今回ご紹介するのは、知り合いにホームページリニューアルを依頼して失敗した長浜琴音さんの物語。
長浜琴音(ながはまことね)さんは和菓子屋さんの経営者です。
今回の物語も少しテイストを変えてみました。
お時間のある方は読んでみてください。(笑)
私の名前は長浜琴音(ながはま・ことね)。琵琶湖のほとり、滋賀県長浜市で、祖父の代から続く和菓子屋「ことね堂」を営んでいる。戦後まもなく創業されたお店なので、「老舗」というほどの歴史はないかもしれないが、地元ではちょっとだけ愛され、ちょっとだけ頼りにされてきた、小さな和菓子屋だ。取り扱うのは大福や最中、餅菓子など、ごく定番のものばかり。けれども、昔ながらの甘さや口当たりを大切にし、ちょっとした創作を加えながら、地道にお客様の舌を楽しませてきた。
私は幼い頃から祖父や父の背中を見て育ち、自然とこの和菓子屋を継ぐことになった。父が「もう年だし、琴音、お前がやりなさい」と言い出したのは数年前のこと。それ以来、事実上私が店主を務め、早朝から仕込みに勤しみ、昼間は店頭に立ってお客様を迎える日々を送っている。しかし昨今は、商店街も少しずつ寂れてきた。大型商業施設や道路整備の影響で、昔ながらの店舗に来る人が減り、それを補うためにもネットでの情報発信が欠かせない時代になった。
実は「ことね堂」には一応ホームページがあった。父が昔、知り合いに頼んで作ってもらったサイトで、10年近く放置されている。PC向けの古いレイアウトに、スマホには対応していないページ。デザインも、どこか昭和レトロというよりは単に古臭い印象で、「これは何とかしないと……」と薄々感じてはいた。しかし、何をどうすればいいのか、どこの制作会社に頼めばいいのかもわからない。店の仕事に忙殺されているうちに、リニューアルは後回しにしてしまっていたのだ。
そんな折、私にはひとり、心当たりの人がいた。中学校の同級生で、現在はIT系企業で働いているヨシダくん(仮名)。小学生の頃からパソコンいじりが好きだった印象があり、SNSで繋がっていた私は「ホームページ作れるかも?」と安易に考え、連絡を取ってみた。予想に反して(いや想定通りというべきか)、彼はわりと気軽に「いいよ」と言ってくれ、あっという間に「制作を手伝うよ」という流れになってしまった。
最初は「顔見知りだし、費用も安く抑えられるかも」と嬉々としていた私だが、実際に作業が始まると、次々と問題が噴出した。ヨシダくんは確かにプログラミングができるらしいが、Web制作を専門にしているわけではないし、デザインセンスやマーケティングの視点を持っているわけでもない。さらに、本業が忙しいのか連絡が途絶えがちで、こちらからの依頼が後回しにされてしまう。しびれを切らして何度か催促してようやく形になったサイトを見てみれば、スマホ対応といってもレイアウトが崩れ、写真が暗く、店の魅力がまるで伝わらない状態だった。
その上、更新作業もやたら複雑で、素人の私が管理画面を触っているとすぐトラブルが起きる。問い合わせフォームも本当に機能しているのか怪しい。トップページは和柄の壁紙を無理につけただけで、逆に見づらいし重たい印象になっている。これでは「リニューアル成功!」とは言えないどころか、古いサイトよりも酷いかもしれない……。私は頭を抱え、「もうこのままではお店にとって逆効果かもしれない」と真剣に悩み始めた。
そんなある日、SNSを通じて知り合った友人が、こんな情報を教えてくれた。「長浜や滋賀県内の小規模事業者向けに、Web制作やIT支援をしている“オフィスピコッツ”という会社があるみたいだよ。うちの知り合いが依頼してけっこう良かったって言ってたよ」と。私はすぐに「オフィスピコッツ株式会社」を検索してみた。すると、公式サイトには「地方や小規模店舗に強いWeb制作」を謳っており、いくつかの実績紹介やお客様の声が掲載されている。何より「まずはお客様の声をじっくり伺い、一緒に形にする」という姿勢が目についた。
早速問い合わせフォームから連絡すると、ほどなくして返信が来た。文面はとても親切で「詳しくお話を伺いたいので、まずはビデオ通話かお電話で30分ほどお時間いただけませんか?」と書いてある。実際にビデオ通話をしてみると、そこに現れたのは50代くらいの代表取締役と思しき男性だった。聞けば、オフィスピコッツはこの代表取締役を中心に、スタッフ数名で会社を切り盛りしているそうだ。外注や業務委託のパートナーとも連携しながら、お客様の要望に合わせて柔軟にチームを編成できるとのことだった。
最初、私は「社員が数名? 大丈夫だろうか……」と思わなくもなかった。しかし、その代表取締役――仮に小笹さんと呼ばせていただく――はとても穏やかで、話を一通り聞いたあとに、「なるほど、『ことね堂』さんは昔から地域に根付いてきた和菓子屋さんなんですね。今の時代に合わせてホームページを刷新して、多くのお客様に魅力を知ってほしいということですね」と要点を整理してくれた。続けてスタッフの女性――仮に加藤さんとする――も「デザインやコンテンツの方向性をじっくり検討した上で、スマホ対応やSNS連携などもしっかりサポートできますよ」と言ってくれる。
何より、小笹さんが「私たちはただサイトを作るだけでなく、運用面や更新方法まで手厚くフォローしますよ。小さなお店ほど、一度作ったきり更新されないホームページになりがちなので……」と言ってくれたのが嬉しかった。ヨシダくんとの一件ですっかり消耗していた私は、「ちゃんとプロの人に頼みたい」という思いが強かったからだ。
こうして「私、ぜひオフィスピコッツさんにお願いしたいです」と伝えると、小笹さんは「ありがとうございます。では改めてお見積りと制作の進め方をご提示しますね。それを見て、納得いくようでしたらご契約いただきましょう」と話を進めてくれた。私が内心「費用が高すぎないといいな……」とドキドキしていると、加藤さんは笑顔で「可能なかぎりご予算に合わせますので、ご安心ください」とフォローしてくれた。
数日後、私のメールボックスに届いた提案書と見積もりは、思っていたほど法外なものではなかった。もちろん、ヨシダくんに払う“格安”レベルとは比べ物にならないが、その代わり「ヒアリング・構成・デザイン・コーディング・取材・写真撮影・更新サポート」など、細かな項目が明確に記載されている。私は「ここまでやってくれるなら、むしろコスパがいいかも……」と感じた。そして、ヨシダくんとの失敗を繰り返さないためにも、「ここは投資しよう」と覚悟を決めた。
やがて正式に契約が結ばれ、オフィスピコッツのスタッフと私の二人三脚によるホームページリニューアルプロジェクトが始まった。まずはキックオフミーティングとして、オンライン会議に小笹さん、加藤さん、デザイナーを担当するという外部のパートナー(仮に佐々木さんとする)など数名が参加してくれた。そこで改めて「ことね堂」はどんな歴史があり、どんな想いで商売をしているのか、強みは何なのかなどをじっくりヒアリングしてもらう。
私は、祖父が戦後間もなく始めたこと、もともと農家をやっていた家系で餅作りが得意だったこと、父が長年かけて常連客との信頼関係を築いてきたことなどを語る。一方で、新しく観光客を取り込みたいこと、若い世代にも親しんでもらいたいこと、ネット通販を視野に入れていることなど、今後の展望も包み隠さず話した。すると、小笹さんは「ありがとうございます。その気持ち、しっかりサイトに反映させましょう。ちゃんと商品の魅力が伝わる写真も撮影して、ネットショップ機能も検討していきましょうね」と、ひとつひとつ整理してくれる。
加藤さんは「例えばインスタと連動した投稿をトップページに載せる形にすると、琴音さんの負担が減りますし、リアルタイム感も出せますね」と提案してくれた。デザイナーの佐々木さんは「和モダンな雰囲気を保ちながら、あまり重たくならないデザインにしたいですね。色合いやフォントも若い女性が見てもかわいいと思えるように工夫したいです」とイメージを膨らませている。私はその場で「すごく楽しみです」と素直に声が漏れてしまった。
その後、オフィスピコッツの小笹さんが中心となってスケジュールを作成し、週に1回か2回ほどオンラインで進捗共有する体制が整えられた。数名のスタッフがいる会社ならではのチームワークで、私の疑問や要望はいつでもチャットで相談できる。もしデザイナーさんが忙しいときでも、加藤さんや小笹さんがフォローしてくれるので、連絡が途絶えることがない。これがヨシダくんとの最大の違いだった。
「どうですか? 何か困っていることはありませんか?」とこまめに声をかけてもらえるので、私も遠慮なく「写真を追加したい」「こんな文言を入れたい」と要望を出せる。すると、数日後には反映されてテストページが送られてくる――そのスピード感に、最初は少し驚くほどだった。
やがてデザイン案の初稿が上がってきた。私はそれを見て思わず「わあ……!」と声を上げる。トップページには、柔らかい和のモチーフがほのかにあしらわれ、そこに「笑顔が広がる やさしい甘さを、長浜から」とキャッチコピーが大きく表示されている。目に飛び込んでくるのは、ぷるんとしたわらび餅や、ふわっとした大福の魅力を活かす写真が並ぶスライダー。佐々木さんが「和菓子って、写真の撮り方で美味しさが全然伝わり方が違うんです」と言っていた通り、プロカメラマンが撮影してくれた画が素晴らしい。
しかもスマートフォンでプレビューを確認すると、レイアウトが崩れず、文字の大きさも丁度いい。メニューアイコンがすっきりと配置され、「商品一覧」「店舗紹介」「ネットショップ」などが分かりやすく並んでいる。私は「これだ! 私が求めていたのは、こういう“見やすくて美味しそうなサイト”なんだ!」と胸を高鳴らせた。
さらに驚いたのは、オフィスピコッツの皆さんが、実際に長浜市の「ことね堂」に取材に来てくれたことだ。小笹さん、加藤さん、そしてカメラマンの業務委託パートナーさんが揃って店を訪れ、店内や製造工程、周辺の商店街の様子などをじっくり撮影してくれた。どこかの大手制作会社では、担当者すらロクに顔を見せないまま作業されることもあると聞くが、こうして足を運んでくれると、私の店に対する理解が深まり、より魅力的なコンテンツが作られるだろうという期待感が増す。
「やっぱり現地に来て、空気を感じないとわからないことが多いですからね」と言う小笹さんの言葉に、私は「ああ、この会社に頼んでよかった」としみじみ思った。
取材では、祖父の代から使っている餅つきの道具や、ショーケースにずらりと並んだ和菓子のラインナップを一つひとつ撮影し、加藤さんが「これ美味しそう……」と言いながら食レポのように味を確かめてくれる。小笹さんは店の奥にある製造場に興味津々で、「こんなふうに手作業で作ってるんですね」と感心しきりだ。実際、商店街の雰囲気も見てもらい、「ここに観光客がどれくらい来るんですか?」とか、「他にどんなお店があるんですか?」などの質問が飛ぶ。すべてがコンテンツのヒントになるんだろうな、と私もワクワクした。
後日、撮影データを受け取って改めて見てみると、想像を超えるクオリティの写真や動画が並んでいた。餅が伸びる瞬間の艶やかさ、きな粉の粉感、あんこの質感など、肉眼で見る以上に「美味しそう!」と伝わるカットばかり。これをホームページでどうレイアウトするか、デザイナーの佐々木さんがわくわくしている姿が目に浮かぶようだった。
やがてサイトのテスト版が公開されると、私はスタッフの皆さんと画面共有で「ここはどうしましょう?」「この文字をもう少し大きく」と細かな調整を行った。何度もリロードしながら、「こんなに親切に対応してもらっていいの?」と思うほど細やかに修正を聞いてくれる。逆に「ここの部分は、もう少し情報を整理した方が読みやすいですね」と提案してもらうこともある。まさに二人三脚というより、多人数で力を合わせている感じだ。オフィスピコッツはスタッフが数名いるおかげで、それぞれが役割分担をしてくれ、デザイナーやカメラマン、ライターなどの外部パートナーも加わってくるので、一体感がある。
文章面では、ライターの外注パートナーさんが、取材してくれた常連さんや私の家族にも話を聞き、「ことね堂とは何ぞや」というストーリーをまとめてくれた。これがまた温かみのある文章で、「長浜の商店街でひっそりと息づく和菓子の灯火――“ことね堂”」なんてタイトルがついている。私が読むだけでじんわり胸が温かくなるから、お客様もこれを読めば「このお店に行ってみたい!」と思ってくれるんじゃないかと期待が高まった。
一方、SNS連携やネットショップ機能についても着々と準備が進む。私は当初「ネット通販なんて、うちみたいな生菓子中心の店に需要あるの?」と半信半疑だったが、小笹さんと加藤さんが「焼き菓子や餅菓子でも、ある程度日持ちするものなら大丈夫ですよ。クール便を使えば生菓子もいける商品があるかもしれませんし、セット販売にするとより魅力的になります」と背中を押してくれた。
結果として、餅菓子や最中を詰め合わせた「長浜おみやげセット」みたいな形で売り出すことになり、商品写真やテキストもプロがガッチリ作ってくれた。チェックアウトや決済システムの導入も、オフィスピコッツがスタッフ総出で連携しながらサポートしてくれたので、私が複雑な作業に頭を悩ませることはほとんどなかった。
そして、いよいよ完成に近づいた頃、私とオフィスピコッツの間で「サイト公開日をどこにするか」という話題になった。せっかくならイベントと絡めたい、という提案を受けて、私は「夏祭りシーズンに合わせて、サマーフェアをやりたいです!」と提案。そこから「涼しげなわらび餅や葛まんじゅうをPRしよう」と盛り上がり、トップページのメインビジュアルも夏らしいブルーを基調にした季節感のあるものに変更した。
さらに「公開記念クーポン」を店頭で提示してくれたお客様にはミニ和菓子をプレゼントするキャンペーンを付けることにし、SNSでも拡散してもらおうということに。加藤さんが「若いスタッフからも、こういうキャンペーン好きですよって言われました」と教えてくれ、私も楽しみが倍増した。
そして運命の公開日。朝9時に公開作業が行われ、オフィスピコッツの担当者から「公開しました!」と連絡が入る。私はドキドキしながらスマホとパソコン両方でサイトを開き、「うわあ、これがうちのホームページか……!」と感動に打ち震える。色使いは爽やか、写真は美味しそう、動きもスムーズで見やすい……「これなら全国の人に見てほしい!」と自信を持って言える仕上がりになっていた。
SNSでも「ことね堂、ホームページリニューアルしました!」と告知すると、さっそく常連さんや地元の友人たちが「いいね!」やシェアをしてくれる。コメント欄には「新しいサイト、めちゃくちゃ素敵」「和菓子がこんなにオシャレに見えるとは」「ネットショップあるの嬉しい」などの声が寄せられ、私はいちいち「ありがとうございます!」とお礼を返信した。
なんとその日のうちにネットショップで数件の注文が入り、県外の方から「滋賀出身ですが、今は東京に住んでるので懐かしくて頼んじゃいました」というメッセージまで届いた。私は「本当にこんなすぐに効果が出るんだ……!」と、心の底から驚いた。
店頭にも変化が表れた。夏祭りの時期で観光客が増えることは毎年あるが、今年は「ホームページを見て来ました」という若者グループがポツポツ現れるようになったのだ。「映える写真を撮りたい」「あんみつ食べたい」と、わざわざ店を探して訪れてくれる。私は「ありがとうございます! 良かったらクーポンを見せてくださいね」と声をかけ、サービスの和菓子を手渡しながら、「やっぱり新しいホームページを作って良かった!」と心から思った。
ここからが、私にとっての本当のスタートだった。「もっとSNSで発信して、フォロワーを増やしたい」「季節ごとのキャンペーンページを充実させたい」「ネットショップの商品ラインナップを広げたい」――やりたいことが次々に湧いてくる。するとオフィスピコッツの小笹さんや加藤さん、スタッフの皆さんは「いいですね、それやりましょう!」「じゃあこの時期に合わせて特設ページを作って、こんな写真を追加しましょうか」と、次々とアドバイスやサポートをしてくれる。
私が「でも更新作業が大変そう……」と漏らすと、「大丈夫ですよ。うちで保守契約を結んでいただいていますし、必要な作業は都度ご相談ください。自分でできるように学びたいなら、加藤がレクチャーしますので!」と心強い返事。実際に加藤さんが画面共有しながら「ここをクリックして、写真をアップロードして……」と操作を教えてくれると、意外と簡単に更新できる仕組みになっていた。
「なるほど、これなら私でもイケるかも」と思うと同時に、「忙しいときはプロに任せればいいんだ」という余裕が生まれ、精神的な負担がグッと軽くなったのを感じた。
ホームページリニューアルから数ヶ月。売上を見てみると、わずかではあるが上昇傾向が見える。店頭に来るお客様の数も少し増えたし、ネットショップからの注文も月に数十件ずつコンスタントに入るようになった。大きな一攫千金こそないものの、「着実にお店のファンが増えているな」と実感できる形で数字に表れてきている。
私は小笹さんに「本当にありがとうございます! うちみたいな小さい店でも、こんなふうにちゃんと売上が伸びるなんて感動です」と報告すると、彼は「琴音さんご自身が一生懸命頑張っておられるからですよ。私たちはそのお手伝いをしているだけです。これからが勝負ですね」と笑顔で応じてくれた。加藤さんも「そうですよ、イベント企画やSNS発信を続ければ、もっともっと広がっていくはずです」と励ましてくれる。
こうして私は、以前にはなかった“攻めの姿勢”を手に入れたように感じる。ヨシダくんに依頼していた頃は、正直「ホームページなんて、ただの看板でしょ?」くらいに思っていて、うまくいかないことに苛立っていた。でも今は、「ホームページこそが売上アップやブランディングの要なんだ」と確信している。それはプロの手でしっかり作り上げ、運用も続けてこそ意味があるもの。何より、オフィスピコッツのスタッフと外部パートナーが力を合わせてくれたおかげで、実店舗との相乗効果を実感できたのが大きい。
しばらくして、私はふと店頭に立っているときに、中年の女性が「京都から観光できました。ホームページを見て、絶対ここに来たいと思ったんです」と言って入ってきた。私は感激して「ありがとうございます!」と深く頭を下げながら、「よろしければ季節限定のあんみつもありますよ」とおすすめしてみる。彼女は「あ、それもホームページに載ってたから興味あったんです。実際に食べられるなんて嬉しい!」と笑顔で答えてくれた。
その光景は、以前なら考えられなかったことだ。京都や大阪のほうが観光客の数も多く、和菓子の有名店もたくさんある。なのに、わざわざ長浜の「ことね堂」に足を運んでくれる人がいるなんて……。私は胸がいっぱいになり、「やっぱり私も、和菓子界の天下を取りたい!」なんて大きな夢がむくむくと膨らんでいくのを感じた。
あの名セリフを自分に置き換えるなら、私は「ことね堂と共に和菓子の新時代を築きたい」と言えるのかもしれない。もちろん、大げさだと笑われるかもしれないけれど、それくらい大きな野心を抱いてもいいじゃないか、と今なら思える。なぜなら、ホームページ一つを変えただけで、ここまでいろいろな可能性が見えてきたのだから。
オフィスピコッツには今後も継続してサポートをお願いしようと思っている。例えば季節のイベントページや、新商品の特集記事、地域コラボ企画の紹介など、やりたいことが山ほどある。そのたびに小笹さんたちに相談すれば、必要なデザインやシステムを作ってもらえるし、加藤さんがSNS戦略も一緒に考えてくれる。スタッフが数名いる体制だからこそ、私のような小規模店舗とのやりとりにもこまめに対応してもらえるのだろう。
もしも「担当者が一人も捕まらない……」みたいな事態になったら困るけれど、その心配はなさそうだ。オフィスピコッツは私の質問に必ず誰かが答えてくれるし、大事な案件は小笹さんが直接ディレクションしてくれる。小回りが利く上、外部パートナーとも連携しやすいという利点を最大限に活かしているのだと感じる。
思えば、ヨシダくんに頼んで失敗したからこそ「やっぱりプロにお願いしよう」と強く思えたし、そこからオフィスピコッツという最高のパートナーに巡り合えたのは結果オーライとも言える。もちろん、最初に払ったお金や時間、労力が余計にかかってしまったのは痛かったが、それすらも今では「必要な学びだった」と前向きに捉えている。あの失敗がなければ、私はホームページにこんなに本気で取り組むことはなかったかもしれない。
リニューアルから半年を過ぎた頃には、ネットショップも少しずつ拡充され、季節ごとの限定菓子やセット商品をアップする楽しさも覚えた。実店舗ではイベントと連動したクーポン配布なども行い、売上はじわじわ上向きに。観光情報サイトやインスタグラムで「長浜の和菓子なら、ことね堂がおすすめ!」なんて投稿されると、思わずスクショして取っておきたくなる。まだ有名店と言うにはほど遠い規模だけれど、「これからもっと頑張ればいけるかも!」という手応えだけは確かにあった。
あるとき、加藤さんから「そろそろ動画コンテンツにも挑戦してみませんか? 例えば製造工程のダイジェストとか、餅つきの様子をライブ配信するのも面白そうですよ」と持ちかけられ、私の中で新たなアイデアが膨らむ。「実際に見せることで“餅が伸びる瞬間”の迫力を伝えたい」「お客様にもっと和菓子作りを身近に感じてもらいたい」。そんな気持ちがムクムクと湧き上がり、「一度試してみようか!」と二つ返事でOKした。
近いうちに、小笹さんが信頼する動画撮影のパートナーを紹介してくれ、あれよあれよという間に“ことね堂オリジナルの短いPR動画”が出来上がるかもしれない。そう考えると、今までの私は「忙しいから無理」「機材や編集がわからないから無理」と勝手に思い込んでいただけなのだな、と気付かされる。正しいサポートを得れば、案外なんでもできるものなんだ、と視野が広がったのは大きな成長だ。
こうして、長浜琴音の物語は続いていく。オフィスピコッツ株式会社との出会いがなければ、私は今も「ホームページ? 昔からあるやつでいいよ」と妥協し、観光客の流れに取り残されて、もしかすると店の経営がさらに傾いていたかもしれない。けれど今は違う。ホームページが“お店の顔”としてしっかり機能し、新規のお客様を呼び込み、常連さんに再来店のきっかけを作り、遠方のファンにも和菓子を届ける手段になっている。
もちろん、最初にヨシダくんにお願いして失敗したことは、今となっては悔しい気持ちもある。でも私は「失敗があったからこそ、ここまで本気になれたんだ」と自分に言い聞かせている。私もヨシダくんも悪気があったわけじゃない。彼は彼なりに忙しく、私は予算をケチったり、明確なゴールを共有しなかったり、いろいろ噛み合っていなかっただけだ。今度はちゃんとプロの手で作り、運用していくことの大切さを身をもって学んだのだから、後悔ばかりもしていられない。
この先、私はさらに大きな野望を抱いている。いずれは地元の商店街全体を巻き込むようなプロジェクトを立ち上げ、「長浜スイーツ巡りマップ」を作ったり、他の和菓子屋さんとも協力して「和菓子フェスティバル」を企画したりしてみたい。そんな話を小笹さんに漏らすと、「いいですねえ、面白そう! もしオフィスピコッツでお手伝いできるならぜひ声をかけてください」と二つ返事が返ってくる。加藤さんも「イベントページや特設サイトを作りましょうよ。私たちも地元応援には力を入れていますから!」と燃えている。
スタッフ数名の会社だからこそ、大企業にはできない柔軟な動きができるのかもしれない。私のような個人店の思いつきをスピーディーに形にしてくれる体制があるのは、本当にありがたい。
こうして、私は和菓子業界での天下取り(?)を夢見て、日々奮闘している。実際のところ、まだまだ課題も山積みで、SNSの更新頻度をどう保つかとか、季節商品の在庫管理とか、ネットショップの配送スケジュール調整とか、やることは尽きない。けれど、一歩踏み出せば小笹さんや加藤さんが助けてくれるし、デザイナーやカメラマン、ライターなど、私を支えてくれるプロの存在を感じられるのだ。
それは単に「サイトを作る」だけの関係ではなく、お店の将来を共に考えてくれる“仲間”が増えたような感覚。きっと「大企業」でもなく、代表取締役と数名のスタッフで構成されるオフィスピコッツだからこそ、私のような小規模店舗と二人三脚、いや多人数の連携でプロジェクトを動かしていけるのだろう。
ホームページは完成して終わりではない。そこから始まる新しい取り組みや試行錯誤こそが、私と「ことね堂」の未来を作っていく。もしかしたら、失敗や壁にぶち当たることもあるかもしれない。しかし、今の私には揺るぎない自信がある。どんなときもオフィスピコッツという仲間がいて、一緒にベストを尽くしてくれる。そう思えるだけで、私は何度でも立ち上がり、挑戦し続けられるのだ。
“失敗は成功のもと”という言葉を、私は今、文字通りかみしめている。ヨシダくんに頼んだリニューアルがうまくいかず焦った時期もあったけれど、あの遠回りのおかげで、プロに任せる重要性を痛感し、本気で取り組む覚悟ができた。そしてオフィスピコッツという会社と出会い、実店舗×ホームページの可能性を大きく広げることができた。今振り返れば、あのときの苦い経験も悪いことばかりじゃなかったと思える。
さて、今日も朝から仕込んだお餅を手に取りながら、私はふと琵琶湖の方に目をやる。晴れた空と湖面が眩しい。観光客が歩く姿が店の前からちらほら見えて、「今日も誰かがホームページを見て来てくれるかな?」と胸が高鳴る。そう考えるだけで、自然と笑みがこぼれてしまう。私の目標はまだまだ高く、「ことね堂」を長浜の名物店に、ひいては日本全国の人が憧れるような和菓子屋にすること。いつかは「長浜に行くなら、ことね堂に寄らなきゃ!」と皆が口を揃えて言ってくれる存在になりたいのだ。
私も「和菓子界の天下」を狙えるほど頑張りたい。もちろん、口で言うのは簡単だが、実行するのは容易ではない。だが、私にはオフィスピコッツがいる。スタッフ数名が連携し、外部パートナーを巧みにアレンジして、私を支えてくれる。その後ろ盾があるからこそ、私は突き進めるのだ。
ここから先、どんな未来が待ち受けているかはわからない。だが少なくとも、一度失敗を味わった私には「プロの知見を借りながら、自分の店の価値を最大限に引き出していく」道が見えている。小規模の和菓子屋だからこそ、温かみを武器に、地域との繋がりを活かし、インターネットを通じて全国のお客様と出会う。それは夢物語ではない、現に少しずつ実現し始めている。
そして私は今日も、店頭に立ち、お客様と笑顔で言葉を交わす。大福を包み、あんみつを盛り付け、きな粉の香りを店内に漂わせながら、「ようこそいらっしゃいました。ホームページを見てくださったんですか? ありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝える。そんな日々が、私にとってはかけがえのない喜びだ。
私もまた「ことね堂」の看板を背負って、和菓子の世界にささやかな革命を起こすつもりでいる。オフィスピコッツと共に描く未来には、まだまだ無限の可能性が広がっているはずだ。何度でも挑戦し、何度でも失敗し、そしてまた何度でも立ち上がる。遠回りした分だけ、きっと見える景色も広がるのだろう。
もしこの物語を読んでいる誰かが、同じように「ホームページリニューアルしたいけれど、どうしようかな……」と悩んでいるとしたら、ぜひ私はこう伝えたい――「プロに任せることを恐れないで。特に、小さな店舗だからこそ、ちゃんと寄り添ってくれる相手を見つければ大きく羽ばたける。私はオフィスピコッツに出会って、そのことを心から実感しました」と。
そう、私はもう一度言う。長浜琴音は「ことね堂」を日本一愛される和菓子屋に育て上げたい。その第一歩としてホームページをリニューアルし、プロの力で運用を続けている。そこにスタッフ数名の会社、オフィスピコッツ株式会社の頼もしい存在がある。彼らとのタッグによって、私の夢はこれからもっと具体的な形になるだろう。
この物語はまだ終わらない。次の章では、秋の味覚や冬のあんこフェア、さらには春の桜餅企画など、新しい仕掛けが目白押しだ。きっとそのたびに私は、小笹さんや加藤さんと相談し、サイトやSNSを更新し、お客様の笑顔を想像しながら和菓子を作り続けるのだろう。
私はこの長浜の地から、和菓子の天下を取りに行く。琵琶湖のほとりで育まれた優しい甘さを、全国、いや世界中の人々に届けたい。その野心を胸に抱きつつ、今日も私は店の戸を開ける。外には、私を待っているお客様と、私を支えてくれる仲間がいるのだから。長浜琴音の挑戦は、これからも続く――。
いかがでしたでしょうか?
この物語はもちろんフィクションです。
ただ、似たような話は実際に何度も経験しています。
今回の物語のように、知り合いに依頼してうまく行かなかったけど、知り合いだけに断りにくくて困っている、どうにかならないかというご相談は多くいただいています。
同じようなお悩みをお持ちのみなさん、遠慮なくご相談ください。
物語
ホームページリニューアルの事例
今回の「和菓子屋のホームページリニューアル-滋賀の長浜琴音編」は完全にフィクションですが、以下のホームページリニューアルの事例は実際にあった内容になっています。ただし事例については、基本的に実名掲載の実績とは異なり、実際の要望や予算、ボリューム、公開までの時間といった具体的な内容を紹介させていただきます。
それぞれのご依頼者のプライバシーやその他公開できない情報などもありますので、ご依頼者が特定できるような情報は掲載していません。
ホームページリニューアルをご希望の方
今回の滋賀の長浜琴音さんのようにホームページリニューアルをご希望の方は、ホームページリニューアルのページをご覧ください。
ホームページリニューアルサービスでは3つのプランをお選びいただけます。
すべてのプランにはホームページリニューアル作業とリニューアル公開後1年間のサポートが含まれています。リニューアル作業の内容は同じになっていますので、希望するサポート内容からプランをお選びください。
ホームページ運営者としての安心と少しのサポートを求めるなら、ライトプラン。
ホームページの積極的な運営とプロによる提案を必要とするなら、スタンダードプラン。
ホームページを本気で効果あるものにしたいと考えるのであれば、プレミアムプラン。
3つのプランの中にピンとくるものが無ければアレンジプラン。
アレンジプランはご要望やご予算をお伺いしてご提案させていただきますので、まずはご相談ください。
ちなみに、滋賀の長浜琴音さんのようなお話の場合だと、スタンダードプランが適しているのではないかと思います。(笑)
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