売上2.8倍!京都の老舗漬物店がサイトリニューアルでつかんだ新客物語

京都の老舗漬物店が売上を2.8倍に伸ばしたサイト刷新物語

90年守り抜いた味とストーリーテリングが、SEOでどう輝いたのか。
オフィスピコッツが伴走した
リニューアル全工程を解説します。

序章――京漬物専門店「紫竹漬物」の葛藤

「三代続く味には誇りがある。でも店先の売上は右肩下がり……」
京都・紫竹(しちく)の路地に佇む漬物店「紫竹漬物」。昭和初期から90年以上、千枚漬としば漬を作り続けてきました。しかし観光客の動線は四条・清水へシフトし、ネット検索でも店名が埋もれた結果、“見つけてもらえない老舗”になっていたのです。かつて一日50本あったお取り寄せ電話は20本を割り込み、三代目・松本さんは「味よりも先に情報発信を立て直さねば」と危機感を募らせました。

さらにコロナ禍で「お土産=オンライン購入」が急増。百貨店ポップアップも減り、商機はウェブへ移行。にもかかわらず自社サイトは10年前の静的 HTML のまま、スマホでは文字が読めません。「このままでは四代目に暖簾を渡せない」――松本さんは一念発起し、サイトリニューアルを決断します。

出会い――オフィスピコッツへの相談

きっかけは、祇園の豆菓子店がリニューアル後に月商を倍増させたという噂でした。「京都で結果を出す制作会社」として紹介されたのがオフィスピコッツ。初回打合せで私たちが求めたのは、漬物のレシピではなくお店の物語です。

「お祖母さまが戦後の配給不足を“漬物で補った”お話を聞かせてください」

三度の対面ヒアリングと店舗・蔵の撮影で、戦時中に味噌樽を改造して漬け込んだ逸話、加茂川の地下水を70年守り続ける苦労など、一次情報が宝石のように掘り起こされました。

物語設計――4幕構成で心を動かす

  1. 主人公:三代目店主・松本和貴さん
  2. 目標:京漬物文化を未来に残す
  3. 困難:オンライン上の存在感ゼロ
  4. 解決:物語×SEOで“発見”と“購入”を両立

ファーストビューには、昭和22年に祖母が大八車で漬物を売る白黒写真を掲載。スクロールすると「塩と水だけで守る京の味」というコピーが短尺動画とともに現れ、ユーザーは自然に商品ページへ誘導されます。

年代別ヒストリーで離脱率16%減

昭和・平成・令和それぞれのチャレンジを年表化し、「水害で樽が流されても地元総出で救った」エピソードを挿入。ヒートマップではこのセクションで滞在時間が平均32秒伸び、離脱率は16%減少しました。

実装――検索と体験価値を両立するサイト構築

キーワード戦略と E-E-A-T

主軸は「京都 漬物 通販」「千枚漬け 老舗」。地下水分析結果や職人インタビューを盛り込み、専門性と信頼性を強化。Google の「People Also Ask」から抽出した質問120件を自然文で FAQ 化し、AI 検索でも抜粋されやすい構造を徹底しました。

ローカル SEO の最適化

Google ビジネスプロフィールに市バス・地下鉄・駐車場情報を写真付きで掲載し、「混雑回避時間帯」を毎週投稿。口コミ返信では物語の一節を引用し、ファンとの対話型コミュニケーションを演出しました。

UI/UX――五感を刺激するビジュアル

  • 写真はすべて3:2 の横長で統一し、千枚漬が透ける瞬間をスローモーションで撮影。
  • 決済はクレジット・PayPay・Apple Pay に対応、スマホ3タップ購入を実現。
  • 季節限定「賀茂なす漬」の販売ページには残数カウンターを設置し、24時間で初回ロットが完売。

データドリブン改善

GA4 × Search Console × ヒートマップで週次分析。初動で人気の高かった「ぬか床の再生講座」記事を PDF 化してメール登録特典にしたところ、メルマガ登録率が4.2倍、平均客単価が3,100円→4,050円に上昇しました。

結果――公開後180日のインパクト

指標リニューアル前リニューアル後伸び率
自然検索流入月間 5,400月間 21,600400%
オンライン売上月商 120万円月商 340万円2.8倍
モバイルCVR11%26%2.4倍
Instagramフォロワー2,8008,9003.2倍
店舗来客数日平均 40人日平均 60人1.5倍

「ネットで物語を読んで涙が出た、と言ってくださるお客様が増えました」――松本さんは、数字以上に“共感”という資産を得た手応えを語ります。関西テレビの特集取材が入り、オンラインとオフラインの相乗効果は想定を超えました。

教訓――京都の中小店こそ“物語マーケティング”

情報があふれる京都観光市場で、データだけでは記憶に残りません。差別化の鍵は「歴史」「人」「地域」のリアルなストーリー。Helpful Content Update 以降、Google は一次情報と体験価値を重視しています。

成功の3ステップ

  1. 掘り起こす:創業者の原点や道具、地元との絆を棚卸し
  2. 構成する:主人公・目標・困難・解決でドラマを組み立て
  3. 届ける:SEO・SNS・ニュースで多層展開し、更新を継続

結語――あなたの京都ビジネスにも語るべきドラマがある

「うちには大げさな歴史なんて……」と思う方こそ、第三者の視点で掘り起こす価値があります。オフィスピコッツはヒアリングから執筆、運用改善まで伴走し、検索で見つかり、心に届くサイトを実現します。まずは無料相談で、あなたの物語をお聞かせください。今日から始まる新章の主人公は、ほかでもないあなた自身です。

あなたのビジネスにも、語るべき物語があります

ストーリーテリング×SEOで成果を出す第一歩を踏み出しませんか?

ABOUT US
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ozasaオフィスピコッツ株式会社代表取締役社長
1971年奈良県生まれ。京都・滋賀を中心にWeb制作・DX支援を行うオフィスピコッツ株式会社代表取締役。制作歴25年以上、官公庁・大手企業から中小まで多様なサイトを手掛け、Webアワードでの受賞歴多数。ホームページ制作、リニューアル、SEO、補助金活用、多言語EC・オンラインショップ運営支援までワンストップ提供するWebマーケティングのプロ。新規事業立ち上げ支援や自治体DX、各種プロジェクトのアドバイザー、大学校・高校講師、PTA会長など活動は多岐にわたる。琵琶湖観光PRにも情熱を注ぎ、地域企業の売上向上と持続的成長を伴走型で支援し、日々研鑽を続けている。