スマホで動画を撮る機会が増えるほど、じわじわ効いてくるのが「容量」と「消失リスク」です。旅行や家族の記録、仕事で使う素材、イベントの撮影…気づけば動画だけで数十GBということも珍しくありません。さらに、端末の故障・紛失・機種変更のタイミングでバックアップが不十分だと、取り返しがつかない事態になりがちです。
そこでこの記事では、スマホの中に入っている動画をクラウドに保存する具体的な方法を、iPhone/Android別に分かりやすく整理します。あわせて、よくある失敗パターンや、容量が増えたときの現実的な運用の作り方までまとめました。
もくじ
なぜ「クラウド保存」が必要なのか
動画は写真と比べて、次の特徴があります。
- 1本あたりの容量が大きい(数百MB〜数GB)
- 端末ストレージを圧迫しやすい
- 消失したときのダメージが大きい(撮り直せないものが多い)
- 共有や編集の素材として使うことも多い(仕事利用では特に)
つまり「本体に入っていれば安心」ではなく、別の場所にコピーがある状態を作っておくのが重要です。これを簡単に実現できるのがクラウド保存です。
クラウド保存は2種類に分けて考えると迷わない
スマホ動画のクラウド保存は、基本的にこの2つです。
1)自動バックアップ(撮ったら自動で上がる)
- メリット:漏れが少ない、日常運用がラク
- デメリット:容量が早く埋まりやすい、細かな整理が後回しになりがち
2)手動アップロード(必要な動画だけ選んで上げる)
- メリット:容量を節約しやすい、フォルダ管理・整理がしやすい
- デメリット:忘れやすい、作業の手間がかかる
結論としては、
- 「思い出・記録系」は自動バックアップ
- 「仕事素材・長尺・高画質」は手動アップロード
にすると、運用が破綻しにくいです。
iPhoneの場合:iCloudかGoogle系が王道
パターンA:iCloud写真でまるごと自動バックアップ(最も手軽)
iPhoneの標準路線なら、まずは iCloud写真が一番わかりやすいです。写真アプリ内の動画も含めて自動でクラウドに保存できます。
設定手順
- 設定 → 自分の名前 → iCloud
- 写真
- 「iCloud写真」をオン
- 端末容量が気になるなら 「iPhoneのストレージを最適化」を選ぶ
この設定が向いている人
- iPhoneを長く使い続ける予定
- 家族の動画など、とにかく漏れなく守りたい
- 余計なアプリを増やしたくない
注意点
iCloudは動画が増えるほど容量を消費します。将来的に撮影本数が増えるなら、早い段階で「容量プラン」「整理ルール」を決めておくと安心です。
パターンB:Googleフォトで自動バックアップ(端末を問わず使いやすい)
iPhoneでも Googleフォトを使えば自動バックアップができます。将来的にAndroidに変える可能性がある人や、家族・仕事相手と共有する運用を考えている人にも向きます。
ざっくり手順
- Googleフォトアプリを入れる
- 設定から バックアップをオン
- Wi-Fiのみ/画質(元のサイズ、容量節約)を選ぶ
向いている人
- iPhone以外の端末でも見られる状態にしたい
- 共有や検索(撮影日など)を活用したい
- iCloud一本に寄せたくない
パターンC:iCloud Drive/Googleドライブに手動アップロード(必要なものだけ)
「全部自動だと容量が厳しい」「動画は選んで保存したい」なら、手動アップロードが現実的です。
iCloud Driveへ手動
- ファイルアプリを開く → iCloud Driveにフォルダを作る → 動画を移動/コピー
Googleドライブへ手動
- Googleドライブ → 「+」→ アップロード → 動画を選択
向いている人
- 仕事素材(案件別)でフォルダ整理したい
- 大きい動画だけ避難させたい
- 自動バックアップは最低限にしたい
Androidの場合:Googleフォト+Driveが基本セット
パターンA:Googleフォトで自動バックアップ(最も手堅い)
AndroidはGoogleフォトが標準的に使われることが多く、運用も安定しやすいです。
ざっくり手順
- Googleフォトを開く
- 右上のプロフィール → フォトの設定
- バックアップをオン
- Wi-Fiのみ、画質を設定
パターンB:Googleドライブに手動アップ(フォルダ管理をしたい人向け)
Googleドライブは「フォルダで管理しながら置く」用途に強いです。仕事用素材や長尺動画の保存先として相性が良いです。
ざっくり手順
- Googleドライブ → 「+」→ アップロード → 動画を選択
(必要ならフォルダを作ってから入れる)
よくある失敗パターンと対策
失敗1:Wi-Fiのみ設定で「バックアップされてない」
「Wi-Fi接続時のみバックアップ」にしていると、外出先で撮った動画はすぐに上がりません。帰宅後に自動で上がることも多いですが、節電設定やアプリの終了で止まることもあります。
対策
- 最初の1〜2回は「電源につなぐ+Wi-Fi+しばらく放置」で動作確認
- 大事な動画だけはその場で手動アップロードする運用も検討
失敗2:高画質(4K/60fps)で容量が一気に埋まる
高画質動画は、1本で数GBになることもあります。自動バックアップ一本にすると、クラウド容量が早い段階で限界に達しがちです。
対策
- 日常動画:自動バックアップ
- 仕事・長尺・4K素材:Googleドライブ等に手動でフォルダ管理のように「保存先を分ける」
失敗3:「バックアップできたか」を確認せず安心する
設定しただけで安心してしまい、実際には上がっていなかった…は本当に多いです。
確認のコツ
- アプリ内で対象動画を開き、バックアップ完了表示が出ているか
- PCや別端末から同じアカウントで開いて再生できるか
- クラウド側の容量が増えているか
容量が増えてきたときの現実的な運用例
動画が増えると、「保存できる/できない」よりも「どこに何があるか」が問題になります。おすすめの運用例を3つ挙げます。
運用例1:全部自動(ラク最優先)
- iPhone:iCloud写真(ストレージ最適化)
- Android:Googleフォト(バックアップON)
向いている人:整理より安全性と手軽さを優先したい
運用例2:ハイブリッド(現実的に一番おすすめ)
- 日常・思い出:Googleフォト or iCloudで自動
- 仕事・素材:Googleドライブに手動で案件フォルダ管理
向いている人:容量も整理も両方大事、仕事利用がある
運用例3:手動中心(選別して保存)
- 大事なものだけDriveに保存
- 撮りっぱなしは保存しない(または一定期間で整理)
向いている人:撮る本数が多い、保存ルールを決めて管理したい
まとめ:まずは「自動か手動か」を決めれば迷いが減る
スマホ動画をクラウドに保存する方法はたくさんありますが、悩むポイントは結局ここです。
- 全部守る(自動)のか
- 必要なものだけ残す(手動)のか
この方針を決めた上で、iPhoneならiCloud写真、AndroidならGoogleフォトを軸にしつつ、仕事素材や長尺動画はGoogleドライブなどで整理する。これが最も破綻しにくい運用です。






















