【令和7年度版】若狭町のホームページ制作・ウェブ広告に最大800万円!「若狭町スタートアップ支援補助金」を徹底解説

11月19日の確認時点で終了アナウンスはありません

福井県若狭町で新たに事業を立ち上げた創業者の方、あるいは既存の事業に加えて新しいチャレンジを始めようとしている事業者の方へ。

「自社の魅力を伝える本格的なホームページが欲しい」
「ECサイトを構築して、全国に商品を届けたい」
「ウェブ広告を活用して、もっと多くのお客様に自社のサービスを知ってもらいたい」

このような想いを抱えながらも、立ち上げ期の資金繰りや制作・広告費用がネックとなり、一歩を踏み出せずにいるのではないでしょうか。

もし、その費用負担を最大で800万円、費用の半分(50%)も補助してくれる制度が若狭町にあるとしたら、あなたのビジネスはどれだけ加速するでしょうか。

実は、そんな夢のような制度が存在します。それが「若狭町スタートアップ支援補助金」です。

この補助金は、単なる資金援助ではありません。若狭町の未来を担う意欲的な事業者の挑戦を、町が一体となって応援するという強力なメッセージが込められた制度です。特に、現代のビジネスに不可欠なホームページ制作費広告宣伝費が明確に補助対象となっている点は、ウェブ活用を考える事業者にとって最大の魅力と言えるでしょう。

しかし、補助金の申請には詳細なルールがあり、その内容を正確に理解していなければ、せっかくのチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。

そこでこの記事では、公式の「交付要綱」と「募集要領」を徹底的に読み解き、ホームページ制作やウェブ広告でこの補助金を活用したいと考えている事業者様に向けて、以下の内容をどこよりも詳しく、そして分かりやすく解説していきます。

  • そもそも、この補助金は何を目指しているのか?(目的と概要)
  • 【最重要】自分は対象者?複雑な対象要件の完全ガイド
  • ホームページ制作やウェブ広告は本当に補助対象?経費の範囲を深掘り解説
  • 最大800万円!補助金額と補助率の仕組みと計算例
  • 審査を突破する!採択される事業計画書の作り方と審査のポイント
  • 申請から入金まで、失敗しないための全ステップとスケジュール
  • 採択後に注意すべき義務とルール

この記事を最後までお読みいただければ、若狭町スタートアップ支援補助金の全体像を掴み、自信を持って申請準備に取り掛かることができるはずです。あなたのビジネスを飛躍させる大きな一歩を、この記事と、そして若狭町と共に踏み出しましょう。

もくじ

第1章:若狭町スタートアップ支援補助金とは?(目的と概要)

まず初めに、この補助金がどのような目的で設立された制度なのかを理解することが、後の事業計画作成の羅針盤となります。

公式の「若狭町スタートアップ支援補助金交付要綱」の第1条(趣旨)には、この補助金の目的が次のように記されています。

(趣旨)第1条 この告示は、若狭町内(以下「町内」という。)において、新たな創業や新ビジネス創出を支援することにより、就労機会の確保やI・J・Uターン等の契機をつくり、魅力ある町の開発を促進させ、地域経済の活性化を図るために、本町の予算の範囲内において、若狭町スタートアップ支援補助金(以下「補助金」という。)を交付することに関し必要な事項を定めるものとする。

ここから読み取れるのは、町が単に個々の事業の成功だけを願っているのではない、ということです。あなたの事業が成功することを通して、

  • 町に新しい雇用が生まれること
  • 町外からの移住・定住(I・J・Uターン)のきっかけとなること
  • 町全体の魅力が高まり、地域経済が元気になること

といった、より大きな目標を達成しようとしています。

つまり、あなたの事業計画書を作成する際には、「自分の会社が儲かる」という視点だけでなく、「自分の事業が、いかにして若狭町という地域全体に貢献できるのか」という視点を盛り込むことが、審査員に響くための極めて重要な鍵となるのです。

例えば、ホームページ制作を申請するにしても、「自社の売上を上げるためのホームページ」と説明するだけでなく、「このホームページで若狭町の特産品である〇〇の魅力を全国に発信し、観光客誘致やふるさと納税の促進に繋げ、地域経済の活性化に貢献します」と語ることで、補助金の趣旨に合致した、より説得力のある計画となります。

この「地域貢献」という視点を常に念頭に置きながら、以降の章を読み進めていってください。

第2章:【最重要】あなたは対象者?補助金の対象要件を完全チェック

この補助金を活用するための最初の、そして最大の関門が「補助対象者」の要件です。要件は非常に細かく定められており、一つでも満たしていなければ申請に進むことはできません。

ここでは、「募集要領」と、より詳細な「交付要綱 第3条」を基に、あなたが対象者かどうかをセルフチェックできるように徹底解説します。

■基本となる大前提

まず、以下の2つの条件は、どのパターンの事業者であっても必須となります。

  1. 若狭町内に事業所を置く(または置く予定の)中小企業者であること。
  2. わかさ東商工会に加入している(または加入する予定の)者であること。

「中小企業者」の定義は、中小企業基本法第2条に規定されており、業種ごとに資本金や従業員数で定められています。また、「みなし大企業」(大企業が実質的に経営を支配している中小企業)は対象外となるため注意が必要です。

■あなたが当てはまるのはどれ?3つの対象者パターン

上記の基本条件を満たした上で、事業者は以下の3つのパターンのいずれかに該当する必要があります。

これから若狭町で新たにビジネスを始める、または始めたばかりの方はこちらに該当します。

【交付要綱 第3条(1)に基づく要件】
申請を行う年度の4月1日から翌年3月末までの間に、若狭町内において個人開業または会社の設立を行った(行う)中小企業者であること。

  • 会社の定義: 会社法上の株式会社、合同会社、合名会社、合資会社のほか、企業組合や協業組合も含まれます。
  • 注意点1: 親族から事業を引き継ぐ「親族内事業承継」による開業は、このパターンの対象外です。
  • 注意点2: 法人成り(個人事業主から法人へ変更)や、法人から個人事業への変更は、ここでの「新たな開業・設立」からは除かれます。
  • 対象となる期間: 募集要領によると、令和7年度の募集が対象です。したがって、事業実施期間である令和7年4月1日から令和8年3月31日までの間に創業する事業者が対象の中心となります。

すでに若狭町で事業を始めている、比較的若い企業が対象です。

【交付要綱 第3条(2)に基づく要件】
若狭町内において会社等を構える中小企業者(町内事業者)のうち、補助金の交付申請日から起算して5年以内に設立されたものであること。

  • ポイント: すでに事業を始めているものの、ウェブサイトの立ち上げがこれから、という企業に最適なパターンです。
  • 最大の注意点: この補助金、または前身である「若狭町創業支援補助金」の採択を過去に一度も受けていないことが絶対条件です。一度採択された事業者は、このパターンで再度申請することはできません。

すでに若狭町で事業を営んでいる既存事業者が、新たな分野へ挑戦する場合のパターンです。

【交付要綱 第3条(3)に基づく要件】
町内事業者のうち、申請を行う年度の4月1日から翌年3月末までの間に、新たな事業を行うものであること。

  • 「新たな事業」の定義: ここが非常に重要です。「日本標準産業分類の中分類以上が異なる業態」と定められています。
  • 具体例:
    • OKな例: 建設業者(大分類E)が、新たにウェブ制作事業(大分類G-情報通信業)を始める。→ 大分類が異なるためOK。
    • OKな例: 食料品スーパー(中分類58-各種商品小売業)が、新たにレストラン(中分類76-飲食店)を開業する。→ 中分類が異なるためOK。
    • NGな例: イタリアンレストラン(小分類762)が、新たに日本料理店(小分類761)を開業する。→ 属する中分類(76-飲食店)が同じためNG。
  • ポイント: 自社の既存事業と、これから始める新規事業の産業分類コードを総務省のウェブサイト等で必ず確認してください。この分類が異なっていることが、新規事業の客観的な証明となります。

■全パターン共通の必須要件

上記の3パターンのいずれかに該当し、かつ、以下の要件をすべて満たす必要があります。一つでも漏れがあると対象外となりますので、慎重に確認してください。

  1. 許認可等の取得: 事業を行うために必要な許認可、届出、免許をすべて取得していること。(例:飲食店営業許可、建設業許可など)
  2. わかさ東商工会への加入: すでに解説した通り、必須要件です。
  3. 町税の滞納がないこと: 若狭町に納めるべき税金をすべて納めていることが絶対条件です。
  4. 風俗営業等でないこと: 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に規定される事業や、公序良俗に反する事業は対象外です。
  5. 暴力団等の反社会的勢力ではないこと: これは極めて厳格に審査されます。交付要綱第3条第2項には、代表者や役員が暴力団員であることはもちろん、暴力団を利用したり、資金提供や協力関係にあったりする場合など、詳細な排除規定が設けられています。一切の関係がないことが大前提です。

以上のチェックリストをすべてクリアできたでしょうか。もしクリアできたなら、あなたはこの補助金を活用できる可能性が十分にあります。次の章で、ホームページ制作やウェブ広告が具体的にどのように補助対象となるのかを見ていきましょう。

第3章:ホームページ制作・ウェブ広告は本当に補助対象?経費の範囲を深掘り

補助金の対象者であることがわかったら、次に気になるのは「自分たちが使いたい経費は、本当に補助金の対象になるのか?」という点でしょう。特に、ホームページ制作やウェブ広告といったデジタルマーケティング費用は、補助金によって対象範囲が異なるため不安に思う方も多いはずです。

【結論】若狭町スタートアップ支援補助金では、ホームページ制作費もウェブ広告費も明確に補助対象です!

この強力な根拠は、交付要綱の「別表第1(第5条関係)」に記載されています。この表は、補助対象となる経費を事業内容ごとに分類したもので、ここに記載されている経費こそが、補助金を使える対象となります。

■「販路開拓事業」の経費として申請しよう

別表第1を見ると、事業内容は「事業拠点開設」「商品開発事業」「販路開拓事業」の3つに分かれています。ホームページ制作やウェブ広告は、このうちの「販路開拓事業」に分類される経費として申請するのが最も適切です。

「販路開拓事業」の補助対象経費リストを見てみましょう。

販路開拓事業従業員旅費、専門家謝金、専門家旅費、販路開拓用機械器具等購入費、会場借料、会場整備費、サンプル作成費、借損料、雑役務費、通訳・翻訳料、委託費、資料購入費、広告宣伝費ホームページ作成費、印刷製本費、通信運搬費、その他必要と認められる経費

ここに「広告宣伝費」と「ホームページ作成費」がはっきりと明記されています。これにより、以下のような費用を補助対象経費として申請することが可能です。

  • ホームページ作成費:
    • 新規ウェブサイトのデザイン・構築費用
    • コーポレートサイト、サービスサイト、採用サイト、ECサイトなどの制作
    • CMS(WordPressなど)の導入・カスタマイズ費用
    • ウェブサイト用の写真撮影や動画制作費用(委託費として計上)
    • ウェブサイトのリニューアル: 要綱には「作成費」とありますが、事業計画の中でリニューアルの必要性(例:スマホ対応ができておらず機会損失が大きい、オンライン販売機能を追加して販路を拡大する必要がある等)を合理的に説明できれば、対象となる可能性は高いと考えられます。この点は事前に役場の担当課に相談することをおすすめします。
  • 広告宣伝費:
    • ウェブ広告: Google広告、Yahoo!広告、SNS広告(Facebook, Instagram, Xなど)の出稿費用
    • コンテンツマーケティング: オウンドメディアの記事作成などを外部ライターに委託する費用(委託費として)
    • オフライン広告: チラシ、パンフレット、リーフレットのデザイン・印刷費用(印刷製本費として)
    • 看板製作費など

■組み合わせで事業計画を強化する

この補助金の素晴らしい点は、単一の経費だけでなく、複数の経費を組み合わせて「販路開拓」という一連のストーリーとして申請できることです。

例えば、以下のような複合的な事業計画を立てることも可能です。

【計画例】ウェブマーケティングを活用した総合的な販路開拓プロジェクト

  1. 専門家謝金・旅費: 東京からウェブマーケティングの専門家を招き、事業戦略のコンサルティングを受ける。
  2. ホームページ作成費: その戦略に基づき、ターゲット顧客に響くデザインのECサイトを制作会社に依頼して構築する。
  3. 広告宣伝費: 完成したECサイトへ集客するために、Instagram広告とGoogleショッピング広告を出稿する。
  4. 印刷製本費: ECサイトへのQRコードを掲載した商品を案内するパンフレットを作成し、実店舗で配布する。

このように、複数の経費を組み合わせることで、事業の実現性や持続可能性をより高く評価され、採択の可能性を高めることができます。

■【最重要】補助対象に”ならない”経費

一方で、うっかり計上してしまうと審査で減額されたり、後で返金を求められたりする「補助対象外」の経費も明確に定められています。以下のリストを必ず確認し、申請経費に含めないようにしてください。

【交付要綱「補助対象にならない経費」(OCR page 9より)】

  • 汎用的な経費: 水道光熱費、飲食費、接待費、交際費、遊興、娯楽に要する費用
  • 直接利益に繋がる経費: 販売する商品の原材料費など
  • 一般的な運営費: 公租公課(消費税等)、団体等の会費、加盟料、手数料
  • 資産形成に関わる経費: 不動産の購入費、事務所や店舗等に係る保証料
  • 人件費: 役員報酬、社員給与等人件費
  • 事業との関連性が不明確な経費: 創業する事業に関連性が認められないと判断される費用
  • その他: 公的資金の使途として社会通念上、不適切と判断される経費
  • 消費税及び地方消費税: これは非常に重要です。見積書や請求書が税込み価格で記載されていても、補助金の計算対象となるのは税抜きの金額です。

特に、消費税が対象外であることと、自社の人件費は対象外であることは見落としがちなポイントです。ホームページを自社スタッフで制作した場合、そのスタッフの給与は経費に計上できません。外部の制作会社やフリーランスへの「外注費」が対象となります。

第4章:最大800万円!補助金額と補助率の仕組み

事業計画に盛り込める経費の範囲がわかったところで、次に最も気になる「一体いくら補助してもらえるのか?」という補助金額と補助率について解説します。

■補助率は分かりやすい「一律50%」

若狭町スタートアップ支援補助金の大きな魅力の一つは、補助率が一律50%(2分の1)と非常にシンプルで分かりやすい点です。

これは、補助対象として認められた経費の合計額の半分を町が補助してくれることを意味します。

■補助上限額は最大800万円!ただし条件あり

補助上限額は、募集要領によると最大で800万円と非常に高額です。しかし、誰もが800万円まで受け取れるわけではなく、事業の資金計画によって上限額が変わる仕組みになっています。

募集要領および交付要綱の別表第2には、以下のような補助上限額のテーブルが示されています。

融資額/補助見込額上限額
1.0以上800万円
0.5以上~1.0未満500万円
0.5未満200万円

【この表の解釈についての重要なお知らせ】
この「融資額/補助見込額」という項目の単位(「円」「万円」「百万円」など)が、公開されている資料からは明確に読み取ることができません。一般的に、このような補助金では「金融機関からの融資額」や「事業費の総額」に応じて上限額が変動するケースが多く見られます。

この区分が「金融機関からの融資額(単位:百万円)」を指すのか、あるいは別の指標を指すのかによって、あなたの事業がどの補助上限額に該当するかが大きく変わってきます。

したがって、この区分については、必ず申請前に若狭町役場の担当課(観光まちづくり課)に直接確認し、ご自身の事業計画がどの上限額に該当するのかを明確にしてください。

ここでは、この仕組みが「金融機関からの融資等を活用した、より大きな事業チャレンジを後押しする意図がある」と理解しておくことが重要です。自己資金のみの事業よりも、金融機関から事業性を評価されて融資を受けた事業の方が、より高い補助上限額を目指せる可能性が高いと考えられます。

■補助金額の計算例

それでは、具体的なケースで補助金額がいくらになるかシミュレーションしてみましょう。(※消費税は対象外のため、すべて税抜価格で計算します)

【ケース1】ホームページ制作で120万円の経費をかける場合

  • 補助対象経費(税抜): 120万円
  • 補助率: 50%
  • 計算上の補助額: 120万円 × 50% = 60万円
  • 適用される補助上限額: 仮に「200万円」の枠に該当するとします。
  • 最終的な補助金額: 60万円(上限額の200万円を下回るため、計算通り60万円が交付される)
  • 自己負担額: 120万円 – 60万円 = 60万円

【ケース2】大規模ECサイト構築とウェブ広告で1,200万円の経費をかける場合

  • 補助対象経費(税抜): 1,200万円
  • 補助率: 50%
  • 計算上の補助額: 1,200万円 × 50% = 600万円
  • 適用される補助上限額: 仮に事業計画が評価され、金融機関からの融資も受けて「800万円」の枠に該当するとします。
  • 最終的な補助金額: 600万円(上限額の800万円を下回るため、計算通り600万円が交付される)
  • 自己負担額: 1,200万円 – 600万円 = 600万円

【ケース3】ケース2と同じ1,200万円の事業だが、補助上限が「500万円」の枠に該当した場合

  • 補助対象経費(税抜): 1,200万円
  • 補助率: 50%
  • 計算上の補助額: 1,200万円 × 50% = 600万円
  • 適用される補助上限額: 500万円
  • 最終的な補助金額: 500万円(計算額が上限額を上回るため、上限額である500万円が交付される)
  • 自己負担額: 1,200万円 – 500万円 = 700万円

■端数処理のルール

交付要綱第6条第2項には、「補助金の額に1,000円未満の端数が生じたときは、その端数を切り捨てる」という規定があります。計算結果が「60万5,500円」となった場合、交付される補助金は「60万5,000円」となります。細かい点ですが、覚えておきましょう。

第5章:採択される事業計画の作り方【審査のポイント徹底攻略】

ここまでの章で制度のルールを理解した上で、いよいよ補助金申請の核となる「事業計画書」の作成に取り掛かります。どんなに素晴らしいアイデアも、審査員に伝わらなければ採択には至りません。

募集要領には、審査のポイントが明確に示されています。このポイントをいかに満たしているかをアピールすることが、採択への最短ルートです。

■審査員が見ている4つの審査ポイント

  1. 町の魅力向上に資する事業内容であること
  2. 社会変化に対応し、次代を見据えた事業内容であること
  3. 事業の実現性が高く、持続可能な運営体制であること
  4. 地域金融機関等による融資、地域活性化ファンドによる出資、民間クラウドファンディング等の資金を活用する事業であること

あなたの「ホームページを作りたい」「ウェブ広告を出したい」という計画を、これら4つの視点から肉付けし、説得力のあるストーリーに昇華させる方法を具体的に解説します。

あなたのウェブサイトが、単なる自社の広告塔ではなく、「若狭町のショーケース」になるという視点で計画を語りましょう。

  • 具体例:
    • (観光事業者なら): 「このホームページで、まだ知られていない若狭町の絶景スポットや体験アクティビティを高品質な写真と動画で紹介し、新たな観光客層を呼び込みます。これにより町内全体の宿泊・飲食施設の利用促進に繋げます。」
    • (特産品販売事業者なら): 「生産者の顔が見えるストーリーを掲載したECサイトを構築し、若狭町産品のブランド価値を高めます。全国のファンを増やし、ふるさと納税の返礼品としても展開することで、町の歳入増加にも貢献します。」
    • (採用目的のサイトなら): 「若狭町での豊かな暮らしや働きやすさを伝える採用サイトを立ち上げ、I・J・Uターンを希望する優秀な人材を惹きつけます。これは町の人口維持・増加という課題解決に直結する取り組みです。」

あなたのウェブ活用が、現代社会のどのような変化や課題に対応しているのかを明確にしましょう。「DX(デジタルトランスフォーメーション)」は重要なキーワードです。

  • 具体例:
    • (飲食店なら): 「コロナ禍以降定着した非対面ニーズに応えるため、テイクアウトの事前予約・決済システムをホームページに導入します。これにより、お客様の利便性向上と店舗オペレーションの効率化を両立させます。」
    • (建設・不動産業者なら): 「物件の内覧をオンラインで完結できるVRコンテンツをウェブサイトに実装します。遠隔地のお客様でも気軽に物件を検討できるようにし、移住希望者の初期段階でのハードルを下げます。」
    • (全業種共通): 「SNS広告を活用し、若年層という新たな顧客層へアプローチします。デジタルネイティブ世代との接点を持つことは、事業の次代を担う上で不可欠な投資です。」

「頑張ります」「成功させます」といった情熱的な言葉だけでは不十分です。審査員は、その計画が絵に描いた餅で終わらないか、冷静に見ています。具体的な数値目標と、それを達成するための計画、そして事業が継続していくための体制を示すことが重要です。

  • 数値目標の例:
    • ホームページ公開後1年間のアクセス数(UU数)、コンバージョン率(購入・問い合わせ率)
    • ECサイトの売上目標(月次・年次)
    • ウェブ広告の費用対効果(ROAS)のシミュレーション
  • 持続可能な運営体制:
    • 「サイト公開後の更新は誰が、どのくらいの頻度で行うのか?」
    • 「オンラインからの問い合わせや注文に、どのようなフローで、何時間以内に対応するのか?」
    • 「ウェブ広告の運用・改善は誰が担当するのか?」
    • これらの体制を明確に記述することで、計画の「本気度」が伝わります。

審査ポイントの4つ目に明記されている通り、この補助金は金融機関などから客観的な評価を得ている事業を後押しする傾向があります。

  • ポイント:
    • 金融機関への事前相談: 補助金の申請を考える段階で、取引のある金融機関の融資担当者に事業計画を相談しましょう。計画のブラッシュアップに繋がるだけでなく、融資の内諾を得られれば、事業の実現性が格段に高まります。
    • 融資のメリットを語る: 「金融機関から〇〇円の融資を受けることで、自己資金だけでは実現不可能な高品質なECサイトの構築と、効果的な初期広告キャンペーンの実施が可能になります」と説明することで、融資の必要性と事業の将来性をセットでアピールできます。

第6章:申請から補助金受領までの全ステップ【スケジュールと手続き】

事業計画が固まったら、いよいよ申請手続きです。手続きには決められた流れと様式があり、一つでも間違うと遅延や不受理の原因となります。ここで全体像を把握し、スムーズな申請を目指しましょう。

■全体のスケジュール感

募集要領の「事業スケジュール」によると、手続きは大きく分けて「応募・申請」「事業実施」「実績・支払」の3フェーズで進みます。

  • 応募期間: 随時(ただし、町の予算上限に達し次第、受付は終了します)
  • 事業実施期間: 令和7年4月1日 ~ 令和8年3月31日
  • 実績報告期限: 事業完了日から30日以内 または 令和8年3月31日 のいずれか早い日

「随時受付」というのは魅力的ですが、予算がなくなれば終わりです。つまり、早い者勝ちの側面があります。計画が固まり次第、一日でも早くアクションを起こすことが重要です。

■失敗しないための7ステップ

STEP 1:応募書類の準備と提出(随時)

  • まず相談から!: 計画書を書き始める前に、まずは若狭町役場の観光まちづくり課に「スタートアップ支援補助金の活用を考えている」と一本電話を入れることを強くお勧めします。疑問点の解消だけでなく、有益なアドバイスをもらえる可能性があります。
  • 提出書類:
    1. 事業計画書
    2. 申請事業者を確認できる書類(法人の場合は定款、個人事業主の場合は開業届の写しなど)
    3. その他事業を説明する資料(見積書、会社のパンフレットなど)
  • 提出先・方法:
    • 提出先: 若狭町役場 観光まちづくり課
    • 提出方法: 電子データで提出
    • メールアドレス: kanmachi@town.fukui-wakasa.lg.jp

STEP 2:審査(随時~10月中旬に集中審査の可能性も)

  • 提出された事業計画書は、まず役場で内容が審査され、その後、有識者による事業計画審査が行われます。
  • チャレンジ制度: 募集要領には「不採択となった場合も計画を練り直して再申請が可能(2回まで)」とあります。一度で諦めず、フィードバックを元に計画を改善し、再挑戦できるのは大きなメリットです。

STEP 3:採択決定と交付申請

  • 審査に合格すると、役場内で最終的な採択審査が行われ、無事に通過すれば「採択」の連絡が来ます。
  • この連絡を受けてから、正式な「若狭町スタートアップ支援補助金交付申請書(様式第1号)」と関係書類を提出します。

STEP 4:交付決定

  • 町が申請書を審査し、問題がなければ「交付決定通知書(様式第2号)」が送付されてきます。
  • 【超重要!】この交付決定通知書が届く前に発注・契約・支払いなどを行った経費は、原則として補助対象外となります。絶対に「フライング」しないようにしてください。事業に着手できるのは、交付決定後です。

STEP 5:事業実施(~令和8年3月31日)

  • 交付決定を受けたら、事業計画に沿ってホームページ制作会社への発注やウェブ広告の出稿を開始します。
  • 計画変更の注意: 補助対象経費の額を変更したり、事業内容を大きく変更したりする場合は、事前に「事業変更承認申請書(様式第3号)」を提出し、町の承認を得る必要があります。自己判断で計画を変更しないようにしましょう。

STEP 6:実績報告(事業完了後30日以内 or 年度末)

  • 事業がすべて完了したら、定められた期限内に「補助金実績報告書(様式第5号)」を提出します。
  • この際、事業計画通りに経費を使ったことを証明する証拠書類一式(契約書、発注書、納品書、請求書、そして支払いが確認できる書類(銀行振込の控えなど))の添付が必須です。これらの書類は事業実施中から、絶対に紛失しないよう整理・保管しておきましょう。

STEP 7:額の確定、請求、そして入金!

  • 実績報告書が審査され、内容が適切であると認められると、「補助金額確定通知書(様式第6号)」が届きます。
  • この通知書を受け取ったら、最後に「補助金精算払(概算払)請求書(様式第7号)」を提出します。
  • そして、ついにあなたの口座に補助金が振り込まれ、すべての手続きが完了となります。

第7章:補助金採択後の注意点【知らないと損する義務とルール】

補助金は、受け取ったら終わりではありません。公的な資金であるため、採択された事業者にはいくつかの義務とルールが課せられます。これらを守らないと、最悪の場合、補助金の返還を命じられる可能性もありますので、必ず理解しておきましょう。

  1. 財産の管理・処分の義務(交付要綱 第18条)
    • 補助金を使って購入した財産(高価なソフトウェアや機材など)は、「取得財産等」として適切に管理する義務があります。
    • 「取得財産等管理台帳」を整備し、保管状況を明らかにしておく必要があります。
    • 町の承認なく、補助金で購入した財産を勝手に売却したり、譲渡したり、廃棄したりすることはできません。
  2. 経理書類の保管義務(第20条)
    • 事業に関する収入・支出を明らかにした帳簿や、契約書・請求書などの証拠書類は、事業が完了した日の属する会計年度の終了後、5年間保管しなければなりません。
  3. 事業の継続と廃止のルール(第15条、第21条)
    • 補助事業が完了した日から3年以内に、その事業を廃止(または中止)しようとする場合は、事前に町の承認が必要です。
    • また、事業完了後3年未満で廃業する場合は、町長への報告義務があります。
    • 正当な理由なく事業を廃止したと判断された場合、交付決定が取り消され、補助金の返還対象となる可能性があります。
  4. 交付決定の取消と補助金の返還(第15条、第16条)
    • 以下のようなケースでは、交付決定が取り消され、補助金の返還を命じられます。
      • 偽りその他不正な手段で補助金を受けた場合
      • 補助金を他の用途に使用した場合
      • 交付決定の内容や、これに付した条件に違反した場合
    • 返還を命じられた場合、受領した日から納付日までの日数に応じて加算金延滞金(年利10.95%)が課される場合があります。
  5. 立入検査等への協力(第19条)
    • 町長は、補助金が適正に使われているかを確認するため、事業者に対して報告を求めたり、職員を事務所等に立ち入らせて帳簿書類などを検査したり、関係者に質問したりすることができます。この調査には協力する義務があります。

これらのルールは厳しく感じるかもしれませんが、税金という公的な資金を原資としている以上、当然の義務と言えます。誠実な事業運営を心がけていれば、何も恐れることはありません。

まとめ:あなたの挑戦を、若狭町が応援している

ここまで、1万字を超えるボリュームで「若狭町スタートアップ支援補助金」を徹底解説してきました。

この補助金は、ホームページ制作やウェブ広告といった、現代のビジネスに必須の投資を考えている若狭町の事業者にとって、またとない強力な追い風となる制度です。

成功の鍵をもう一度おさらいしましょう。

  • 事業計画の核に「地域貢献」の視点を据えること。
  • 複雑な対象要件をクリアし、対象経費の範囲を正確に理解すること。
  • 「町の魅力向上」「社会変化への対応」「実現可能性」という審査ポイントを意識した、説得力のある事業計画書を作成すること。
  • 金融機関と連携し、事業の信頼性を高めること。
  • 定められた手続きとスケジュールを遵守し、誠実な事業運営を行うこと。

この補助金を活用することは、単に資金を得る以上の意味を持ちます。それは、あなたの事業が「若狭町の未来にとって必要な事業である」と公的に認められる証であり、ビジネスを進める上での大きな自信と信頼に繋がるはずです。

この記事が、あなたの挑戦への第一歩を力強く後押しできたなら幸いです。

最後に、最も重要なことをお伝えします。この解説は2025年8月時点の公開資料に基づくものです。制度の詳細は変更される可能性もあります。申請にあたっては、必ず若狭町の公式ウェブサイトで最新の募集要領を確認し、少しでも疑問な点があれば、担当課である「若狭町役場 観光まちづくり課」へ直接お問い合わせください。

あなたの熱意ある挑戦が実を結び、若狭町の新たな魅力として花開くことを心から願っています。

公式サイト

令和7年度若狭町スタートアップ支援補助金

令和7年度若狭町スタートアップ支援補助金を活用したホームページ制作やリニューアル、サイト運営についてのご相談、事業計画書のブラッシュアップをはじめとするサポートはお気軽に下記より。

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ホームページ制作やリニューアル、サイト運営サポートの事例

ホームページ制作やリニューアル、サイト運営サポートの事例を随時ご紹介させていただきます。事例は、基本的に実名掲載の実績とは異なり、実際の要望や予算、ボリュームといった具体的な内容を紹介させていただきます。
少しでもイメージしていただけるよう実際の事例を紹介していこうと思います。
ただし、それぞれのご依頼者のプライバシーやその他公開できない情報などもありますので、ご依頼者が特定できるような情報は掲載していません。

令和7年度若狭町スタートアップ支援補助金を活用したホームページのリニューアルをご希望の方

令和7年度若狭町スタートアップ支援補助金を活用したホームページのリニューアルをご希望の方は、ホームページリニューアルのページをご覧ください。

ホームページリニューアルサービスでは3つのプランをお選びいただけます。
すべてのプランにはホームページリニューアル作業と公開後1年間のサポートが含まれています。制作作業の内容は同じになっていますので、希望するサポート内容からプランをお選びください。

ホームページ運営者としての安心と少しのサポートを求めるなら、ライトプラン
ホームページの積極的な運営とプロによる提案を必要とするなら、スタンダードプラン
ホームページを本気で効果あるものにしたいと考えるのであれば、プレミアムプラン
3つのプランの中にピンとくるものが無ければアレンジプラン。
アレンジプランはご要望やご予算をお伺いしてご提案させていただきますので、まずはご相談ください。

令和7年度若狭町スタートアップ支援補助金を活用したサイト運営サポートをご希望の方

令和7年度若狭町スタートアップ支援補助金を活用したサイト運営サポートをご希望の方は、サイト運営サポートのページをご覧ください。

サイト運営サポートサービスでは3つのプランをお選びいただけます。
ホームページ運営者としての安心と少しのサポートを求めるなら、プランA
ホームページの積極的な運営とプロによる提案を必要とするなら、プランB
ホームページを本気で効果あるものにしたいと考えるのであれば、プランC
3つのプランの中にピンとくるものが無ければアレンジプラン。
アレンジプランはご要望やご予算をお伺いしてご提案させていただきますので、まずはご相談ください。

令和7年度若狭町スタートアップ支援補助金を活用したECサイトやホームページ制作をご希望の方

令和7年度若狭町スタートアップ支援補助金を活用したECサイトやホームページ制作をご希望の方は、勝てるホームページ制作のページをご覧ください。

ホームページ制作サービスでは3つのプランをお選びいただけます。
すべてのプランにはホームページ制作作業とリニューアル公開後1年間のサポートが含まれています。制作作業の内容は同じになっていますので、希望するサポート内容からプランをお選びください。

ホームページ運営者としての安心と少しのサポートを求めるなら、Sプラン
ホームページの積極的な運営とプロによる提案を必要とするなら、Mプラン
ホームページを本気で効果あるものにしたいと考えるのであれば、Lプラン
3つのプランの中にピンとくるものが無ければアレンジプラン
アレンジプランはご要望やご予算をお伺いしてご提案させていただきますので、まずはご相談ください。

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ozasaオフィスピコッツ株式会社代表取締役社長
1971年奈良県生まれ。京都・滋賀を中心にWeb制作・DX支援を行うオフィスピコッツ株式会社代表取締役。制作歴25年以上、官公庁・大手企業から中小まで多様なサイトを手掛け、Webアワードでの受賞歴多数。ホームページ制作、リニューアル、SEO、補助金活用、多言語EC・オンラインショップ運営支援までワンストップ提供するWebマーケティングのプロ。新規事業立ち上げ支援や自治体DX、各種プロジェクトのアドバイザー、大学校・高校講師、PTA会長など活動は多岐にわたる。琵琶湖観光PRにも情熱を注ぎ、地域企業の売上向上と持続的成長を伴走型で支援し、日々研鑽を続けている。