理学療法士が開業準備でぶつかった「ITの壁」治療院のホームページは何から始めればいい?

はじめに

小笹(オフィスピコッツ)です。今回は、理学療法士として16年勤務し、現在は鍼灸師資格取得中の医療従事者アドバイザー 田中さん(仮名)にお話を伺います。

治療院の開業前後でよく聞くのが「ホームページを作りたいけど、何から始めればいいか分からない」という悩みです。
田中さんご自身も、開業準備の中でITの壁にぶつかった当事者。だからこそ見える“つまずきポイント”や、“期待値のズレを減らす”という視点を、対談形式で言語化していきます。

なぜ治療院の開業でITが壁になるのか

小笹

小笹: まず、田中さんご自身が開業準備で一番しんどかった「ITの壁」から聞かせてください。

田中さん

田中さん(仮名):
ホームページを作ろうとしたんですが、会社が多すぎて分かりませんでした。
それに、コンサルも誰に頼ればいいのか判断できませんでした。
分からないまま提案を受けてみたら金額が高くて驚いて、「業界の仕組みを知らないのが原因なんだ」と気づきました。
医療のことしか知らない自分は、力不足だな…と感じました。

小笹

小笹: 「判断材料がない状態で決めないといけない」って、かなり消耗しますよね。ちなみに、その時の気持ちはどうでした?

田中さん

田中さん(仮名):
正直、開業して集客するのは自分には無理なんじゃないか…と思いました。

小笹

小笹: その感覚はすごく自然です。ITのスキル不足というより、比較や判断の“軸”がない状態が一番つらいんですよね。

小笹の一言まとめ: 迷いの正体は「IT不足」より「判断軸不足」。まず軸を作ると一気に進みます。

治療家が集客を後回しにしやすい構造

小笹

小笹: 治療家の方は集客を後回しにしがちです。田中さんは、その理由はどこにあると思いますか?

田中さん

田中さん(仮名):
基本的に、医療職の方って「人の役に立ちたい」「人を治したい」と思ってこの仕事を選んでいる方が多いと思うんです。
でも、だんだん生活が苦しくなってきたり、「もっと治したい方が増えてきたし、開業してみようかな」と考えたりするタイミングが出てきます。
その時点まで、医療知識を増やしたり治療技術を磨くことに集中してきた背景があるので、「集客」と聞くと、患者さんをお金のために見ているようで罪悪感を感じてしまう人もいるんじゃないかな、と思います。

小笹

小笹: 罪悪感、ありますよね…。
ただ、必要な人に情報が届かない方が患者さんにとって困ることもあります。だから、集客を“売り込み”ではなく「必要な人に届く案内」として設計できると、気持ちがラクになります。

小笹

小笹: もう一つ、よく聞くのが「技術があれば来るはず」という感覚です。なぜそうなりやすいと思います?

田中さん

田中さん(仮名):
業界全体として、新人のうちは「治療技術を上げること」に集中している感じがします。
養成学校でも、基本は医療知識と医療技術しか習わないですよね。
だから卒業して「どうやってお金を稼ぐのか」というところには、あまり関心がない方が多いと思います。
お客さんの心理を知るとか、集客の仕組みを知る、という発想を持っている人は、正直ほとんどいないんじゃないかな…と思います。

小笹

小笹: 「学ぶ機会がないのに、開業した瞬間に求められる」んですよね。だからこそ、最初はテクニックより「土台」を整えるのが合理的です。

小笹の一言まとめ: 集客は“売り込み”ではなく“案内”。この捉え方で動きやすくなります。

ポータル頼みの不安と、時代変化への備え

小笹

小笹: ポータルサイト(ホットペッパー等)に頼らざるを得ない現実について、田中さんはどう見ていますか?

田中さん

田中さん(仮名):
ホットペッパー頼りだと、今みたいにAIチャット経由で来院するような時代の変化が来たときに、対応しきれないんじゃないかな…と感じます。
もちろん新規のお客さんは、新規クーポンなどで来てくれると思うんですが、そこから継続してくれるのか?という不安があります。
まだ自分のお店の良さが十分に伝わっていない状態だと、継続率にはつながりにくいですし、新規対応はどうしても労力がかかるので、難しいと思います。

小笹

小笹: 入口は作れても、院の良さが伝わる前提が作りにくいことがありますよね。
だからこそホームページは「集める」以上に、継続につながる情報を整える役割が大きいと感じます。

小笹の一言まとめ: ポータルは入口、ホームページは継続。役割を分けると戦略がシンプルになります。

期待値のズレを減らすと、初回離脱が減る

小笹

小笹: 田中さんが一貫して言っているのが「期待値のズレを減らす」という視点です。ここ、もう少し詳しく聞かせてください。

田中さん

田中さん(仮名):
HPやLPでは、とにかく「お店とズレのないもの」をちゃんと伝えておくことが大事だと思います。
最初の集客は、無理に急がなくてもいいと思うんです。
自分のお店の良さと、患者さんの困りごとが一致するHPが作れれば、そこから来てくれた方がリピーターにつながっていくと思います。

小笹

小笹: “ズレないこと”が、結果的にリピートにつながる。これは本当に本質です。
最初は「とにかく集める」ではなく、合う人に来てもらうための表現を整える方が、長く続く院につながります。

小笹の一言まとめ: 集客を急ぐよりズレを減らす。結果として“合う人”が残ります。

フィーリングが合う患者さんとは

小笹

小笹: 「合う患者さん」って曖昧になりがちですが、田中さんの言葉だとどうなりますか?

田中さん

田中さん(仮名):
話を理解してくれる患者さんですね。こちらの話を聞こうとしてくれる方です。

小笹

小笹: これ、ホームページで作れます。
「どういう考え方で、どう進めるのか」を先に伝えると、来院前にフィルターがかかってズレが減りやすいです。

小笹の一言まとめ: 「話を聞いてくれる人」はホームページで増やせる。方針を先に伝えるのが鍵です。

HPで伝えておくと安心につながる情報

小笹: HPで先に伝えておくと良い「治療者の印象・雰囲気」って、どんなものがありますか?

田中さん

田中さん(仮名):
年齢や性別、見た目の印象(似ているキャラクターとか動物とか)ですね。あとは趣味や熱意も大事だと思います。

小笹

小笹: 治療院は“人”への信頼が大きいので、こういう情報は安心材料になります。
出し方は工夫しつつ、丁寧に入れていきたいところです。

小笹の一言まとめ: 雰囲気情報は“安心材料”。治療院は人への信頼が強いので効きます。

「地域名×困りごと」で入口を1つ作る

小笹

小笹: 「地域名×困りごと」で入口を1つ作るなら、田中さんはどう考えますか?

田中さん

田中さん(仮名):
例えば「木津川市×自律神経」みたいな形ですね。

小笹

小笹: いいですね。最初は“広げすぎない”のがポイントです。
入口を1つ仮決めして、そこから院の方針や雰囲気、通い方まで伝わる構成にすると、期待値のズレが減りやすくなります。

小笹の一言まとめ: 入口は広げすぎない。まず1つ仮決め→方針まで伝える構成が強いです。

ITが苦手な開業者が最初にやるべき3つ

小笹

小笹: 最後に、ITが苦手な開業者が最初にやるべきことを3つに絞ると?

田中さん

田中さん(仮名):
まずは信用できる相談者を見つけること。
それから、いろいろなホームページを見てみること。
あとは、自営業をしていて実際に集客している知り合いに話を聞くことですね。

小笹

小笹: まず相談相手と判断軸。作る前の準備が、結局いちばん早いですよね。

小笹の一言まとめ: まず相談相手と判断軸。作る前の準備が、結局いちばん早いです。

田中さん(仮名)プロフィール

医療従事者アドバイザー
理学療法士として16年間勤務。現在、鍼灸師資格取得中。

田中さんメッセージ:
私自身16年間治療技術を磨くことに一筋でした。しかし、自身が病になった時、働き方に悩みました。独立することで自分らしい働き方を目指しています。ですので、同じ独立を目指す仲間を応援したい。気持ちを共感できる伴走者として一生懸命サポートさせて頂きます。

開業前後の進め方や、よくあるご相談内容をまとめた案内ページもあります。
相談前に全体像を見たい方は、こちらもあわせてご覧ください。

無料相談のご案内(30分)

治療院・鍼灸院の開業前後で、こんなお悩みはありませんか?

  • ITが苦手で何から始めればいいか分からない
  • ホームページ会社やコンサルが多すぎて判断できない
  • ポータル依存が不安
  • “合う患者さん”に来てもらう形を作りたい

医療従事者の視点で状況を整理し、患者さんに伝わる形へ落とし込むお手伝いをします。
相談は契約前提ではありません。整理だけでもOKです。

注意事項
本記事および相談対応は、医療行為・治療効果を保証するものではありません。
表現は医療広告ガイドライン等に配慮して作成しています。