もくじ
はじめに|「何から手をつければいいかわからない」は自然なこと
「ホームページを作ったほうがいいのはわかっているけれど、何から考えればいいのかわからない」
これは、はじめてホームページ制作を検討する中小企業や個人事業主の方から、非常によく聞く言葉です。
インターネットで調べてみると、
デザイン、SEO、WordPress、費用相場、制作会社の選び方など、情報はたくさん出てきます。
しかし、情報が多すぎるがゆえに、結局どこから手をつければいいのか余計にわからなくなってしまう、という状態に陥りがちです。
これは決して、知識が足りないからではありません。
ホームページ制作は、日常的に行うものではなく、専門用語や考える要素が多い分野だからです。
迷ってしまうのは、ごく自然なことだと言えます。
一方で、何も整理しないまま
「とりあえず作ってみよう」
「安いところに頼めば大丈夫だろう」
と進めてしまうと、後から
「思っていたものと違う」
「結局あまり使っていない」
と感じてしまうケースも少なくありません。
ホームページ制作で大切なのは、いきなり細かい仕様やデザインを考えることではありません。
まずは、考える順番を間違えないことが重要です。
この記事では、ホームページ制作が初めての方に向けて、
「何から考えればいいのか」「どこまで決めておけばいいのか」を、専門用語を使わずに整理していきます。
完璧な答えを用意する必要はありません。
「まだうまく言葉にできない」「なんとなく不安」
そんな状態でも大丈夫です。
このコラムを読み進めていただくことで、
ホームページ制作に対するモヤモヤが少し整理され、
次に何をすればいいのかが見えてくるはずです。
次は、ホームページ制作を考えるうえで最初に向き合ってほしい、
「そもそも、なぜホームページを作ろうと思ったのか」という点からお話しします。
1. そもそも、なぜホームページを作ろうと思ったのか
ホームページ制作を考え始めたとき、
最初に立ち止まって考えてほしいのが、「なぜ作ろうと思ったのか」という点です。
難しい言葉で整理する必要はありません。
きっかけや、ふと感じた違和感レベルの話でも十分です。
1-1. 「必要だと思った理由」を言葉にしてみる
多くの方が、次のような理由でホームページ制作を考え始めます。
- 取引先やお客さまにURLを聞かれるようになった
- 会社としてきちんとした情報を出しておきたいと思った
- SNSだけでは不安を感じるようになった
- 紹介が多いので、安心材料としてサイトが欲しい
こうした理由に、正解・不正解はありません。
大切なのは、「自分はなぜ必要だと感じたのか」を言葉にしてみることです。
この段階で話が曖昧でも、
「なんとなく必要だと思った」
「周りが持っているから」
といった素直な理由で構いません。
1-2. 事業の今の状況を整理する
次に考えてみてほしいのが、今の事業の状況です。
- これから事業を始める予定なのか
- 開業して間もない段階なのか
- すでに長く続いている事業の強化なのか
この違いによって、ホームページに求められる役割は大きく変わります。
たとえば、
開業直後であれば「信頼感を持ってもらうこと」が最優先になることが多いですし、
既存事業の強化であれば「問い合わせを増やす」「情報を整理する」といった目的が前面に出てきます。
事業フェーズを共有するだけで、制作の方向性はぐっと定まりやすくなります。
1-3. 目的が決まらないまま進むリスク
「まだ目的がはっきりしていないから、もう少し考えてから相談しよう」
そう思って、動けなくなってしまう方も少なくありません。
しかし、目的が曖昧なままでも相談すること自体は問題ありません。
むしろ注意したいのは、目的を考えないまま制作を進めてしまうことです。
目的が整理されていないと、
- どこに力を入れるべきかわからない
- 必要以上にページや機能を増やしてしまう
- 完成後に「これでよかったのか」と迷い続けてしまう
といった状態になりやすくなります。
ホームページ制作は、
「作ること」よりも「どう使うか」を考えることが重要です。
そのための第一歩として、
「なぜ作りたいのか」を自分なりの言葉で整理してみてください。
なお、こうした目的整理から一緒に進める
ホームページ制作の考え方や流れについては、
こちらのページでも詳しく紹介しています。
https://pikoz.net/seisaku/
次は、目的が見えてきたあとに考えたい、
「誰に見てもらいたいホームページなのか」という視点についてお話しします。
2. 誰に見てもらいたいホームページなのか
ホームページ制作で次に考えてほしいのが、
「このホームページを、誰に見てもらいたいのか」という点です。
ここが曖昧なまま進むと、
内容も言葉もぼんやりしてしまい、結果として誰の心にも残らないホームページになりがちです。
2-1. 「誰でもいい」は実は一番難しい
「特定のターゲットは決めていません」
「基本的には、誰でもお客さまです」
こうした考え方は、とても自然ですが、
ホームページ制作においては一番判断が難しい状態でもあります。
誰に向けたサイトなのかが定まらないと、
- 使う言葉が定まらない
- 情報の優先順位が決められない
- 伝えたいことが散らかってしまう
という問題が起こりやすくなります。
すべての人に向けたホームページは、実はとても作りづらいのです。
2-2. 想定するお客さま像の考え方
ターゲットを考えるといっても、
マーケティング用語で細かく設定する必要はありません。
まずは、次のような視点で十分です。
- どんな人からの相談が増えると嬉しいか
- どんな悩みを持った人に役立ちそうか
- 地域は限定しているか、広く考えているか
すでにお客さまがいる場合は、
「今までで一番多かったお客さま」を思い浮かべるのも有効です。
実在する人物をイメージすることで、
ホームページの言葉や構成が、ぐっと具体的になります。
2-3. 強みがわからなくても問題ない理由
「他社と比べて、特別な強みが思いつかない」
こう感じている方も少なくありません。
ですが、最初から強みを明確に言語化できている必要はありません。
むしろ、自分では当たり前だと思っていることほど、
第三者から見ると価値になるケースは多いものです。
- 丁寧に説明している
- 対応が早い
- 小さな相談にも乗っている
こうした日常的な行動が、
ホームページ上では大きな信頼要素になることもあります。
ターゲットや伝え方に迷いがある場合は、
制作だけでなく、事業全体の整理を含めて考えることで、
方向性がはっきりしてくることもあります。
そうした視点でのサポートについては、
こちらのページで詳しく紹介しています。
https://pikoz.net/dx-consulting/
次は、
「ホームページに何を載せればいいのか」という、
多くの方が悩むポイントについて解説していきます。
3. ホームページに何を載せればいいのか
「ホームページを作る」と聞いて、
多くの方が次に悩むのが、「何を載せればいいのか」という点です。
あれも必要そう、これもあったほうがよさそう、と考えているうちに、
情報が増えすぎて整理できなくなってしまうケースは少なくありません。
3-1. 最初から全部載せようとしなくていい
はじめてホームページを作る場合、
「せっかくだから全部載せたい」と思うのは自然なことです。
しかし、情報を詰め込みすぎると、
- 何が一番伝えたいのかわからなくなる
- 読み手が迷ってしまう
- 結果的に、ほとんど読まれない
といった状態になりやすくなります。
ホームページは、情報量が多いほど良いわけではありません。
むしろ、「何を載せないか」を決めることが重要です。
3-2. 最低限必要になる基本ページ
事業内容や目的にもよりますが、
多くのホームページで共通して必要になる基本ページは、次のようなものです。
- トップページ
- サービス・商品紹介ページ
- 会社情報・事業者情報ページ
- お問い合わせページ
これらが揃っていれば、
「何をしている会社(事業)なのか」
「どうすれば連絡できるのか」
という最低限の情報は伝わります。
まずは、この土台をしっかり作ることが大切です。
3-3. 事業内容によって変わる構成の考え方
もちろん、すべての事業が同じ構成でよいわけではありません。
- 実績や事例を重視したほうがよい業種
- 想いや背景を伝えることが重要なサービス
- よくある質問が多い業種
など、事業の特性によって、
追加したほうが効果的なページは変わってきます。
また、最初からすべてを作り込まなくても、
あとから追加できる前提で設計しておくことが重要です。
この考え方をもとに進める
ホームページ制作の進め方については、
こちらのページでも詳しく紹介しています。
https://pikoz.net/seisaku/
次は、
「デザインや見た目はいつ考えればいいのか」という、
多くの方が気になるポイントについてお話しします。
4. デザインや見た目はいつ考えればいいのか
ホームページ制作を考えるとき、
多くの方が最初に気になるのがデザインや見た目です。
「おしゃれにしたい」
「他社よりもかっこよく見せたい」
そう思うのは自然なことですが、実は考える順番を間違えやすいポイントでもあります。
4-1. デザインは「最後」でいい理由
ホームページのデザインは、
目的・ターゲット・内容が決まったあとに考えるのが理想です。
先に見た目だけを決めてしまうと、
- 伝えたい内容とデザインが合わない
- 雰囲気は良いが、わかりにくい
- 後から構成を変えづらくなる
といった問題が起こりやすくなります。
デザインは、情報を伝えるための手段であって、
目的そのものではありません。
4-2. 好き嫌いよりも大切な視点
デザインを考える際に重要なのは、
「自分の好み」よりも「見る人にどう感じてもらいたいか」です。
- 安心感
- 信頼感
- 親しみやすさ
- 専門性
こうした印象は、色使いや文字の大きさ、写真の選び方などで大きく変わります。
誰に向けたホームページなのかを意識することで、自然とデザインの方向性も定まってきます。
4-3. イメージがなくても進められる理由
「デザインのイメージがまったく浮かばない」
という方も多いですが、心配はいりません。
- 落ち着いた感じがいい
- シンプルにしたい
- ごちゃごちゃしたのは苦手
こうした言葉での感覚的な共有だけでも、十分なヒントになります。
制作会社は、ヒアリングを通じて
事業内容やターゲットに合ったデザインを整理し、提案していきます。
大切なのは、完璧なイメージを用意することではなく、方向性を共有することです。
次は、完成後の満足度を大きく左右する、
「作ったあと、どう使っていくか」について解説します。
5. 作ったあと、どう使っていくかを考える
ホームページ制作を考える際、どうしても
「完成させること」
に意識が向きがちですが、実はとても大切なのが、作ったあとにどう使っていくかという視点です。
ここを考えずに進めてしまうと、
完成した瞬間が一番きれいで、その後はほとんど触られない、という状態になりやすくなります。
5-1. ホームページは「作って終わり」ではない
ホームページは、一度作れば永久に役立つものではありません。
事業内容やサービス、状況は少しずつ変わっていきます。
- サービス内容が変わった
- 料金や対応範囲が変わった
- よくある質問が増えてきた
こうした変化に合わせて情報を更新していかないと、
実際の事業とホームページの内容にズレが生じてしまいます。
情報が古いままだと、
「この会社は今もきちんと活動しているのだろうか」
と不安を与えてしまうこともあります。
5-2. 自分で更新するか、任せるか
相談時にぜひ考えてほしいのが、
更新作業を誰が担当するのかという点です。
- 自分で更新する時間は取れそうか
- 社内で担当できる人はいるか
- 更新が止まりそうな不安はないか
「できるかどうか」ではなく、
現実的に続けられるかどうかを基準に考えることが大切です。
無理をしてすべて自分でやろうとすると、
忙しさの中で更新が後回しになり、結果的に放置されてしまうケースは少なくありません。
5-3. 将来を見据えた考え方
もうひとつ重要なのが、
将来の変化をある程度想定しておくことです。
- 事業が軌道に乗ったら内容を増やしたい
- 採用ページや実績ページを追加したい
- 数年後にはリニューアルも考えている
こうした可能性を最初に共有しておくことで、
拡張しやすい構成や、無理のない設計を選ぶことができます。
継続的にホームページを活用していくためには、
更新や改善を支えるサポート体制も重要になります。
日々の運用を支える考え方やサポート内容については、
こちらのページで詳しく紹介しています。
https://pikoz.net/unei-support/
また、現在のホームページを見直し、
整理・改善していく方法として、
リニューアルという選択肢もあります。
https://pikoz.net/renewal/
次は、初心者の方が特につまずきやすい
「よくある誤解」について整理していきます。
よくある誤解|初心者がつまずきやすいポイント
ホームページ制作を検討する中で、
初心者の方ほど思い込みやすい誤解があります。
ここでは、特につまずきやすいポイントを整理しておきます。
完璧に決めてから相談しなければいけない
「内容や方向性が固まってからでないと、相談してはいけない」
そう思って動けなくなってしまう方は少なくありません。
ですが実際には、考えが整理されていない状態こそ、相談に適したタイミングです。
制作会社は、ヒアリングを通じて情報を整理し、方向性を一緒に考える役割も担っています。
最初から答えを用意する必要はありません。
専門知識がないと話が通じない
「ITやデザインの知識がないと、話についていけないのでは」
という不安を持つ方も多いですが、心配はいりません。
大切なのは専門用語ではなく、
今感じていることや、困っていることを自分の言葉で伝えることです。
そこから必要な要素を整理するのが、制作側の仕事です。
小規模な事業だとホームページは意味がない
「まだ規模が小さいから、ホームページは早いのでは」
と感じる方もいますが、実際には逆のケースも多くあります。
規模が小さいからこそ、
- 信頼材料をきちんと用意する
- 情報を整理して伝える
- 問い合わせ対応の負担を減らす
といった点で、ホームページが役立つ場面は少なくありません。
作れば自動的に集客できると思ってしまう
ホームページを作れば、自然と問い合わせが増える、
そう期待してしまうのも無理はありません。
しかし、ホームページは魔法の道具ではありません。
使い方や運用を考えずに作ると、思ったような成果が出ないこともあります。
だからこそ、作る前に「どう使うか」を考えることが大切なのです。
次は、初心者の方から特によく寄せられる疑問をまとめた
Q&Aパートに進みます。
初心者の方からよくある質問(Q&A)
ここでは、ホームページ制作を検討し始めたばかりの方から、特によくいただく質問をまとめました。
「自分だけが悩んでいるわけではない」と感じていただければ幸いです。
Q1. 何も決まっていなくても相談していいですか?
はい、まったく問題ありません。
むしろ、何も決まっていない段階だからこそ、相談する意味があります。
目的や内容が整理されていない状態でも、
現状や不安を話すことで、少しずつ方向性が見えてくることは多いです。
相談は「結論を伝える場」ではなく、「整理する場」と考えてください。
Q2. 予算はいつ決めればいいですか?
最初から正確な金額を決めておく必要はありませんが、
「このくらいまでなら検討できる」という目安があると、現実的な提案がしやすくなります。
予算感を共有することで、
無理のない範囲で何ができるのかを一緒に考えることができます。
Q3. 小さな事業でもホームページは必要ですか?
はい、必要性を感じる場面は多くあります。
特に小規模な事業ほど、信頼を補強する役割としてホームページが効果を発揮します。
- 事業内容をまとめて説明できる
- 問い合わせ前の不安を減らせる
- SNSでは伝えきれない情報を補える
といった点で、役立つケースは少なくありません。
Q4. SNSだけでは足りませんか?
SNSはとても便利なツールですが、
情報が流れてしまうという特性があります。
ホームページは、
- 情報を整理して残せる
- 必要なときに見てもらえる
- 信頼性を補完できる
という役割を担います。
SNSとホームページは、どちらかではなく、役割が違うものと考えるのがおすすめです。
Q5. 原稿や写真がなくても進められますか?
多くの場合、進めることは可能です。
ヒアリングを通じて内容を整理したり、
既存の資料や簡単なメモをもとに文章を作成することもあります。
「全部自分で用意しなければならない」と思わなくて大丈夫です。
できること・任せたいことを、正直に伝えてください。
Q6. 制作期間はどれくらい見ておけばいいですか?
内容や規模によりますが、
一般的には数週間〜数か月程度を想定するケースが多いです。
急いで作るよりも、
目的や内容を整理しながら進めたほうが、結果的に満足度が高くなることが多いです。
Q7. 相談したら必ず依頼しないといけませんか?
いいえ、その必要はありません。
相談した結果、
「今はまだタイミングではない」
と判断することも、立派な選択です。
納得したうえで進めることが、良いホームページ制作につながります。
次は、この記事全体を振り返る
まとめに進みます。
まとめ|最初の一歩は「整理しようとすること」
ホームページ制作を考え始めたとき、
「何から考えればいいのかわからない」と感じるのは、ごく自然なことです。
大切なのは、完璧な答えを出すことではなく、考える順番を間違えないことです。
この記事では、初心者の方に向けて、次のような流れで整理してきました。
- なぜホームページを作ろうと思ったのか
- 誰に見てもらいたいのか
- 何を載せればいいのか
- デザインはいつ考えるべきか
- 作ったあと、どう使っていくのか
これらを最初からすべて決めておく必要はありません。
「なんとなくこう思っている」「まだ迷っている」
そんな状態でも、一歩踏み出すことは十分に意味があります。
ホームページ制作は、
作ること自体が目的ではなく、事業を前に進めるための手段です。
だからこそ、焦らず、無理をせず、今の状況を整理するところから始めてみてください。
最後に
「自分の場合は、どこから考えればいいのだろう」
「今の事業に合ったホームページの形を一度整理したい」
そんな風に感じたら、まずは現状を話すところからで大丈夫です。
ホームページ制作、リニューアル、運営サポートまで、
状況に合わせた選択肢を一緒に整理することができます。
小さな疑問やモヤモヤでも構いません。
今感じていることをそのまま相談してみることが、最初の一歩になります。























