脱WordPressは、できる人の話

10月21日の夜、ホームページを動かす仕組みの一つ、PHPに重大な弱点が見つかり、修正版が出ました。

翌朝、多くのホームページが、サーバー会社の判断で一時的に止められていました。私が見ている27のサイトのうち、朝9時の時点で止まっていたのは17。9時を過ぎてから、順に戻っていきました。

その朝にしたのは、修正版がきちんと当たっているかを外から確かめて、お客様に報告を送ることでした。報告では、修正版が当たっているという事実と、「ご対応いただくことはありません」を先に書きました。危険を大きく言うことはしていません。

同じ朝、こんな意見を見かけました。WordPressはもうやめて、AIの道具を使って自分で移せばいい。それができない人は、危ないと分かったうえで使い続けるしかない。

先に書いておくと、このサイトもWordPressで作っています。

そのうえで、この意見の半分は正しいと思います。できる人は、自分でやればいい。

ただ、京都・滋賀の小さな事業者の大半は、コーディングの道具を覚える時間がありません。覚えるべきだとも思いません。それぞれに本業があるからです。

できない人を切り捨てたところに、うちの仕事があります。

それに、移すこと自体は、実はそれほど大変ではありません。30分で移せる、というのは本当です。

時間をかけるのは、そのあとです。検索結果から消えていないか。メールが止まっていないか。問い合わせフォームが届くか。見た目が同じでも、ここが抜けていると、「移してから、お客さんが減った」ということになります。

30分の後に何を確かめるか。仕事の値段は、そこで決まると思っています。

だから、制作会社が残る理由は二つあると考えています。自分ではやれない人の受け皿になること。そして、移したあとも誰かが見張っていること。

WordPressを続けるか、移すか、畳むか。どれがいいかは、そのホームページによって違います。私は「やめましょう」とは言いません。一緒に選び直します。

脱WordPressは、できる人の話です。できない人のそばには、確かめる人がいればいい。

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