ホームページ公開後こそ大切!アクセス解析で成果をしっかり見極めるリニューアル活用術

もくじ

はじめに

ホームページ制作やホームページリニューアルを行った際、多くの方は「サイトが完成した」「デザインが新しくなった」というところで安心してしまいがちです。しかし、本当に大切なのは公開した後にどのように運用し、アクセス解析を活用して成果を測定・改善し続けるかという点です。制作時に頑張って作りこんだデザインやコンテンツであっても、その後の改善作業がないまま放置されてしまうと、なかなか思うような効果は得られません。

ホームページを新しく公開したりリニューアルをした直後は、どうしても制作段階での疲れや達成感から、「もう大丈夫」と安心してしまう気持ちが生まれるものです。ですが実際には、公開後こそがウェブマーケティングにおける本当のスタートと言えます。アクセス解析ツールや各種計測手法を使って、どのページが閲覧され、どこから離脱され、何が成果に結びついているのかを把握・分析し、継続的な見直しと改善を行うことが大切です。

本記事では、ホームページ公開後の運用から見たアクセス解析の重要性と、成果を可視化してより高い効果を生み出すリニューアルの考え方について解説します。これからホームページ制作を考えている方や、すでにホームページリニューアルを完了した方、そして今後リニューアルを検討している方にも参考になる情報をまとめておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

公開後の運用が重要な理由

ホームページ制作やホームページリニューアルを行う目的は、デザインやシステムを新しくすることだけにとどまりません。本来の目的は、ビジネスのゴールを達成するためのオンライン上の拠点を作り、その拠点を育てることにあるはずです。新しく公開されたサイトをただ眺めて満足するのではなく、成果が出やすい状態を継続的に作り出すための運用が必要となります。

たとえば、公開直後は一時的にユーザーのアクセスが増えるケースがあります。これは、新着情報としてSNSやメールマガジン、あるいは既存の顧客向けに「リニューアルしました」と告知することで一時的に注目を集めるからです。しかし、その後の持続的なアクセス増加や、問い合わせや購入といった具体的な成果を生むためには、公開後もコンテンツ更新や改善、継続的な情報発信が欠かせません。

ホームページの価値を左右する継続的改善

ホームページの価値を高めるうえでポイントになるのは、「継続的な改善」です。アクセス解析を行い、ユーザーの動向やニーズを把握しながらサイト内の情報や動線を最適化していくことで、より多くのユーザーに満足してもらい、成果につなげることが可能になります。

  • アクセス数だけでなく、質を意識する: 単にアクセス数が増えればよいわけではありません。自社サービスや商品に興味がない人が大量に来訪しても、ビジネスの成果には直結しないからです。むしろ、ビジネス的なゴールに近いユーザーをどのように惹きつけ、満足度を高められるかが重要になります。
  • 検索エンジンとの相性を継続的に高める: 検索エンジンはサイトのコンテンツを定期的に評価・インデックスします。リニューアルで大幅にサイト構造が変わった場合でも、公開後に適切にキーワードやコンテンツを調整していくことで、検索結果で上位表示されやすいページに育てることが可能です。
  • ユーザーの反応に即した改修: 問い合わせフォームの位置やボタンの色を変えるだけでも、ユーザーの行動は変化します。アクセス解析の結果をもとに、コンバージョン率(成果の達成率)を上げるためのA/Bテストなどを実施しながら、より成果に結びつくサイトへと仕上げていくことができます。

これらはすべて公開後に取り組むべき作業です。「せっかくリニューアルしたから、当分大丈夫だろう」と安心せず、デザインや構造が新しくなったからこそ行える改善の機会があるのだという意識を持つことが重要です。

アクセス解析がもたらすメリット

ホームページを運用するうえでアクセス解析は欠かせません。アクセス解析ツールとしてはGoogleアナリティクスが代表的ですが、他にもさまざまな解析ツールがあります。どのツールを使うにしても、主に次のようなメリットが得られます。

ユーザーの行動把握

アクセス解析ツールを使うことで、どのページがよく閲覧されているか、どのページで離脱が多いか、どのリンクがクリックされやすいかなどをデータで正確に把握できます。これにより、ユーザーが何に興味を持ち、逆に何が不評なのかを推測する根拠を得ることができます。

たとえば、ある商品ページの閲覧数が多いのに対し、実際の購入や問い合わせにつながる率が低い場合は、ページ構成や訴求内容に問題があるかもしれないと考えられます。こうした仮説を持つことができれば、次に何を改善すべきか具体的に見えてきます。

ターゲット層の可視化

アクセス解析では、ユーザーがどの地域から来ているか、どのデバイスを使っているか、ある程度の年齢層の推定なども把握できます。これによって、想定していたターゲットと実際の訪問者が一致しているかどうかを確認できるのです。

もし想定外の層が意外と多く訪れているようであれば、その層に合わせたコンテンツの追加やデザインの調整をすることで新たなビジネスチャンスを獲得できる可能性もあります。一方で、狙っていたターゲットがあまり来ていない場合は、広告やSNSなどの誘導施策の見直しが必要になるでしょう。

成果指標の明確化

ホームページの成果はビジネスによってさまざまです。商品購入、問い合わせ、資料請求、会員登録など、何をもって「成果」とするかはそれぞれ異なります。アクセス解析を導入することで、これらのゴール(コンバージョン)に至る経路や、どのページが重要な役割を果たしているかを把握できます。

たとえば、資料請求がゴールの場合は、資料請求ボタンがどのページからどれだけクリックされ、そこから最終的にどれだけの人が申し込みを完了するかを測定できます。これによって、改善すべきポイントを定量的に評価できるようになるのです。

ホームページリニューアル後こそ解析で差をつける

ホームページリニューアルを行う大きな目的の一つは、より良いデザインや構造、コンテンツで成果を高めることにあります。しかし、実際にはリニューアルしただけで放置してしまい、結果が悪化してしまうケースもあります。そうした失敗を避けるためにも、リニューアル後のアクセス解析は特に重要になります。

リニューアル後の変化点を分析する

リニューアルによって、サイトのデザイン、メニュー構成、URL構造、コンテンツの内容などに大きな変更が加わることがあります。これに伴い、検索エンジンの評価やユーザーの使い勝手に大きな影響が生じる可能性があります。そこで、リニューアル前後の数値を比較・分析することで、どのような点が改善され、あるいは悪化したかを把握することができます。

  • 直帰率や離脱率の変化: ページを開いた直後にすぐ離脱していないか、最後まで閲覧されているかを比較することで、リニューアルのインパクトを確認できます。
  • ページビューの増減: デザインやメニュー構成の変更によって、特定のページが読みやすく・見つけやすくなったか、それとも探しにくくなってしまったかを把握できます。
  • コンバージョン率の推移: 最終的に問い合わせや購入が増えたのか、逆に減ってしまったのかといった成果に直結する指標は特に注意深く見る必要があります。

こうした指標をリニューアル後の数週間から数カ月にわたって継続的にチェックし、問題があれば迅速に対処することで、リニューアルのメリットを最大限に引き出すことが可能になります。

リニューアル直後のSEO対策

リニューアル後は、検索エンジンのクローラーが新しい構造やコンテンツを評価し直す期間があります。以前高い検索順位を保っていたページのURLを変更したり、コンテンツを大きく書き換えたりすると、一時的に検索順位が下がることがあるので要注意です。アクセス解析ツールを用いて、検索キーワードごとの流入数や順位変動を確認しておくと、万一検索流入が急激に減少した場合でも早期に対策を打てます。

  • リダイレクト設定: 古いURLから新しいURLへ適切にリダイレクトを行わないと、ユーザーが404エラーになったり、検索エンジンがページを見つけられずに評価が落ちる場合があります。
  • サイトマップの更新: 新しいサイト構造に合わせてXMLサイトマップを更新し、Google Search Consoleなどに提出することで、クローラーに速やかに正しい情報を伝えることができます。
  • metaタグや見出しタグの最適化: リニューアルに伴いデザインが変わった際、見出し構成やmeta情報が崩れてしまうことがあります。これらを再点検して検索エンジンに正しくアピールできる状態に整えることが大切です。

リニューアル後の短期的な順位変動は避けられない場合もありますが、適切な対策をとりながら継続的に品質の高いコンテンツを提供していけば、中長期的には検索順位の回復や向上が期待できます。

アクセス解析で見るべき主な指標

アクセス解析ツールには多くの指標が用意されており、すべてを細かく見ようとすると混乱してしまうかもしれません。ここでは、ホームページ制作やホームページリニューアル後に特に注目しておきたい代表的な指標を紹介します。

ページビュー(PV)

訪問者が閲覧したページの合計回数を示す指標です。基本的なアクセス数の把握に役立ちます。しかし、PV数そのものが多くても、それがビジネスに結びついているとは限りません。PV数はあくまでサイトがどれだけ閲覧されているかを知るための参考程度に考え、他の指標と組み合わせて分析することが重要です。

セッション数(訪問数)

セッションとは、ユーザーがサイトを訪問してから離脱するまでの一連の流れを指します。PV数よりも実際にサイトを訪れたユニークな訪問の回数を把握できるため、より実態を反映した指標です。リニューアル前後での増減を見ることで、どの程度の訪問者が増えたか減ったかを把握しやすいでしょう。

ユーザー数(ユニークユーザー)

同じユーザーが複数回訪問しても1とカウントされる指標です。サイトを利用している実質的な人数を測るのに役立ちます。広告施策やSNSでの拡散などを行った後、この数値がどう変化するかを追うことでマーケティング効果を見極めやすくなります。

直帰率・離脱率

直帰率は、サイトに訪れたユーザーが最初のページだけを見てすぐに離脱する割合です。離脱率は、特定のページを最後にサイトを離れた割合です。いずれもページごとに確認することで、ユーザーが求める情報を得られないまま去ってしまっているポイントを特定できるでしょう。

平均ページ滞在時間

ユーザーがあるページをどれくらいの時間閲覧していたかを測る指標です。滞在時間が極端に短い場合は、ページ内容が期待に沿わなかったり、魅力的ではなかったりする可能性があります。逆に長い場合は、ユーザーにとって興味深い内容が含まれている可能性が高いと考えられます。

コンバージョン率

購入や問い合わせ、資料請求など、ビジネスの最終的な目的を達成した割合を示すのがコンバージョン率です。ホームページリニューアルを行う際は、このコンバージョン率がどのように変化したかを一番重視すべきと言えます。上記のアクセス指標と合わせて、なぜコンバージョン率が上がった(下がった)のかを解析することで、次の改善点が見えてきます。

アクセス解析を活用した改善サイクル

アクセス解析のデータは、ただ眺めているだけでは成果に結びつきません。重要なのは、データから仮説を立て、テストし、改善するというサイクルを回すことです。ここでは一般的な改善サイクルを簡単にご紹介します。

1. データ収集

まずはアクセス解析ツールからデータを収集します。前述したPV、セッション数、直帰率、コンバージョン率などの基本的な指標をチェックしながら、どのページに問題があるのか、どこが好調なのかを把握していきます。もしGoogleアナリティクスを使っているなら、ユニバーサルアナリティクスからGA4への移行が進む中、計測内容の違いなどにも注意が必要です。

2. 仮説立案

集めたデータから、なぜコンバージョン率が低いのか、なぜ特定のページだけ離脱率が高いのかといった仮説を立てます。たとえば、「フォームが長すぎてユーザーが面倒に感じているかもしれない」「商品ページの情報が不十分で購入への不安が拭えないのかもしれない」などです。

3. 改善策の実施

仮説に基づいて改善策を立案し、実行に移します。フォームを短くしたり、商品ページにFAQや顧客レビューを追加したり、画像や動画の質を高めるなど、仮説に沿った具体的なアクションを起こします。

4. テストと検証

改修内容が効果的かどうかを確認するために、A/Bテストなどの比較テストを行うことも有効です。AパターンとBパターンのページを用意し、一定期間ごとにアクセス解析を行って、どちらがコンバージョン率や滞在時間を向上させたか比較します。

5. 再評価・最適化

テストの結果を評価し、さらに深い分析を加えて最適化を進めます。もし思ったほどの改善が見られなかった場合は、仮説を再検討し、別のアプローチを試みることも重要です。これらの過程を継続的に繰り返すことで、サイト全体の成果を少しずつ高めていくことができます。

ホームページ制作段階から考えるアクセス解析

ホームページリニューアルのあと、アクセス解析を始めて慌てて導入しようとするケースもありますが、理想的には制作段階から解析・計測の設計をしておくことが望ましいです。例えば、どのページがどのような役割を果たすのか、どのようなコンバージョン目標を設定するのかを事前に決めておけば、ページごとに必要な測定タグを設定するなど、最適な解析環境を作り込んだ上でサイトを公開できるからです。

  • フォーム送信完了ページの設定: 問い合わせフォームや申し込みフォームなどで、送信完了ページへの遷移をコンバージョンとして計測できるようにしておく。
  • ECサイトなら購入完了ページのゴールを設定: 購入完了ページをコンバージョンページとし、どの経路を通ってユーザーが購入に至ったのかを追跡。
  • イベントトラッキングの活用: バナーのクリックや動画再生ボタンのクリックなどをイベントとして計測し、どれだけユーザーがアクションをとっているかを把握。

こうした計測ポイントをサイト設計の段階で明確にしておけば、公開後に解析データをすぐに活用できます。逆に後付けで設定を行うと、実装漏れや設定ミスが起こりやすく、せっかく貴重な初動データを取りこぼしてしまうことにもなりかねません。

リニューアル後のプランづくり

ホームページ公開後は、アクセス解析の結果をもとにした運用改善のプランづくりが大切です。せっかくリニューアルしても、放置してしまうと徐々に検索順位も落ち、ユーザーの反応も下がっていきます。ここでは、リニューアル後に押さえておきたいプラン策定のポイントをご紹介します。

定期ミーティングで現状を把握

リニューアル後は、少なくとも月に一度はアクセス解析レポートを基にしたミーティングを行うことをおすすめします。主要な数値(セッション数、コンバージョン数、直帰率など)の推移をチェックし、前月比や前年同月比でどのように変わったかを確認することで、サイト全体の健康状態を把握できます。

目標数値を明確にする

「問い合わせ数を月○件に増やす」「オンラインショップの売上を昨対比で○%アップさせる」など、具体的な目標数値(KPI)を設定することで、運用のモチベーションと方向性が明確になります。数字がはっきりしていないと、アクセス解析の結果に対してどの程度の改善が必要なのかがあいまいになりがちです。

改善施策の優先順位づけ

アクセス解析を見ていると、「ここも直したい」「あそこも改善したい」という点が次々に出てくるかもしれません。しかし、優先順位をつけないと手が回らなくなり、結局どれも中途半端に終わってしまうことが多いです。ビジネスのインパクトが大きいページや機能から優先的に着手し、段階的に手を広げていくとよいでしょう。

コンテンツ更新計画

ホームページ制作やホームページリニューアルの際、コンテンツの作成に力を入れた場合も多いでしょう。しかし、公開後にまったく新規コンテンツが追加されなかったり、ニュースやブログが何カ月も更新されなかったりすると、サイトの鮮度が落ちてユーザーの関心も薄れてしまう可能性があります。また、検索エンジンからの評価も下がりやすくなります。そこで、リニューアル後の定期的なコンテンツ更新計画を立て、情報発信を続ける仕組みを作りましょう。

SNSや広告との連携

リニューアル後の新しいデザインやコンテンツを広く告知するには、SNSや広告が強力な手段となります。アクセス解析の結果、特定のページに人が集まっていない場合、SNS投稿や広告キャンペーンのリンク先としてそのページを活用するのも一つの手です。外部からの流入施策とサイト内の改善施策をリンクさせ、相互に効果を高める取り組みを行いましょう。

成果を最大化するための具体的アクション例

ここでは、リニューアル後のアクセス解析を活用して成果を最大化するための、具体的なアクション例をいくつか挙げます。自社の状況に合わせて優先順位をつけながら実践してみてください。

ページタイトルとメタディスクリプションの再検討

検索エンジンの結果ページで最初に目に入るのがページタイトルとメタディスクリプションです。リニューアル後のサイトには新しいキーワード戦略があるはずです。これらを改めて見直し、魅力的かつキーワードを押さえた形で最適化することで、検索エンジンからのクリック率向上が期待できます。

内部リンク構造の最適化

ユーザーがスムーズに目的のコンテンツへたどり着けるよう、内部リンク構造を最適化することも重要です。リニューアルに伴って古いページから新しいページへのリンクが切れていないか、メニューの階層構造はわかりやすいかなどを確認し、必要に応じて修正を行いましょう。内部リンクの工夫によって、滞在時間やPV数、さらにはコンバージョン率の向上が見込めます。

CTA(行動喚起)の改善

問い合わせや購入への誘導となるCTA(Call To Action)のボタンやバナーのデザイン、配置、文言を見直すことで、コンバージョン率を高めることができます。アクセス解析でCTA周辺のクリック率が低いことがわかったら、ボタンの色や形状、文言を変えてA/Bテストを実施し、より高い成果が期待できるパターンを追求してみましょう。

スマホ対応の再チェック

リニューアルでレスポンシブデザインに対応したとしても、実機での操作感や表示速度は念入りに確認しましょう。最近のアクセス解析では、スマホからの訪問者がPCを上回るケースも珍しくありません。スマホ表示における離脱率やコンバージョン率が低い場合は、スマホでの使いやすさを再優先で改善する必要があります。

サイト速度の改善

ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーは待ちきれずに離脱してしまいます。アクセス解析の中にはページの読み込み時間に関するデータを提供しているものもあり、遅いページがないかをチェックすることが可能です。画像の圧縮、キャッシュの活用、不要なプラグインの削除など、できる対策は多岐にわたります。検索エンジンも表示速度の速いサイトを優遇する傾向にあるため、サイト速度の改善はSEO上も重要です。

サイト内検索の活用

サイト内検索機能を設置している場合、ユーザーがどんなキーワードで検索しているかをアクセス解析で確認できます。よく検索されるキーワードがあれば、それに応じたコンテンツの強化や導線の整備が必要です。もし検索されているキーワードに対するコンテンツが不足している場合、新規ページを作成することでユーザー満足度を高めると同時にSEO的な効果も得やすくなります。

リニューアルを検討するタイミング

一度リニューアルしたからといって、今後ずっと改修不要というわけではありません。ウェブのトレンドやユーザーのニーズは常に変化しています。では、どのようなタイミングで再度リニューアルを検討すべきなのでしょうか。

デザインが古くなったと感じるとき

競合他社のサイトや世間のウェブデザインの流行と比べて、大幅に見劣りを感じるようになった場合は、ユーザーの信頼感を失う可能性があります。ブランドイメージを保つためにも、ある程度の周期(例: 2〜5年程度)でデザインの見直しを行うとよいでしょう。

検索エンジンのアルゴリズム変化に対応したいとき

検索エンジンのアルゴリズムは年々進化し、より高品質なコンテンツを上位表示する傾向が強まっています。旧来のSEO対策だけでは通用しなくなる場合もありますので、アルゴリズムの大きな変化があった際にコンテンツ構成や技術的側面をアップデートすることも視野に入れてください。

サイト運用の目的が変わったとき

事業内容やサービス内容が変わり、サイトで訴求したいポイントが大きく変わった場合には、構造やコンテンツを抜本的に見直すリニューアルが必要になる場合もあります。新規事業を立ち上げたタイミングや、メイン事業が大きく方向転換するタイミングなどは、リニューアルを検討する機会と言えます。

社内体制と外部パートナーの連携

ホームページ制作やホームページリニューアル後に継続的な運用を成功させるためには、社内体制の整備と外部パートナーとの連携が重要になります。アクセス解析を行って課題を洗い出したとしても、実際に改善作業を進める担当者がいなかったり、Webに詳しい人材が社内にいなかったりすると、改善が滞ってしまう可能性があります。

社内での役割分担

  • コンテンツ担当: 記事やブログ更新、写真や動画の撮影・編集など、サイトに掲載する情報を整備する担当を決める。
  • 解析担当: アクセス解析ツールの設定・分析、レポート作成を担当する。社内でWeb担当者を育成するのもよい方法です。
  • デザイン・システム担当: 小さな修正であれば社内で対応できるようにしておき、対応が難しい場合は外部に依頼するなど、フローを明確にする。

外部パートナーとの連携

リニューアルを依頼した制作会社や、Webマーケティングに強いコンサルタントなど、外部パートナーと定期的に情報交換を行うことも大切です。アクセス解析の結果や改善提案を共有しながら、適宜アドバイスや作業依頼を行うことで、スムーズなサイト運用と継続的な改善が実現しやすくなります。外部の視点が加わることで、社内だけでは気づかない問題点が見つかる場合もあります。

成功事例から学ぶポイント

ここからは、一般的によくある成功事例のポイントをいくつか取り上げ、アクセス解析との関連性を交えながら解説します。実際には業種や規模によって事情が異なるため、あくまでも参考としてください。

事例1: 問い合わせ数が2倍になった企業サイト

ある企業がホームページリニューアルを機にフォームや問い合わせ導線を大幅に改善し、問い合わせ数が2倍になったという事例があります。この企業では、リニューアル前からアクセス解析を活用していて、離脱率が特に高かったページを特定してフォームの項目数を削減し、FAQページへの導線を強化しました。結果として、ユーザーの不明点を事前に解消しつつ、短時間で問い合わせを完了できるフローを実現できたのです。

事例2: ECサイトの売上が大幅アップ

ECサイトのリニューアル後にアクセス解析を導入し、ユーザーが商品ページでどのような情報を欲しているのかを調査した結果、ユーザーレビューと商品写真の拡充が不十分だったことがわかりました。そこで、レビュー投稿を促すキャンペーンを実施し、あわせてプロカメラマンによる商品写真を追加したところ、購入率が大幅に上昇したという事例があります。アクセス解析によって商品ページの滞在時間や離脱率をモニタリングしながら段階的に改善を重ね、最終的には売上も伸び続けたとのことです。

事例3: サイト全体の回遊率向上でPV数アップ

リニューアル前は一部のページだけがアクセスを集めていたサイトで、内部リンク構造を見直した結果、サイト全体の回遊率が向上してPVが1.5倍程度に増えたという事例もあります。アクセス解析でユーザーがどのような経路でサイト内を移動しているかを詳細に確認し、興味を持っているページから関連性の高い別ページへとスムーズに遷移できる導線を整備したことが成功の要因です。回遊率向上は、最終的な成果にも好影響を与えやすいため、しっかり注力する価値があります。

継続的なサイト運用のコツ

ホームページ制作やホームページリニューアル後の運用を成功させるには、短期的な成果に一喜一憂せず、長期的な視点でサイトを育てることが欠かせません。以下に継続的なサイト運用のコツをまとめます。

定期的なコンテンツの追加・更新

ユーザーの疑問や興味に応える形で、ブログ記事や新着情報、商品・サービス紹介ページなどを増やしていきましょう。更新頻度が高いサイトは検索エンジンからの評価が高まりやすく、ユーザーも新しい情報を得られるためリピーターになりやすいです。

季節・イベントごとのキャンペーン

季節やイベントに合わせたキャンペーンを実施し、サイト内で特集ページを組むなどの取り組みも有効です。アクセス解析を活用してキャンペーン実施前後の変化をチェックし、効果が高い企画を次回以降に継続・拡大していくことができます。

ユーザーの声を積極的に収集

問い合わせフォームやSNSを通じて寄せられたユーザーの声、あるいは対面での接客時に聞いた意見などは、サイト改善のヒントの宝庫です。アクセス解析の数値だけではわからない生の声を取り入れることで、よりユーザー目線に立った改善が行えます。

セキュリティ対策・メンテナンス

リニューアル後のサイトには、新しいシステムやプラグインを導入しているケースも多いでしょう。セキュリティホールやバグが潜んでいる可能性もあるため、定期的なアップデートやバックアップの実施が欠かせません。万が一サイトがダウンしたり、情報漏えいが起きると、信頼を大きく損なってしまうので注意が必要です。

まとめ: 公開後の運用がホームページ成功のカギ

ホームページ制作やホームページリニューアルは、ゴールではなくスタートです。公開後こそ、アクセス解析を活用して成果を測定・分析し、継続的に改善していくことが大切です。デザインを刷新しただけで終わりにせず、ビジネス目標を達成するためのオンライン上の拠点として育てる意識を持って取り組みましょう。

  • データに基づく改善サイクル: アクセス解析を通じて現状を把握し、仮説を立ててテストし、再度評価するというサイクルを回すことで、少しずつ成果を高められます。
  • リニューアル後のプラン策定: 定期的なミーティングや目標数値の設定、優先順位づけなどを徹底して行うことで、継続的な運用の質を高められます。
  • コンテンツの鮮度とユーザー目線: 定期的な情報発信と、ユーザーの声を取り入れる姿勢を忘れず、使いやすく魅力的なサイトを目指しましょう。
  • 外部パートナーとの連携: 社内でまかないきれない部分は、専門の制作会社やマーケティング支援会社と協力し、常に新しい知見や技術を取り入れることが重要です。

アクセス解析で得られる数値やデータは、ホームページやビジネスそのものを成長させるための羅針盤になりえます。ホームページ公開後こそが本当の勝負時ですので、ぜひ積極的にアクセス解析を活用し、サイトを改善し続けてください。そうすることで、ホームページ制作やホームページリニューアルがもたらすメリットを最大限に引き出し、より高い成果と持続的な成長を得られることでしょう。

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ホームページ制作やリニューアル、サイト運営サポートの事例

ホームページ制作やリニューアル、サイト運営サポートの事例を随時ご紹介させていただきます。事例は、基本的に実名掲載の実績とは異なり、実際の要望や予算、ボリュームといった具体的な内容を紹介させていただきます。
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ホームページ運営者としての安心と少しのサポートを求めるなら、プランA
ホームページの積極的な運営とプロによる提案を必要とするなら、プランB
ホームページを本気で効果あるものにしたいと考えるのであれば、プランC
3つのプランの中にピンとくるものが無ければアレンジプラン。
アレンジプランはご要望やご予算をお伺いしてご提案させていただきますので、まずはご相談ください。

ECサイトやホームページ制作をご希望の方

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ホームページ運営者としての安心と少しのサポートを求めるなら、Sプラン
ホームページの積極的な運営とプロによる提案を必要とするなら、Mプラン
ホームページを本気で効果あるものにしたいと考えるのであれば、Lプラン
3つのプランの中にピンとくるものが無ければアレンジプラン
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ozasaオフィスピコッツ株式会社代表取締役社長
1971年奈良県生まれ。京都・滋賀を中心にWeb制作・DX支援を行うオフィスピコッツ株式会社代表取締役。制作歴25年以上、官公庁・大手企業から中小まで多様なサイトを手掛け、Webアワードでの受賞歴多数。ホームページ制作、リニューアル、SEO、補助金活用、多言語EC・オンラインショップ運営支援までワンストップ提供するWebマーケティングのプロ。新規事業立ち上げ支援や自治体DX、各種プロジェクトのアドバイザー、大学校・高校講師、PTA会長など活動は多岐にわたる。琵琶湖観光PRにも情熱を注ぎ、地域企業の売上向上と持続的成長を伴走型で支援し、日々研鑽を続けている。