ストーリーテリングの教科書|第9回

WebとSNSでの使い方

同じ内容でも、ホームページで伝えるのか、SNSで伝えるのかによって、
見せ方や言葉の置き方は変わります。
第9回では、媒体ごとの役割に合わせたストーリーテリングの使い方を整理します。

この回でわかること

ホームページとSNSで役割がどう違うか
ホームページで物語を見せるときの考え方
SNSで短く伝えるときの考え方
媒体ごとに流れをどう変えるか

同じ物語を、そのまま使えばよいわけではありません

ストーリーテリングの考え方そのものは、ホームページでもSNSでも使えます。 ただし、同じ内容をそのまま流せばよいわけではありません。

なぜなら、媒体ごとに読む人の状態が違うからです。

ホームページは、ある程度「知りたい」と思って見に来る場所です。 一方SNSは、流れてくる情報の中で一瞬だけ目に入る場所です。

つまり、同じ物語でも、 どこまで詳しく見せるか、どこから入るか を変える必要があります。

ホームページは「理解してもらう場所」です

ホームページでは、ある程度まとまった量の情報を受け取ってもらえます。 そのため、ストーリーも比較的しっかりした流れで見せやすくなります。

背景を伝えやすい

なぜ始めたのか、何を大切にしているのかといった前提を丁寧に見せることができます。

課題から変化まで追いやすい

問題、支援、結果という流れを、一つのページの中で整理しやすくなります。

理解の深さを作れる

表面的な印象だけでなく、どういう考え方なのかまで受け取ってもらいやすくなります。

SNSは「入口をつくる場所」です

SNSでは、ホームページのように長く読んでもらえるとは限りません。 だからこそ、物語全体を語るより、入口になる一場面を切り取る方が向いています。

ひとつの気づき
小さな違和感
背景にある考え方
変化の一部分

こうした断片を見せることで、 「続きが気になる」「もう少し知りたい」という状態をつくりやすくなります。

ホームページでは「全体像」を、SNSでは「一場面」を見せる感覚です

使い分けを一言でまとめるなら、 ホームページでは全体像、SNSでは一場面を見せる感覚です。

ホームページ

背景、課題、支援、変化までをつないで見せ、理解を深める役割を持たせます。

SNS

全体の一部だけを切り出し、共感や気づきの入口をつくる役割を持たせます。

つなぎ方

SNSで見せた断片が、ホームページで全体として理解できるようにつながっていると効果的です。

ホームページでの使い方

ホームページでは、ページごとに役割を分けながら物語を配置すると整理しやすくなります。

トップページでは全体の考え方や方向性を見せる
会社紹介では背景や価値観を見せる
サービスページでは課題から変化までを見せる
実績紹介では依頼前と依頼後の違いを見せる

つまり、ホームページは一つの長い物語というより、 複数のページで少しずつ補いながら全体像をつくる場と考えると使いやすくなります。

SNSでの使い方

SNSでは、全部を説明しようとしない方がうまくいくことが多くあります。 むしろ、一つの投稿には一つの流れだけを入れるくらいで十分です。

「こういう相談が多いです」と課題から入る
「最近よく感じること」と気づきから入る
「こう変わると案内しやすくなります」と変化から入る
「なぜそう考えるのか」と背景から入る

SNSでは、結論よりも「その人らしい視点」や「気づきの切り口」が印象に残りやすくなります。

同じ話題を、媒体ごとに分けて考えると続けやすくなります

一つのテーマがあるとき、最初からホームページ用、SNS用と完全に別に考える必要はありません。

まず大きなテーマを一つ持ち、

ホームページでは全体を整理する

背景、課題、支援、変化までをまとめて、しっかり理解できる形にします。

SNSでは一部を切り出す

その中から一場面、一つの気づき、一つの変化だけを短く見せます。

相互に行き来できるようにする

SNSからホームページへ、ホームページからSNSへ、役割を分けてつなげると自然です。

この考え方にすると、発信全体に一貫性を持たせやすくなります。

第9回のまとめ

ホームページは理解を深める場所

背景から変化までをつないで見せることで、全体像を伝えやすくなります。

SNSは入口をつくる場所

一場面や一つの気づきを見せることで、興味の入口をつくりやすくなります。

同じテーマを媒体ごとに使い分ける

全体像と断片を分けて考えると、無理なく一貫した発信につなげやすくなります。

次回予告

次回はいよいよ最後に、
自分の物語をどうつくるか を整理します。
ここまでの考え方を、自社の発信へどう落とし込むかをまとめます。

媒体ごとの伝え方を整理したい方へ

ホームページとSNSで、何をどこまで見せると自然につながるのか。
発信全体の設計も含めてご相談いただけます。