サイト運営サポート事例「PHPの重大な弱点への保守の対応」

サイト運営に関して、実際どのような内容のサポートを、どの程度の頻度で行うか、どの程度の費用がかかるかなど、諸々の条件により異なりますので、一概には言えません。ですが、少しでもイメージしていただけるよう実際の事例を紹介していこうと思います。
ただし、それぞれのご依頼者のプライバシーやその他公開できない情報などもありますので、ご依頼者が特定できるような情報は掲載していません。

続いて、サイト運営サポートの三つ目の事例「PHPの重大な弱点への保守の対応」をご紹介します。

運営サポート対象のホームページ

サポート対象のホームページの概要は以下のような形です。

運営サポート対象のホームページの概要

当社が保守・管理している、京都・滋賀を中心とした、お店や会社、団体などのホームページです。WordPressで作ったサイトなどで、サーバーはサイトごとにさまざまです。当社でサーバーをお預かりしているサイトもあれば、お客様ご自身でサーバーを契約されているサイトもあります。

PHPの版はサーバーの設定で決まるため、サイトごとに違っていました。古い7.4や8.1で動いているサイトもあれば、新しい8.3や8.4で動いているサイトもありました。

運営サポートに関して

このときの状況と、当社の対応は以下のような形でした。

このときの状況

2026年10月21日の未明(日本時間)、PHP(WordPressなどを動かしているプログラム)の開発元が、重大な弱点(安全上の不具合)を直す更新を、同じ日の夜に出すと予告しました。

直す版が出るのは、開発元のサポートが続いている版です。予告の時点で、当社ではサポートの終わった古い版(PHP 8.1以前)には直す版が出ないと見ていました。あとで7.4〜8.1の古い版にも、今回の弱点だけをふさぐ最小限の修正が出ましたが、どれもすでにサポートの終わった版です。

PHPの版が古いと何が困るか

PHPは、WordPressの本体やプラグインとは別に、サーバーの側で版が決まるプログラムです。WordPressの更新を続けていても、PHPの版は古いままということがあります。

古い版のままだと、次のようなことが起こります。

  • 開発元からの更新はもう届かず、弱点が見つかっても、今回のような特別な修正があるとは限りません。
  • 新しい版のプラグインを入れられない(更新できない)ことがあります。実際に、お問い合わせフォームのプラグインの新しい版が、サーバーのPHPの版が古いために入れられないサイトがありました。

当社の対応

当社の対応の流れは以下のような形です。

STEP 1(10月21日)

直す版が出る前に、当社の管理サイト一覧にあるサイトについて、サーバーが返すPHPの版を当社の管理用サーバーからまとめて読み取りました。サイトの中身には触れていません。

STEP 2(10月21日の午後)

この時点で直す版が届かないと見ていた古い版(8.1と7.4)で動いていたお客様のサイト5件について、管理者の方へメールでご案内しました。版の切り替えのおすすめ、作業の流れ(バックアップ→切り替え→パソコンとスマートフォンでの確認)、費用をお伝えしています。

STEP 3(10月21日〜22日)

外から版が読み取れなかったお客様のサイトは、サーバーの管理画面などで確かめました。その中に、以前にサーバー会社から、PHPの版を上げる予定はないと回答のあったサーバーのサイトが1件あり、10月22日に、サーバーの引っ越しの進め方と費用をご相談しました。

STEP 4(10月22日)

未明から昼すぎにかけて、レンタルサーバーの会社が、直す版を入れ終わるまで一部のサイトを一時的に止めました。止まったサイトのうち、当社がサーバーや保守をお預かりしている先へは、当社から順に状況(サーバー会社の作業によるもの・ご対応は不要・メールには影響なし)をお知らせし、戻ったことを確かめてから続報をお送りしました。

STEP 5(10月22日)

サーバー会社が、公式の直す版がない古い版のPHPにも独自に修正を入れたと発表しました。ただ、古い版にこの先も同じような修正があるとは限らないため、切り替えのおすすめは続けています。

STEP 6(10月22日から)

直す版が入ったサイトは、版と表示を確かめ、保守をお任せいただいている先へは、臨時チェックの報告や復旧のお知らせを送りました。

STEP 7(10月23日から)

切り替えのご了承をいただいたサイトから順に、バックアップを取り、プラグインとテーマを先に最新にしてから、PHPを新しい版(8.3)に切り替えています。切り替えのあとは、版と表示を確かめ、お問い合わせフォームからテストを送ってご報告しています。

お客様にしていただいたこと

お客様にお願いしたのは、ご案内のメールを読んで、切り替えを希望されるかどうかをお返事いただくことです。作業の日取り、バックアップ、プラグインとテーマの更新、PHPの切り替え、切り替えのあとの確認は、当社で行っています。

切り替えのあとは、お問い合わせフォームのテストが届いたかどうかだけ、お知らせをお願いしています。

費用

版の確かめ、ご案内、停止のお知らせ、臨時チェックは保守の範囲で行い、追加の費用はいただいていません。

PHPの版の切り替えは定期の保守に含まれない作業のため、別途で1サイト18,150円(税込)からです。とても古い版からの切り替えなどは、内容を伺ってお見積もりします。複数のサイトをまとめて切り替える場合も、まとめてお見積もりします。

運営サポートの主な内容

主なサポート内容は以下のようなものです。

  • 管理サイト一覧にあるサイトのPHPの版の一斉確認(直す版が出る前)
  • 古い版で動いていたサイトの管理者の方への、当日のご案内(作業の流れと費用つき)
  • 外から版が読み取れないサイトの、サーバーの管理画面での確認
  • サーバーの一時停止のお知らせと、戻ったあとの続報
  • 直す版が入ったサイトの確認と、臨時チェックの報告
  • PHPの版の切り替え(プラグインとテーマを先に最新にしてから)と、切り替えのあとの確認
  • 版を上げられないサーバーのサイトの、引っ越しのご相談

運営サポートの成果

直す版が公開される前に、古い版で動いているサイトを洗い出し、そのうち5件の管理者の方へお知らせできました。

サーバーが一時的に止まった日も、止まった先へは午前のうちに状況をお伝えしました。

切り替えを選ばれたサイトから順に作業を進めています。1件目は、ご了承の2日後に切り替えまで済みました。

また、今回は直す版が届いたPHP 8.2も、開発元のサポートは2026年12月31日で終わります。8.2で動いているサイトのうち、これからも使い続けるサイトには、定期チェックの報告などで切り替えの時期をお伝えしていきます。

PHPの版のことは、古いホームページ相談室のこちらの記事でもご案内しています。

サイト運営サポートをご希望の方

サイト運営サポートをご希望の方は、サイト運営サポートのページをご覧ください。

サイト運営サポートサービスでは3つのプランをお選びいただけます。

ホームページ運営者としての安心と少しのサポートを求めるなら、プランA。

ホームページの積極的な運営とプロによる提案を必要とするなら、プランB。

ホームページを本気で効果あるものにしたいと考えるのであれば、プランC。

3つのプランの中にピンとくるものが無ければアレンジプラン。

アレンジプランはご要望やご予算をお伺いしてご提案させていただきますので、まずはご相談ください。

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この記事の監修小笹 通典(オフィスピコッツ株式会社 代表取締役)
京都産業21 登録専門家(No.46)/滋賀県DX協創パートナー/デジタル庁 デジタル推進委員。2002年開業、創業25年目。京都・滋賀を中心に1万件超のWeb活用・制作に携わる。 会社概要を見る