。それだけで、調べ物の時間がかなり減ります。
おわりに
オフィスピコッツでは、こうしたAIの業務活用を自社で日々実験しながら、その経験をもとに、京都・滋賀の事業者さまのAI活用やDXのご相談に対応しています。
「うちの業務だと、どこからAIを使えばいいのか」という段階のご相談も歓迎です。まずは現状の整理からご一緒します。
京都産業21 登録専門家(No.46)/滋賀県DX協創パートナー/デジタル庁 デジタル推進委員。2002年開業、創業25年目。京都・滋賀を中心に1万件超のWeb活用・制作に携わる。 会社概要を見る

