新しくホームページを制作する際に、SEO設計とレスポンシブ対応は避けて通れない要素になってきました。以前より、スマートフォンやタブレット端末からのアクセス数が飛躍的に増加しているため、パソコンだけではなくあらゆるデバイスから快適に閲覧できることが求められています。また、検索エンジンがユーザーに対してより有益な情報を届けようと進化している今、適切なサイト構造やコンテンツ戦略を組み立てることがホームページ制作の成功を左右する大きな要因となります。
ここでは、新規ホームページ制作を行う際に欠かせないステップと、検索エンジンから高く評価され、幅広いユーザーに使いやすいホームページを構築するための考え方をまとめています。ホームページ制作やホームページリニューアルを考えている方にとって、少しでも参考になる情報をお伝えできれば幸いです。ぜひ最後までお読みいただき、ご自身のウェブ戦略にお役立てください。
もくじ
- 1 目的とターゲットを明確にする
- 2 SEO設計の基本的な考え方
- 3 レスポンシブ対応が必須な理由
- 4 ユーザー導線を意識したデザイン
- 5 効果的なコンテンツマーケティングの考え方
- 6 高品質なビジュアルとブランディング
- 7 ページ表示速度とパフォーマンスの最適化
- 8 内部リンクと外部リンクの効果的な活用
- 9 セキュリティ対策と信頼性の確保
- 10 SNS連携とオウンドメディア活用
- 11 運用開始後のデータ分析と改善
- 12 新規ホームページ制作時の費用とスケジュール感
- 13 ホームページリニューアルとの比較
- 14 自社内制作か外部委託か
- 15 スマホファーストで考える流入戦略
- 16 お問い合わせ・コンバージョン向上のポイント
- 17 運用担当者やチームの教育
- 18 継続的な情報収集とトレンド対応
- 19 成功事例の研究とベンチマーク設定
- 20 まとめ:継続的な改善が新規ホームページ成功のカギ
- 21 補助金関連記事
- 22 ホームページ制作やリニューアル、サイト運営サポートの事例
- 23 ホームページのリニューアルをご希望の方
- 24 サイト運営サポートをご希望の方
- 25 ECサイトやホームページ制作をご希望の方
目的とターゲットを明確にする
ホームページを新規開設する際、最初に考えたいのが目的とターゲットの明確化です。闇雲に作り始めても、サイトの方向性やデザイン、コンテンツがちぐはぐになりがちです。まずは以下のような点をはっきりさせることが大切です。
事業やサービスのゴールを洗い出す
新規ホームページを通じて最終的に何を達成したいのかを明確にしましょう。たとえば、資料請求を増やしたい、お問い合わせを増やしたい、あるいは商品の販売を促進したいなど、ゴールによってデザイン面やサイト構成が異なります。また、ホームページ制作ではWebサイトを通じたブランドイメージの向上を図るケースも多くあります。ブランドのコンセプトや強みをしっかりと打ち出して、ターゲット層にどのような印象を与えたいかを定義することが重要です。
メインとなるターゲット像を明確に設定する
ホームページ制作やホームページリニューアルの場面で忘れてはならないのが、誰を相手に情報発信するのかという点です。ユーザーが求めている情報と、提供できる情報が合致するよう、ターゲット層のニーズや悩みを明確化する必要があります。たとえばBtoB向けのサービスを提供している場合と、一般消費者向けの商品を扱う場合とでは、サイトのデザインや伝え方が大きく変わります。年齢・性別・職業・ライフスタイルなどを考慮しつつ、「どんな人が訪れて、どんな疑問を持っているのか」「どんな行動を起こしてほしいのか」といった観点からホームページの構成を設計しましょう。
競合他社との差別化ポイントを整理する
新規ホームページ制作をする際は、競合他社の状況も把握しておきたいものです。特に検索エンジンでの上位表示を目指す場合、同じジャンルの中で自社サイトだけが突出した魅力や強みを持っていることが大切です。ユーザーが競合サイトではなく自社サイトを選ぶ理由を明確に言語化し、そのアピールポイントをしっかりサイトに盛り込むとよいでしょう。
こうした目的・ターゲット・差別化を固める作業は、後述するSEO設計の方向性にも密接にかかわります。明確なコンセプトがないままサイトを作り進めると、検索エンジンからもユーザーからも評価されにくいホームページになってしまいますので、時間をかけても最初にしっかりと固めておくことがおすすめです。
SEO設計の基本的な考え方
SEO設計とは、検索エンジンからの評価を意識したサイト構造やコンテンツの組み立て方を意味します。近年の検索エンジンは、キーワードの単純な詰め込みではなく、ユーザーにとって有益な情報や使いやすいサイト構成を重視しています。新規でホームページを制作する段階から、以下のポイントを考慮するとよい結果につながりやすくなります。
テーマやキーワードの選定
まずは、サイト全体のテーマや、取り扱うサービス・商品の特徴から見出せるキーワードを抽出します。ここで重要なのは、ビッグキーワードだけではなく、関連性の高いロングテールキーワードを組み合わせることです。たとえば「ホームページ制作」というビッグキーワードだけでなく、「ホームページ制作 相談」「ホームページ制作 初心者」「ホームページ制作 費用」などの複合キーワードを意識すると、よりターゲット層に響くコンテンツ作りができます。
新規ホームページを立ち上げるときは、競合サイトの状況や検索ボリューム、ユーザーの検索意図などをリサーチしつつ、無理なく自然な形でキーワードを盛り込むようにしましょう。キーワードの数が多ければいいというわけではなく、あくまでもユーザーの視点を大切にすることがポイントです。
情報設計とサイト構造
検索エンジンは、サイト全体の構造も重要な評価対象としています。カテゴリー分けやページ間のリンク構造が整理されているとクローラーが巡回しやすくなり、コンテンツの内容を正しく把握しやすくなるのです。また、ユーザーも目的のページに素早くたどり着けるため、使い勝手の良いサイトとして評価してくれます。
新規ホームページを制作するときには、トップページからの階層が深くなりすぎないよう注意したり、ページのタイトルをわかりやすく設定したりするなど、訪問者がサイト内で迷わないような設計にすることを心がけましょう。具体的には、以下のような点を意識します。
- グローバルナビゲーションをシンプルに
- パンくずリストを設置して現状地を明確化
- サイドバーやフッターなどに必要なリンクをまとめる
- カテゴリー名やページ名にキーワードを適度に含める
独自性と専門性を持たせたコンテンツ
検索エンジンが重視するのは、コンテンツの有益性や信頼性です。単に情報を寄せ集めただけの内容では、上位表示を目指すのは難しくなってきています。自社の独自のノウハウや業界の専門知識を強みに、ここでしか得られない情報を発信することを目指しましょう。
特にホームページ制作やホームページリニューアルに関わるサービスを提供するのであれば、サイト自体が高い専門性を持っていることがユーザーにとっての信頼度につながります。制作実績や具体的な成功事例、ノウハウを公開するなどして、訪問者が「ここなら任せたい」「この情報は信頼できる」と思えるような情報提供を心がけると良いでしょう。
レスポンシブ対応が必須な理由
スマートフォンやタブレット端末が普及し、日常的にインターネットを利用する環境が変化してきた今、レスポンシブ対応は新規ホームページを制作するうえでの標準的な取り組みとなりました。デバイスごとに異なる表示領域に合わせて、コンテンツやレイアウトを自動で最適化する仕組みは、ユーザーの閲覧体験を向上させ、結果としてコンバージョン率の向上にもつながります。
レスポンシブ対応がもたらすメリット
- ユーザーエクスペリエンスの向上
画面サイズに応じた最適なレイアウトによって、文字が小さすぎたり画像が切れたりするリスクが大幅に減少します。訪問者がストレスなく情報を得られるので、ページの滞在時間や再訪率のアップが期待できます。 - 検索エンジンからの評価
Googleをはじめとする検索エンジンは、スマホユーザーが検索を行った際にモバイル対応されているサイトを優先的に表示する傾向があります。特にモバイルファーストインデックスという考え方が主流になっているため、レスポンシブデザインでサイトを構築しておくと、モバイル版の検索結果でも有利になると考えられます。 - 管理コストの削減
PC用とスマホ用に別々のサイトを用意すると、更新作業やデザイン変更時の手間が倍増してしまいます。レスポンシブデザインであれば、1つのソースコードを管理するだけで複数のデバイスに対応できるので、運用コストの面でもメリットがあります。
レスポンシブ化におけるデザインのポイント
レスポンシブ対応を取り入れる際には、単に画像やテキストを縮小するだけではなく、ユーザーがどのデバイスで閲覧しているかを想定した情報の優先度の付け方がカギとなります。スマホ画面が縦長であることを踏まえ、コンテンツの見せ方やナビゲーションの配置を最適化することが大切です。
また、指先で操作することを前提に、ボタンの大きさやタップ領域の間隔を十分に確保するなど、操作ミスを防ぐための工夫が欠かせません。装飾やアニメーションが多すぎるとロード時間が長くなる場合もあるため、読み込み速度にも配慮したデザインを心がけるとよいでしょう。
ユーザー導線を意識したデザイン
ユーザーがホームページを訪れたとき、どのように情報を探し、どんな行動を取ることを期待しているのかを想定してデザインを行うと、コンバージョン率を高めやすくなります。ここではユーザー導線を考慮したデザインのポイントをご紹介します。
重要情報を目立たせる配置
訪問者にとって重要な情報や、サイトとして誘導したいアクション(お問い合わせ、商品購入、会員登録など)は、ファーストビューやページ上部に配置するのが一般的です。ユーザーがページを開いて最初に目にする位置にコールトゥアクション(CTA)ボタンを配置することで、行動に移りやすくなります。
また、掲載したい情報が多い場合でも、すべてを詰め込みすぎると逆に見づらくなります。強弱を付けつつ、最も大事な要素から優先的に配置する考え方が必要です。
ナビゲーションの分かりやすさ
ホームページ制作において、トップページだけでなく、ユーザーが目的の情報へ素早くアクセスできるかどうかが重要です。そのためには、グローバルナビゲーションやドロップダウンメニューの構成をシンプルに保ち、リンク先のページ名もわかりやすくしておくことが求められます。
サイト内検索機能を設置するのも有効ですが、その際は検索バーをすぐに見つけやすい位置に配置し、十分な検索性能を確保することを心がけましょう。
マルチステップでコンテンツを整理する
長文のコンテンツや、複数の情報をまとめたページを作成する場合、段階的に情報を開示していくデザインが利用者に優しいとされています。アコーディオンメニューなどを活用することで、最初から長々とすべての情報を表示させるのではなく、必要な部分だけ展開して読める仕組みを取り入れると良いでしょう。こうした工夫はレスポンシブ対応でもスマホ画面のスクロールを減らし、ユーザーのストレスを軽減することにつながります。
効果的なコンテンツマーケティングの考え方
ホームページ制作の成功を左右する大きな要素として、コンテンツマーケティングがあります。サイトに訪問してもらうだけでなく、訪問後にユーザーが満足できる情報を提供し、さらに行動につなげる流れを作り出すことが重要です。以下のポイントを押さえてコンテンツを充実させていきましょう。
ユーザーの悩みや疑問を解決する記事
SEO対策の観点から見ても、ユーザーが抱える疑問や悩みを解決するコンテンツは非常に効果的です。検索エンジンは、ユーザーが何を求めているのかを把握して、その解決策をわかりやすく提示しているサイトを高く評価します。たとえば「ホームページリニューアルにはどれくらい費用がかかるのか」「ホームページ制作とSNS運用を組み合わせるとどんな効果があるのか」といった具体的な疑問に答える記事を作成することで、信頼性を高められます。
豊富な事例・実績を紹介する
企業やサービスによっては、実績紹介や導入事例は極めて重要なコンテンツです。特にBtoBビジネスの場合は、導入事例が豊富にあるかどうかで検討段階のユーザーの心理的ハードルが大きく変わります。また、BtoCのサービスでも、ユーザーの声やビフォーアフターをビジュアルと合わせて掲載すると、サイト訪問者に「この会社なら信頼できる」「この商品は効果がありそうだ」と思ってもらいやすくなります。
ホームページ制作やホームページリニューアルに関しても、「どのようなサイトを作り上げて、どんな成果を得られたか」といった成功事例を具体的に示すことで、検討中のユーザーに安心感を与えます。
定期的な更新と継続的な運用
コンテンツマーケティングは、一度作って終わりではなく、継続的な発信と改善が大切です。検索エンジンも、定期的に更新されるサイトを好む傾向がありますし、ユーザーも新しい情報を得られるとリピーターになりやすいです。さらに、ユーザーの反応や検索キーワードの変化を見ながら、既存の記事をリライトして質を高めることで、検索順位の向上や新たな読者層の取り込みにつながります。
高品質なビジュアルとブランディング
インターネット上には数多くのホームページが存在し、ユーザーがサイトを選ぶ基準は内容だけではありません。デザインやビジュアルの質も大きな決め手となります。特にブランドイメージを重視する場合には、統一感のあるビジュアルや印象に残るデザインを心がける必要があります。
画像や動画を有効活用する
テキストだけでは伝わりにくい情報も、画像や動画を活用することでわかりやすく表現できます。商品やサービスの使用シーンを示した動画、制作実績を写真で紹介したギャラリーなど、視覚的なコンテンツはユーザーの興味を引き、離脱率を下げるのに役立ちます。
ただし、高解像度の画像や長尺動画を大量に使用すると、ページの読み込み速度が大幅に遅くなる可能性があるため、圧縮や最適化を行い、レスポンシブ対応でも適切に表示されるよう調整を行いましょう。
フォントや配色の選定でブランドを表現
サイトのブランドイメージを形作る要素として、フォントやカラーリングがあります。以下のような点に注意すると、ユーザーに与える印象をコントロールしやすくなります。
- コーポレートカラーを基調とした配色で統一感を出す
- 見出しや本文など、文字の大きさやフォント種類を適切に使い分ける
- コントラスト比を意識し、文字が読みやすいデザインにする
特に昨今は、多様なデバイスで閲覧されることを前提に、可読性の高いフォントを選ぶことが重要です。ビジュアルにこだわりすぎて可読性が落ちてしまうと、逆にユーザーの離脱につながってしまうので注意が必要です。
ページ表示速度とパフォーマンスの最適化
検索エンジンでの上位表示を目指すうえで、ページの表示速度は見過ごせない要素です。閲覧者の多くは、ページが表示されるまでに待たされると離脱しやすい傾向にあります。特にスマホ環境では通信速度が不安定になりやすいので、レスポンシブ対応をする際にもパフォーマンスの最適化を意識することが重要です。
画像やコードの最適化
- 画像の圧縮
写真やイラストのファイルサイズが大きいと、ページの読み込みに時間がかかります。ツールを使って画質を損なわずに圧縮する工夫をしましょう。 - コードのミニファイ
HTMLやCSS、JavaScriptをミニファイ(不要なスペースや改行を削除)することで、ファイルサイズを削減できます。 - キャッシュの活用
ブラウザキャッシュやCDNを活用すると、同じファイルを何度もダウンロードする手間を省き、表示速度を向上させられます。
外部スクリプトの取捨選択
SNSの共有ボタンや各種分析ツールなど、外部スクリプトをたくさん埋め込むと表示速度に影響が出ることがあります。どれも便利な機能ではありますが、本当に必要なスクリプトだけを導入するように厳選すると、サイト全体のパフォーマンスが向上します。
定期的な表示速度チェック
新規ホームページを公開した後も、定期的に速度計測を行いましょう。ページ内容の追加やプラグインの導入などで負荷が増えている可能性があるため、表示速度が遅くなっていないかをチェックし、問題があれば速やかに対処することが大切です。
内部リンクと外部リンクの効果的な活用
検索エンジンから高評価を得るためには、サイト内のページ同士をうまくリンクさせることと、権威のある外部サイトからリンクを得ることが効果的とされています。ただし、無闇なリンクの増設は避け、ユーザーにとって有益かどうかを基準に考えることが大切です。
内部リンクの最適化
内部リンクとは、同じサイトの別ページへリンクを張ることです。これにより、ユーザーが関連情報を簡単に見つけやすくなり、サイト内の回遊率を高めることができます。以下の点を意識しましょう。
- リンクテキストをわかりやすい言葉にする
- 関連性の高いページ同士をつなぐ
- 過剰にリンクを置くのではなく、必要に応じて自然に配置する
また、トップページや主要カテゴリーへのリンクを集めすぎるのではなく、関連コンテンツ同士をしっかりつなげることで、検索エンジンがサイト構造を理解しやすくなります。
外部リンクの考え方
権威のあるサイトから被リンクを獲得することは、SEO上有利に働きやすいですが、無理なリンク施策はペナルティの原因にもなり得ます。自然に高品質なコンテンツを提供し続けることで、他サイトから「この情報は役立つ」と評価されリンクを貼ってもらえるのが理想的です。
また、自サイトから外部サイトへのリンクを張る場合も、利用者に追加の価値を提供する目的で設置するように心がけましょう。関連情報を補足する形で高品質な外部サイトを紹介することで、自サイト全体の信頼度も高まりやすくなります。
セキュリティ対策と信頼性の確保
現代のウェブサイト運用において、セキュリティ対策は欠かせない要素です。検索エンジンもSSL化(HTTPS化)を奨励しており、ユーザーが安心してサイトを利用できる環境を整えているサイトを優先的に評価する傾向があります。新規ホームページを制作する段階から、信頼性の確保を意識するとよいでしょう。
SSL/TLSの導入
サイト全体をhttpsのプロトコルで運用することにより、通信の暗号化が行われます。これにより、ユーザーが入力した情報(お問い合わせフォームなど)が第三者に盗み見されにくくなり、セキュリティリスクが大幅に下がります。ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されるため、訪問者に安心感を与えます。
CMSやプラグインの定期的なアップデート
WordPressなどのCMSを利用する場合は、最新バージョンへのアップデートが必須です。古いバージョンを放置していると、既知の脆弱性を利用されてハッキングされるリスクが高まります。また、プラグインも同様に定期的な更新を行い、不要なプラグインはアンインストールすることで、セキュリティリスクを最小限に抑えられます。
個人情報保護方針の明示
問い合わせフォームや会員登録などで個人情報を扱う場合、プライバシーポリシーをきちんと提示し、利用目的や管理方法を明示することが求められます。利用者に安心してサイトを利用してもらうためにも、個人情報保護に関する取り組みをわかりやすく表記することが大切です。
SNS連携とオウンドメディア活用
近年のウェブマーケティングでは、SNSとの連携やオウンドメディアの活用が当たり前になってきています。ホームページ単体ではリーチできない層にも情報を届けることができ、ユーザーとの接触機会を増やせるのが大きなメリットです。
SNSでの情報拡散
Facebook、Twitter、Instagram、LinkedInなど、さまざまなSNSを通じて、ホームページの新着情報やコンテンツを発信できます。特に、ターゲットユーザーが多く利用しているSNSを絞って運用すると、効果的にアクセスを誘導しやすくなります。SNSから流入してきたユーザーがシェアやいいねなどのアクションを起こしやすいような、魅力的なコンテンツ作りを心がけましょう。
オウンドメディアとしてのブログ運営
新規ホームページを立ち上げる際に、あわせてブログ(オウンドメディア)を運営するケースも増えています。自社でコントロールできるメディアとして、専門的な情報発信や企業の理念、成功事例などを深掘りできるのが強みです。定期的に記事を更新することで、検索エンジンからの評価だけでなく、読者との継続的な接点を築くことができます。
ただし、継続して記事を投稿しないと、「放置されているサイト」という印象を与えてしまいます。運用体制をしっかり整え、質の高い記事を継続的に発信できる仕組みづくりが大切です。
運用開始後のデータ分析と改善
ホームページ制作は公開して終わりではなく、運用フェーズがスタートしてからが本番とも言えます。アクセス解析やユーザー行動のデータをもとに、常に改善を繰り返すことで、ホームページリニューアルを検討することなく長く成果を伸ばしていくことが可能です。
アクセス解析ツールの活用
Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを導入し、以下のような指標を定期的に確認しましょう。
- アクセス数(PV、セッション数)
- 直帰率
- 滞在時間
- コンバージョン率
- ユーザー属性(年齢、性別、地域)
- 流入経路(検索エンジン、SNS、他サイトからのリンクなど)
これらのデータをもとに、どのページでユーザーが離脱しているのか、どんなキーワードで訪問しているのかを分析し、サイトの構成やコンテンツ内容を改善していきます。
A/Bテストによる検証
コンバージョン率を高めるためには、A/Bテストを実施して、異なるデザインや文言を比較検証する方法が効果的です。例えば、お問い合わせボタンの色を変えたり、キャッチコピーを差し替えたり、コンテンツの配置を変えるだけで成果が大きく変わる場合があります。データを見ながら仮説と検証を繰り返すことで、よりユーザーにとって魅力的なサイトへと進化させることができます。
SEO順位のモニタリング
ターゲットキーワードの検索順位を定期的にチェックし、上下動の原因を探ることも大事です。順位が急に下がった場合は、検索アルゴリズムの変動やペナルティ、あるいは競合サイトのリニューアルなどが考えられます。逆に順位が上がったキーワードは、同様の手法を他のページにも適用できる可能性があるため、成功要因を分析することが有益です。
新規ホームページ制作時の費用とスケジュール感
実際にホームページ制作を依頼したり、社内で制作チームを組成したりする際には、費用とスケジュールの管理が重要です。どのくらいの期間で完成させるのか、どの工程に費用が発生するのかをしっかり把握しておきましょう。
予算を決める際のポイント
- デザインのこだわり度合い
テンプレートを活用するのか、オリジナルデザインをゼロから作り込むのかによって費用が大きく異なります。 - 機能要件の明確化
ECサイトのように決済機能や在庫管理が必要な場合、開発費が高額になりがちです。フォームの種類や会員システムの有無など、要件を明確にして見積もりを取ると良いでしょう。 - コンテンツ制作の有無
原稿や画像素材を自社で用意するのか、それともライターやカメラマンに依頼するのか。コンテンツ制作にかかるコストは見過ごされがちですが、サイトの品質を左右する大きな要素です。
制作プロセスと期間の目安
一般的に、新規ホームページ制作の流れは以下のように進みます(細かい工程はプロジェクトごとに異なる場合があります)。
- 要件定義・ヒアリング
- 構成案・ワイヤーフレーム作成
- デザイン制作
- コーディング
- CMS導入・実装
- テスト・修正
- 公開・運用開始
シンプルな企業サイトなら1〜2ヶ月程度で完成することもありますが、コンテンツが豊富だったり特殊な機能が必要だったりすると3〜6ヶ月以上かかることもあります。要件定義の段階で、スケジュールをしっかりとすり合わせし、余裕を持った納期設定をすることが大切です。
ホームページリニューアルとの比較
すでにホームページを運営している場合、全く新しいサイトを立ち上げるのではなく、ホームページリニューアルを検討するケースもあります。リニューアルと新規制作では、目的やリソースの使い方に違いがあります。
リニューアルのメリット
- 既存のドメインを引き継げる
長期間運用しているドメインには、検索エンジンからの評価がある程度蓄積されています。 - ユーザーやアクセス解析のデータを活用できる
既にある程度のアクセスが見込める場合や、ユーザー行動が分析できるデータがある場合、それを元に改善点を特定しやすいです。 - ブランドイメージの継続性
完全に一新するよりも、既存ブランドイメージを残したままUIや機能を改修できるため、ユーザーの混乱を減らせます。
新規制作の判断基準
既存サイトがあまりにも古い技術で構築されていたり、SEO設計が根本的にできていなかったりする場合は、新規制作のほうが結果的に効率がよいこともあります。修正を重ねても使い勝手が悪かったり、表示速度が遅かったりする場合には、大胆に作り直すことを検討しましょう。
また、新規事業や大幅なブランド変更を伴う場合は、既存サイトをベースにするよりも新規ホームページ制作をしたほうが、柔軟な設計やデザインが可能になります。
自社内制作か外部委託か
ホームページを新規開設する際、自社内で制作するのか、それとも外部の制作会社やフリーランスに依頼するのかは悩ましいところです。それぞれメリット・デメリットがあるので、リソースや目的に合わせて選ぶことが重要です。
自社内制作のメリット・デメリット
- メリット
- 社内のメンバーが事業内容をよく理解しているため、コンテンツ企画がスムーズ
- 修正や更新を素早く行える
- コストを抑えやすい(ただし、技術力がある場合に限る)
- デメリット
- デザインやコーディングなどの専門スキルが不足していると、完成度が低くなる可能性
- 運用や保守に時間が取られる
- SEOやレスポンシブ対応の知識が十分でない場合、効果的なサイトを作るのが難しい
外部委託のメリット・デメリット
- メリット
- プロの知見やノウハウを活かせる
- デザイン面や技術面で高品質なサイトを期待できる
- スピード感のある制作が可能
- デメリット
- 要件定義やコミュニケーションが不十分だと、仕上がりが期待と異なる場合もある
- コストがかかる
- アフターサポートや細かな修正などで追加費用が発生する可能性
最終的には、制作規模や予算、社内リソースを踏まえて判断します。大規模なサイトや高度な機能が必要な場合は外部委託が一般的ですが、小規模で単純なサイトなら自社内制作でも十分対応できることがあります。
スマホファーストで考える流入戦略
多くのユーザーはスマートフォンからインターネットを利用するため、スマホファーストでホームページを設計するとともに、流入戦略もスマホユーザーを念頭に置くことが重要です。
モバイルフレンドリーなUI/UX
- タップ操作を前提としたボタン配置
- 文字サイズは小さすぎないように設定
- スクロールが必要な量を最小限にする工夫
- 画像サイズやファイル形式を見直し、読み込み速度を優先する
スマホ画面を想定した情報の最適化は必須です。レスポンシブデザインとして全デバイスに対応するだけでなく、スマホならではの使いやすさを追求しましょう。
ローカルSEOや音声検索への対応
スマホユーザーは、位置情報を伴う検索や音声アシスタント(Siri、Googleアシスタントなど)を利用するケースが増えています。特に店舗型ビジネスや地域サービスの場合、ローカルSEOに力を入れると近隣ユーザーからのアクセスが増える可能性があります。
また、音声検索を意識した自然言語でのコンテンツ作りも視野に入れると、他サイトとの差別化につながります。たとえば「〇〇駅近くのホームページ制作会社」といった具体的なフレーズに対応できるコンテンツを用意することで、新たなユーザー層を取り込めるチャンスが生まれます。
お問い合わせ・コンバージョン向上のポイント
ホームページを新規制作する上で、多くのケースではお問い合わせを増やす、あるいは商品・サービスの購入を促すのが最終的な目的とされています。これを実現するためには、コンバージョン率の高いページ設計が必要です。
お問い合わせフォームの最適化
- 入力項目は最小限に
ユーザーが煩わしさを感じないように、必要以上に情報を求めない工夫が大切です。 - エラー表示や入力補助を充実させる
入力ミスがあってもすぐにわかるようにすることで、ユーザーがストレスなくフォーム送信を完了できます。 - フォーム送信後のフォローアップ
送信完了画面で、今後の流れや問い合わせを受け付けた旨をわかりやすく伝えると安心感を与えられます。
CTAの配置と文言
CTA(Call To Action)ボタンの配置や文言は、ユーザーの行動を後押しするための重要な要素です。ボタンを際立たせる色合いにしたり、クリックしたくなるキャッチーなフレーズを使ったりして、ユーザーが行動を起こしやすいデザインを心がけましょう。
ページの途中にもCTAを散りばめることで、ユーザーが興味を持ったタイミングですぐに行動へ移せるよう誘導するのも有効です。ただし、あまりにもボタンが多すぎると逆効果になる場合もあるため、ページの構成や情報の優先度を考えながら適度に配置するようにします。
信頼獲得のための工夫
- 口コミやレビューの掲載
第三者の声はユーザーの不安を和らげ、行動を後押しします。 - 受賞歴や資格の明示
業界内での評価や公式な資格をアピールすることで専門性を訴求できます。 - セキュリティ証明
SSL導入やプライバシーポリシーなど、安心して利用できるサイトであることを示すことで、ユーザーは問い合わせや購入をためらいにくくなります。
運用担当者やチームの教育
ホームページ制作後の運用を成功させるためには、担当者やチームメンバーがサイトの更新方法や基本的なSEOの考え方を理解する必要があります。外部に任せっきりにするのではなく、自社内にナレッジを蓄積していくことで、柔軟にサイトを成長させることができるのです。
CMSの操作トレーニング
WordPressなどのCMSを使っている場合、社内担当者が記事の更新や画像の差し替え、ページ追加などをスムーズに行えるよう、操作方法を共有しておきましょう。管理画面の基本的な操作はもちろん、安全に運用するための権限設定やバックアップの取り方も把握しておくとトラブルに強いサイトになります。
SEOと分析ツールの基礎知識
制作会社に任せてしまいがちなSEO対策ですが、運用担当者やチームが基本的なSEOの仕組みや分析ツールの使い方を学んでおくと、日々のコンテンツ更新やキーワード選定をより適切に行うことができます。データをもとに改善策を提案できるようになると、スピーディーにサイトを発展させられます。
継続的な情報収集とトレンド対応
ウェブの世界は、検索アルゴリズムの変更やデバイスの進化などによって常に変化しています。新規ホームページを公開した後も、最新のトレンドや技術情報をキャッチアップしながら、サイトのアップデートを継続することが大切です。
Googleのアルゴリズムアップデート
Googleは定期的にコアアルゴリズムのアップデートを行っており、そのたびに検索順位が大きく変動することがあります。アップデート内容の情報収集を行い、必要に応じてサイトの見直しを行うことで、順位低下のリスクを減らせます。
モバイル機能やSNSプラットフォームの変化
スマホのOSや機能の進化、SNSプラットフォームの仕様変更などは、ユーザー行動にも影響を与えます。たとえば、Instagramのショッピング機能やストーリーズ、YouTubeのショート動画など、新しい機能をサイト運営にどう活かすかを常に考える姿勢が必要です。
成功事例の研究とベンチマーク設定
自社サイトの成功のヒントは、他社の成功事例や先行事例を研究することで得られることも多いです。特に同業界や類似サービスを提供しているサイトをベンチマークとして設定し、デザインやコンテンツの特徴、SNS連携の仕組み、ユーザーの反応などを観察してみましょう。
競合分析の観点
- 検索順位のチェック
自社と競合が同じキーワードでどれくらいの順位にいるのかを定期的に確認します。 - サイトデザインとユーザー導線
競合サイトがどのような導線でユーザーをコンバージョンへ誘導しているのか、学べる点は多いはずです。 - コンテンツの質と量
競合がどの程度記事を更新しているか、どのようなテーマを取り上げているかを把握し、自社コンテンツの差別化に活かします。
ベストプラクティスの取り入れ方
競合や有名サイトのやり方をそのまま模倣しても、独自性が失われたり、正しい効果が得られなかったりします。あくまでも、ベンチマークを参考にして、自社の強みやブランドコンセプトに合う形に落とし込むことが大切です。模倣で得られるのは小さな成果にとどまる場合が多いため、自社流のアレンジを加え、ユーザーにとって独自の価値を感じてもらえるホームページ作りを目指しましょう。
まとめ:継続的な改善が新規ホームページ成功のカギ
ここまで、SEO設計とレスポンシブ対応を軸にした新規ホームページ制作のポイントについて解説しました。ホームページを単に作るだけでなく、目的やターゲット設定からコンテンツ企画、デザイン、運用・改善に至るまで、さまざまな要素が絡み合ってサイトの成果を左右します。
ホームページ制作やホームページリニューアルを行うときの基本的なステップとしては、以下の流れを意識するとよいでしょう。
- 目的とターゲットの明確化
- キーワード選定とサイト構造の設計(SEO設計)
- レスポンシブ対応によるモバイル最適化
- ユーザー導線を考慮したデザイン
- コンテンツの充実(事例紹介、ブログ運営など)
- 表示速度とパフォーマンスの最適化
- 内部リンク・外部リンクの適切な活用
- セキュリティ対策と信頼性の確保
- SNS・オウンドメディア連携
- データ分析とA/Bテストによる継続的改善
公開後もアクセス解析をしっかりと行い、必要に応じてデザインやコンテンツを調整しながら育てていくのが、新規ホームページの成功に欠かせない要素です。サイト運営は息の長い取り組みであり、日々の運用やユーザーからのフィードバックを活かして改善を重ねることで、より多くのユーザーから選ばれるサイトへと成長していきます。
これから新規ホームページ制作やホームページリニューアルを検討される方は、ぜひ今回お伝えした内容を踏まえ、SEOとレスポンシブ対応をしっかりと組み込んだ計画を立ててみてください。ユーザーと検索エンジンの双方から選ばれるサイト作りを目指し、継続的にアップデートしていくことで、オンラインでの存在感を着実に高めていくことができるはずです。ユーザーにとっても運営側にとっても心地よい、価値あるホームページが生まれることを願っています。
ホームページ制作やリニューアル、サイト運営についてのご相談はお気軽に下記より。
補助金関連記事
ホームページ制作やリニューアル、サイト運営サポートの事例
ホームページ制作やリニューアル、サイト運営サポートの事例を随時ご紹介させていただきます。事例は、基本的に実名掲載の実績とは異なり、実際の要望や予算、ボリュームといった具体的な内容を紹介させていただきます。
少しでもイメージしていただけるよう実際の事例を紹介していこうと思います。
ただし、それぞれのご依頼者のプライバシーやその他公開できない情報などもありますので、ご依頼者が特定できるような情報は掲載していません。
ホームページのリニューアルをご希望の方
ホームページのリニューアルをご希望の方は、ホームページリニューアルのページをご覧ください。
ホームページリニューアルサービスでは3つのプランをお選びいただけます。
すべてのプランにはホームページリニューアル作業と公開後1年間のサポートが含まれています。制作作業の内容は同じになっていますので、希望するサポート内容からプランをお選びください。
ホームページ運営者としての安心と少しのサポートを求めるなら、ライトプラン。
ホームページの積極的な運営とプロによる提案を必要とするなら、スタンダードプラン。
ホームページを本気で効果あるものにしたいと考えるのであれば、プレミアムプラン。
3つのプランの中にピンとくるものが無ければアレンジプラン。
アレンジプランはご要望やご予算をお伺いしてご提案させていただきますので、まずはご相談ください。
ECサイトやホームページ制作をご希望の方
ECサイトやホームページ制作をご希望の方は、勝てるホームページ制作のページをご覧ください。
ホームページ制作サービスでは3つのプランをお選びいただけます。
すべてのプランにはホームページ制作作業とリニューアル公開後1年間のサポートが含まれています。制作作業の内容は同じになっていますので、希望するサポート内容からプランをお選びください。
ホームページ運営者としての安心と少しのサポートを求めるなら、Sプラン。
ホームページの積極的な運営とプロによる提案を必要とするなら、Mプラン。
ホームページを本気で効果あるものにしたいと考えるのであれば、Lプラン。
3つのプランの中にピンとくるものが無ければアレンジプラン。
アレンジプランはご要望やご予算をお伺いしてご提案させていただきますので、まずはご相談ください。